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濃い?
JUGEMテーマ:音楽



 「濃いなぁ〜」


 ライヴやジャムなどで、時折いや頻繁に投げかけられる言葉だ。

 即座な返答に困って、頭を掻きながら苦笑いをするしかないのだが、果たしてその投げかけられた言葉の真意はどこにあるのかといつも迷うのである。

 褒め言葉とは、ひねくれたボクには額面通りに考えられないのである。


 先日のシカゴロックのジャムでも、最後の締めの曲は、スモーキー・スマザーズの「I Can't Judge Nobody」だった。

 チヒロ君がマイクを握って楽しそうに唄っていた。

 この曲を知る幾人かは、サビ部分で大合唱するのだが、何故盛り上がるのだろうとポカンと口を開ける人も居たかも知れない・・・。


 ひとつも「濃い」と自分達を思った事などは無い。

 他のブルースが好きな人と何も違いはないと思っているのではあるが、やはり「濃いわ〜」と言われてしまう。


 当然ボクは、まだ聴いていない触れていないブルースなんて幾らでもあるひよっこだ。


 ブルースに問わず、音楽や芸術などから感じる受け止め方は、人それぞれに生まれ異なることは必然だ。

 どれが良い、悪いという烙印を最初から押してしまえば、もうそれでおしまいになるだろう。


 同じく先日のジャムに久し振りにギターを持って参加した昔馴染みとの短い会話でも少しだけ温度差を感じた。勿論長い付き合いだし、一時期は一緒にバンドで活動した中だから、共通項の方が大半を占めるだろうが。


 とにかく『濃い奴ら』でひとくくりにされる事には不快とは言わないまでも、他に例えは無いモノかな?

 
 物事をある視点から突き詰めようとすると、必ず視野が狭くなり、他の事に目も耳も向かないという弊害は確かにあることは分かる。

 でもボクはどんな世界でも突き詰めようとしている人には理由の如何に関わらず魅力を感じる。

 探求、追求の念が失われていわば現状維持の惰性で動いているものには、興味がない。


 ちょっと大袈裟に論じたが、我が身にこの事をもう一度問いたいのである。

 
 随分昔の事、ある男と「年を取って惰性で演奏する様になったら、きっぱり辞めよな?」

 そう固く誓った事があった。

 そうしてある年齢に達した今の自分とを照らし合わせてみて、あの時感じた惰性で事を運んでいないだろうか?と疑心暗鬼に陥る事がよく起こる。

 以前もそういう感情が抑えられなくなって、自分勝手に「もうおれブルースやめる」なんて出来もしない啖呵を切った事もあった。

 その時は、面と向かって周囲の誰からも指摘されはしなかったが、ボクの知らないところでは批難の的になっていたらしい。全く恥ずかしい話だ。


 探究心が旺盛で魅力的な人は、キャリアや年齢そしてその出来不出来などは度外視して、ボクにとって尊敬の的である。



 脈略の無い話を書いている気がするが、たまには心の中に眠らせている言葉を吐露してみたくなったのだ。


 
 そんな風に濃いと同じ様に言われているだろう仲間が新しい試みに動いている現場を観て来た。

 先日土曜日の事である。


 前夜はジャムのホスト役を演じて、午前様になり(大抵こういう後は寝付きが悪い)、翌日の職場には寝不足気味で出社した。

 その夜、彼らが先月からある場所で試みている形態をやはり観てみたいと思った。


 
 現在の演奏機会を多く共にする20代の二人。

 彼らの野心的な奔放さが近頃うらやましい。

 ボクはこの20年以上の間に出来た堅い殻の中をなかなか破れずにいて、彼らの柔軟さは見習いたい。


 その平成育ちの二人とは、久米はるきと三木あきらの二人である。

 二人の間にも少しばかり年齢の差はあるが、もう40代半ばに今年入るボクとの世代間の開きは意外に大きい。


 貪欲にブルースの本場に飛び込むし、その手の情報収集の早さから、近年は教えてもらう事の割合の方が多くなったくらいだ。


 一定のブルースの枠にとらわれない活動展開の試行錯誤を昨年から始めたという。

 ブラックミュージックならいわゆる90年代以降のヒップホップやR&B(リズム・アンド・ブルースやなくて、アール・アンド・ビー・・・)というカテゴリーは彼らにとっては原体験だろうし、現在進行形だろう。

 

 その試みは、オープンマイクという形式(ボクがやっているジャムセッションとは異なる)で、あらゆる音楽を受け入れるというパッケージだ。

 

 控えるホストバンドは、1ドロップスと名乗るルーツ・レゲエ・バンド。

 旧知であるドラマーのブギマシンが、満を持して長年温めていたバンドである。

 メンバーチェンジもあった様だが、今年も活動を継続するとの事だ。

 このメンバーを久米君が加わって仕切る。

 アメリカ村の最南部にある、バーがその舞台。

 Coolabah

 http://coolabah.jp/


 ホームページをクリック閲覧してもらったら分かる様に、オーストラリアとニュージーランドがテーマのスポーツバーである。

 

 少し遅れて入った店内の会話は、当然英語が飛び交う。

 

 店の奥に機材を集めて、ちょうど1ドロップスの3人がレゲエを演奏している。


 合間に店専属の黒人DJがヒップホップをループさせる。かと思えば、アコースティックギター片手の白人青年がお客さんも一緒に熱唱出来る誰もが知っているヒットソングや古いスタンダードを披露したりと、要は何でもありだ。

 一方音楽に興味の無い他の客は、グラス片手にお喋りに夢中だし、若い白人女性の誕生日祝いのバースデーソングの大合唱も突然始まる。

 オープンマイクでは、女性ヴォーカリストを迎えたり、ボクもいつものシャッフルでちょっぴり参加しました。

 


 そんなこんなでワイワイ、ガヤガヤとパーティー気分に煽られて、そのままの勢いで10人以上連れ立って、土曜日で賑わう心斎橋のカラオケボックスへ千鳥足でそのまんま移動(ちなみにボクはしらふ)。
 朝5時まで、散々に唄い踊ることになりました(笑)

 おかげで、予定していた日曜日の家庭のやりくりは全てキャンセルという羽目に・・・。


 ちょっと以前の路上演奏後の打ち上げを思い出しました。

 
 ブギマシン、岡部キング、三木君の1ドロップスの演奏動画をひとつボクのYouTubeチャンネルにアップしました。
 http://youtu.be/y7vy1GEeKTM


 月に一度の予定で定期開催との事。
  
 午後20時〜23時頃までだそうです。

 入場も無料也。




 勿論、今後もブルースに対する試行錯誤も続けますよ。

 彼らの活動とオーヴァーラップすれば、新しい道が広がる可能性も同時に感じた。

 
 
 「濃いっ!」

 いつか本当に最高の褒め言葉としてのそこを目指して・・・。

 
| ブルース・エトセトラ | 22:05 | comments(6) | - | pookmark |
合掌、ヒューバート・サムリン。
JUGEMテーマ:音楽


 週が開けて飛び込んできた訃報。

 また一人、偉大なるブルースマン、ギタリスト、

 ヒューバート・サムリン


 ありとあらゆる、公式、非公式な形でブルースファンの間で瞬く間にその死を惜しむ声がこの数日間溢れ返ってやまない。


 あえてシカゴブルースというジャンル分けを試みるなら、巨星ヒューバートについて何かを語らざるを得ない。


 ヒューバート・サムリンの残した音源の数々を語る上で、やはり欠かせない人物は、やはりハウリン・ウルフの存在であろう。

 あとに貼付ける彼自身が語るインタビューからもそれが如何に自負であり、誇りであるかが明確に伺える。


 シカゴブルースが隆盛を極めた50年代。

 その中心は、チェス・レーベルであったことは多くのブルースファンが認める事だろう。


 マディー・ウォーターズと対極にハウリン・ウルフが向かい合っていた時代。

 数年前に映画化された『キャデラック・レコーズ』の中でも、そのくだりがレコーディング・シーンで二人の目線が印象的に挿入されていた。

 このシーンでは、しっかりとヒューバート自身も登場していて映画館の座席で思わず小さく拍手をした。

 

 


 マディーが表現する南部直送の重々しさと一線を画すウルフ独特のサウンドを作り出していたのは、まぎれもなくヒューバートの独創的なギターリフによるところが大きい。

 そのリズムパターンは現在感じる以上に当時はきっと革新的であっただろうと勝手に想像する。

 そこに乗っかるウルフの唸り声ときたら唯一無二、最強だ。


 ちなみにボクが、シカゴブルースを聞き始めた時期、ダビングしてもらったハウリンウルフのベスト盤カセットテープは擦り切れるほどに聴いた覚えがある。


 何年頃いつの事だか失念したが(98年?)、そのヒューバートをはじめとしたシカゴブルースマン達がバンド編成で大挙来日した。確か大阪公演は今は無き港にあったライヴハウスだった。

 メンバーには大好きなドラマーのウィリー・スミスやギターではリトル・スモーキー・スマザーズ、ベースにカルヴィン・ジョーンズ、鍵盤はヘンリー・グレイ他だった。

 

 勿論、観戦に行く訳だが、ただお客として列に並ぶだけでは、その興奮を抑えきれない。
 ボクたちは当時の路上演奏仲間で集まり、ライヴハウス前で歓迎を示す路上演奏をしようということになった。

 記憶ではウェルカムボードも用意した気がする・・・。


 発電機や機材の準備を進めていると、関係者らしき何人かが近づいて来る。

 やめさせられるのかと思いきや、

 「もうすぐバスで、メンバーが会場入りするから、それに合わせて演奏してくれる?」

 ってな展開になった。


 思わぬことになって、その指示通りにバスが入ってくるのを確認して仲間達が演奏を始めた。

 ボクは、演奏に加わらず、メンバーの名を叫び、ウェルカム!歓迎!の声を上げていた気がする。


 気づいた一堂はバスの窓を開け、笑顔でこちらに手を振る。

 あのブルースマン、このブルースマン。
 その中にはヒューバート・サムリンもいたはずだ。


 喜びでヒートアップしたボクたちの元へまた関係者が歩み寄り、

 「リハーサルから入っていいよ?」


 シカゴブルースのレジェンド達のゆるいリハーサル風景を呆然と食い入る様に観た覚えだけが残っている。

 本番の演奏も実のところもう遠い記憶の奥にある。


 それでも、ウィリー・スミスの投げた先の折れたスティックは今も宝物だし、この通りヒューバートやメンバーのサイン入りのジャケットも家宝のひとつだ。

 

 
 

 そんなヒューバート、80歳。

 このサインにあるメンバーも先だってウィリー・スミスが他界し、リトル・スモーキーも、カルヴィン・ジョーンズもすでにこの世にいない・・・。

 

 しかし、これからもブルースをやる以上、彼らの残した偉大なる財産から学ぶことはたくさんある。


 心より合掌。

 
 

 

 

 
 

 


| ブルース・エトセトラ | 21:56 | comments(2) | - | pookmark |
ブラシ・ワーク・・・。
JUGEMテーマ:音楽



 この3日ほど残業続きの家人に代わって、仕事帰りに保育園まで息子を迎えに行く。

 きちんと、園では夕食まで食べさせてもらってからのお迎えだから、家人の様に帰宅後に夕飯の支度をしながら息子の面倒を見る様な手間ははぶけてはいる。

 この2日は、嘘の様に大人しく就寝まで見届けたので、安心していたら今日3日目ついに爆発した!


 お風呂に入る入らないで、まだ二歳にならない息子と口論・・・。

 なんとかなだめて風呂に入れたら、スッポンポンで眠りに落ちた次第。

 「眠たかったのね?」


 そんな修羅場が幕を降ろそうとしている時、携帯電話が鳴る。


 主は京都の江上君である。

 
 もう近くまで来た様だ。


 今夜は、ドラムセットを積み込みにやってくる予定だった。

 明晩、京都のとある場所で開かれるボージョレ・ヌーヴォー解禁パーティーで、昨年に引き続き演奏することになっている。


 ボクが京都に着く前に、セッティングをお願いしている為だ。


 フルセットを持ち込むが、場所柄音量はごく控えめにしなくてはならない。
 しかも主役は今年は出来が良いというボージョレ・ヌーヴォー。

 ボクらは賑やかな場のBGM代わりであまり目立ってはならないのだ。


 息子が寝付いたのを確認して、ドラムセットを手早く彼の車の後部座席に全て積み込む。

 「ほんで、どんな曲をやるん?」の問いに、ブルース以外に色んな曲が課題に出された。

 「ふむふむ〜」



 明日は通常のスティックではなく、全編ブラシを多用する腹づもり。


 ところがどっこいこのブラシ・・・一石二鳥に扱える代物ではありませんがな・・・。

 元々が我流のボクにとって、ブラシってやつでグルーヴを作り出すのは、至難の技である。

 考えればブルースの古典ではこのブラシがほとんどの場面で多用されているので、要求に応じる力をつけておく必要がある。


 以前にそういうライヴ形式の機会が頻繁に続いた時期があって苦労した。



 もちろん昨日今日でブラシ・ワークが開花する訳はないが、YouTubeからお気に入りの驚異的なブラシ・ワークを貼付けておこう。

 
 Clayton Cameron
 


 Max Roach
 


 Burnard purdie
 


 「あ、もちろんこんな神業など出来ません」




 

| ブルース・エトセトラ | 22:43 | comments(2) | - | pookmark |
Burnside一家を聴く。
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 膝の術後ちょうど一週間の昨夜、抜糸ならぬホッチキスを抜く。

 チクチクと少し痛いが、ものの数分で事終わり、消毒を促して包帯を巻く。


 医者曰く、「これで終わりです。」


 暫くは患部をカヴァーしてシャワーのみの指示。

 来週には、湯船にも浸かれるだろうと言う。


 さっき、まだ若干違和感の残る膝に巻いた包帯をほどき、患部にテープ止めしてあるガーゼを恐る恐る剥ぐ。

 膝のやや横に7〜8センチほどの手術跡にグロテスクな8つのホッチキス傷が現れた。


 なにはともあれ、これで約一年の間、心配の種だった事にひとまず幕が降りた恰好だ。

 まだぎこちない足の動きと正座が出来なかったり、小走りがやっとの有様で、すっきりと晴れ晴れとした心境には、まだもう少し時間が必要なのだろうが、心の引っかかりは格段に軽くなった。


 先週の入院中は、手提げ鞄ひとつに着替え程度で余計な荷物などは一切持ち込まず過ごしたので、ブルースに触れる機会が一度も無かった。

 とはいえ平素も職場への行き帰りの僅かな時間に限られている事を考えれば、苦痛と呼べるものではない筈だったが、いざ、無いとなると不思議なものでポカリと穴が空いた気分だった。


 退院後は、あれこれと取っ替え引っ替え聴く。

 車中では、ジョニーBムーアやティモシー・テイラーのドラムをガンガン聴いて気持ちが高ぶる。

 今日の帰り道は、ジミー・リードを久し振りに大音量で合唱した。


 帰宅後は息子の寝静まった隙を見計らって、小さい音でLuther Ingram、Little Miltonの刑務所ライブ、90年代のTyrone Davisなどなどとりとめもなく手当り次第。

 YouTube上の動画徘徊も愉しい。

 入院中、小生がアップしているチャンネルにも一件海外からダイレクトメッセージが長文で届いていた。内容はどうやら、何年か前にシカゴ在住の誰かが日本旅行中にたまたまに収めたナンバ高島屋前での2分ほどの路上演奏動画の行方を問うものだった。

 動画を流布した人物がYouTubeアカウントを停止した為に今は視聴出来なくなってしまっていることを返信しようかどうか迷っている。(っていうか、それ以前に英語出来ません・・・)


 そんなこんなで、傷口がほぼふさがるであろう来週末には演奏予定が組まれているので、ともかくひと安心である。


 今夜も息子が寝静まったこの時間を利用して、その動画サイトを徘徊しながら、片方ではCDを入れ替えつつ書いている。

 おかげで筆の進みが遅い。


 BGMに流れているのは、最近肩入れしているドラマー、Cedric Burnsideと白人ギタリストLightnin' Malcomとのユニット。

 

 以前にもCedricの事は取り上げた気もするが、ブルースファンの方ならば、その名字ですぐにピンとくるだろう。

 そうR.L.Burnsideの血縁者だ。孫だとか。


 血筋通り伝統的なミシシッピ・ブルースの臭みを引き継ぎつつも、ヒップホップ世代らしいアプローチが薬味として加味されていて、お気に入りだ。

 ドラムが本職なのかと思いきや、ギターも歌もやります。ラッパーなんかも加わって(これも兄弟か親戚でしょうか?)一見チャレンジしている風も特別目新しく映らないところが、これまた良い意味で血のなすところでしょうか?
 








 Burnsideと言えば、まず普通はこちらを真っ先に挙げるべきしょうね?

 息子のDuwayne Burnside


 バンドの名前が、MIssissippi Mafia(ミシシッピ・マフィア)ですから・・・お〜〜〜恐っ!

 今年シカゴに滞在した友人達からの伝聞によれば、今最高にカッコいいらしい。

 





 
 最後に貼付けておきましょう。

 本家R.L.


 ん〜〜〜、文句無しに格好よろしい!

 やっぱり一族にとっての憧れだったんでしょうか?



評価:
Cedric Project Burnside
CD Baby.Com/Indys
¥ 2,159
(2011-04-12)

評価:
ドゥエイン・バーンサイド&ザ・ミシシッピ・マフィア
Pヴァイン・レコード
¥ 1,900
(2007-10-05)

| ブルース・エトセトラ | 23:38 | comments(0) | - | pookmark |
手負いのチヒロと『DUB BLUES』One Drops
JUGEMテーマ:音楽



 3週間遅れの運動会が無事に終わった息子を風呂に入れ、睡魔が迫っていることを確認してから車に乗り込む。


 入院前という気分的なこともあって、車中では爆音でブルースを聴く衝動を抑えきれず、初期マジック・サムのコンピをヴォリュームマックスにして一緒に熱唱し、一路南森町を目指す。

 
 この夜、同店ではBoogie Machine氷上率いる本来はルーツ・レゲエ・バンド、

 『One Drops』と栄チヒロが秋の神戸でのイベント以来再び相まみえているはずだ。


 前回の神戸では、ボクが企画した段階で無理を言って即席的に組み合わせをしたという経緯があって、彼らには苦労をかけてしまった。


 おそらくは一回きりだろうと思ったところ、当日の出来に余程不満足だったのか、はたまた何となく味をしめたのかは、未確認だが、再び同じ編成でのリベンジ・ライヴらしい。


 ボク個人としては、レゲエという音楽ジャンルについては明るくないので(全く聴かないということでは勿論ありません)、いわゆるBoogie Machineとギター担当の岡部キングが試みるDUB(ダブ)という代物については少々知識不足である。

 とはいえ、ボクも10年以上前に購入して時々持ち出しては、ライヴとセットでDJ遊びに活用しているCDJミキサーには、エフェクター機能が搭載されているので、ネタのブルース音源にこれらの効果を使用したことも稀にあった。
 (例えば、マジック・スリムのギター・ソロにリヴァーブをより増幅させたり、ジョン・リー・フッカーにディレイ効果を加えたり、不評でしたが・・・。)


 到着時刻はすでに遅れること10時。


 扉を開けると、カウンターでチヒロ君が、ちょこんと座っている。

 演奏スペースでは、岡部キングが歌っている。


 「チヒロ君、もう終わったん?」

 「いやぁ、とりあえず半分だけ弾くねん」

 と、右肩を摩りながら答える。


 
 つい先日彼に会った時に、その深刻な理由は聞いて吃驚していたのだ。

 実はその事が気にかかっていた。


 四十肩とかだったら冷やかして済む話だが、どうやらそうではない。

 一度聞いても記憶出来ない様な知らない病名。


 痛みを伴い肩は全く上がらず、自分でTシャツすら着られないというのだ。

 いつもは陽気で楽天家で破天荒なチヒロ君の表情は明らかに引きつった笑みで事の深刻さがありありと伺えた。


 ボクも昨年の事故で、満足にドラムを叩ける様になったのは、春も過ぎた頃だった。

 四肢の不自由さは痛いほど理解出来るし、ギタリストにとっても腕が言う事をきかないのは致命的なはずだ。


 そういう事情もあったが、後半戦の一部から観戦が叶った。

 Boogie Machineの手元には、ラスタカラーにペイントされた小さな物体が。

 


 岡部キングの足元にも超合金の様なエフェクターがひとつある。


 これらがチヒロ君が歌うブルースの曲間に突然登場するのである。


 まぁ、ともかく文字での説明不可能である。


 ちなみに神戸のイベントを観に来たある昔馴染みが、トップバッターで登場していきなりこれをやった1 DROPSを聞いて、

 「これ一体なんですか?」と問う。

 答えたのは岡部キング。

 「ダブ・ブルース!」

 岡部キングは、多分その場の乗りで適当に返答したのだろうが、問いかけた昔馴染みは後日たいそう気に入ったらしく、感想のメールまでよこした・・・。


 さて、一方のチヒロ君の症状は痛々しかった。

 それでも、数曲ギターを弾いて歌った。


 


 一部映像をここにアップしておこう。

 



 終演後は、久し振りに深夜のジャムセッションに参加。


 再手術と入院が迫っていることやらのモヤモヤを吹き飛ばすべく、

 いつもの仲間とのジャムは夜更けまで続いた。

 


 帰路も行きと同じく、爆音でマジック・サムだ。

 「イージー・ベイベー!!!」と成りきって熱唱する。


 
 



 

| ブルース・エトセトラ | 21:08 | comments(2) | - | pookmark |
秋の夜長に何を聴く?
評価:
ロニー・スミス,ルディ・ジョーンズ,ロニー・キューバー,ラリー・マギー,シルヴェスター・ゴシャイ
EMIミュージック・ジャパン
¥ 1,930
(2003-09-26)

評価:
Pete Johnson
Pearl
¥ 9,337
(1999-06-22)

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 上下長い寝間着でないと、こじらせている風邪がまたぶり返さないとも限らない。

 そんな肌寒ささえ感じる朝晩が、秋から冬へと向かいつつあることを教えてくれる。


 人によったら気持ちの向かう方向をうっかり間違えたりすると、理由も無く落ち込みやすい時期だ。

 こういう時は、音楽の力が助けてくれる。


 
 ボクがブルースに辿り着くには長い時間を要したが、音楽好きは小学校高学年から始まる。

 何を隠そう最初は、ビートルズとの出逢いなのだ。

 今は余程のことが無い限りは耳にしないが、そりゃぁ最初に聴いたときはおったまげた。


 それまでは、家に1台だけあったラジカセをテレビに近づけて、歌番組の百恵ちゃんやピンクレディー、沢田研二の歌なんかを安物のカセットテープにダビングして、一緒に歌ったくらいだった。

 ビートルズの存在を初めて教えてくれたのは、小学校3年生の時に関東から引っ越して来た転校生のあずま君だった・・・。

 彼のお母さんは、ボクの母親よりもひと回り近くも若く、ビートルズの世代だったのだ。

 僕の家は音楽など無縁で、ステレオプレーヤーも無かったので、彼がもう一人の友人宅まで母親のレコードの何枚かを持ち出して来て、針を落とした。

 「ストロベリー・フィールズ・フォーレヴァー」や「リヴォルヴァー」なんか生まれて初めて耳にする音で、恐怖心さえおぼえたほどだ。

 正式デヴュー前のドイツ録音の海賊版なんかも持っていて、よく分からないけどますます興奮したものだ。


 そんな12歳の冬、流れた「ジョン・レノン射殺」のニュース。

 すでにジョン派を気取っていたボクは暫くショック状態だった。


 あずま君に頼っていたボクのビートルズ衝動は、この事件を境に一気に燃え盛る。

 自分でもレコードが欲しい!


 そんなある日の朝刊にその抑えきれない衝動の火消しをしてくれる広告を見つけたのだ。

 「英国版ビートルズオリジナルアルバム14枚組セット限定販売」


 両親にねだっても門前払いなことははなから分かっていたので、ばあさんにその広告を見せる。

 どんな言葉でねだったのかは忘れたが、必死に懇願しただろう。

 14枚ということは、3万円近くは確実に値がついていたはずだ。

 しかし致命的なことがあった。

 そう我が家にはレコードプレーヤーすら無かったのである。


 但し、広告にはカセットテープセットの注釈もあった。

 ここは、仕方ない。テープでもいいからとにかく手に入れたかった。


 孫のボクの懇願をばあさんはあっさりと了承してくれて、数週間後の放課後に大きな箱が届いていた。

 あの時の喜びといったらない。


 包みを開封して現れたのは、紺色の化粧箱に金の箔押しでビートルズのロゴと4人のサインである。

 化粧箱の蓋を丁寧に開けると、そこには緩衝剤2段に分けて小さなカセットテープが綺麗に並んでいる。


 あずま君のレコードは大きなLPサイズだから、ちょっと見劣りはするけれど、正真正銘ビートルズです。それもボクだけのモノです。

 それからは、明けても暮れてもスピーカーがひとつしかなくステレオでは聴けないラジカセに向かう日々です。

 歌詞カードやライナーノートを片手に刷り込む様に聴く。

 中学校に入る頃には、デビュー盤「プリーズ・プリーズ・ミー」から「アビーロード」まで14枚に収録された全曲、曲順まで空で書けるほどになっていた。


 ここから音楽体験が、一気に加速する。

 どうして最終的にブルースに辿り着いたかもそれなりの理由があるが、それはスペースがいくらあっても足りないのでまたの機会にでも・・・。


 さてこんな秋の夜長に皆さんはどんな音楽を棚から出して流しますか?


 今夜、ボクが引っぱり出して来たのは、冒頭に貼付けてある2枚。

 ドラムを一応本業にしているのに、不思議と聴くのは、ハーモニカものとかここに挙げた鍵盤もの。

 
 両者とも現在ボクの演奏趣向とは、かけ離れたものだが、時代を超越して刺激的かつ煽情的で胸躍る。

 これこそが「音楽の力」である。


 





| ブルース・エトセトラ | 22:21 | comments(6) | - | pookmark |
ブルースにまつわるエトセトラ。日曜日編
JUGEMテーマ:音楽



 この記事が、更新総数999件目になった。


 ん〜元パチンカーとしては、やはり3桁のぞろ目は縁起が良い。


 その記念の記事に相応しいのかどうか?

 いや相応しいと思おう。


 まがりなりにもブルースの事を中心に、この6年余り自分なりだが書いてきた。

 その筋に詳しい専門家諸氏が目にしたならば、読むに足らないだろう。


 でも、これはこれでなかなかに愛着があり、無い知恵を絞って大抵は寝る間際にパソコンと向かい合いながら僅かな時間没頭するのだ。


 
 今日は、前日とはうってかわって朝から晴天。


 仕事に家事に子育て一手に引き受けている家人。

 雨のせいでたまった洗濯物が山とあるが、早朝から『魔の2歳』息子の行動は簡単になだめられる代物ではない。


 うっかりと、やってはいけない怒声を張り上げてしまう。


 特に午後からは、また友人が数名やって来る予定なので、軽く掃除機だけをかけてから、おやつの乳ボーロを餌に彼を車に乗せる。


 25日が発売日だとばかり思っていた『ブルース&ソウル・レコード誌』がすでに店頭に並んでいることを知って、買い求めに向かう。


 別件での相談事もあり、堺のサムズ・レコードに行く事にした。


 サムズといえば、ボクのCD棚にあるほとんどがここで購入したものと言っても良い。

 特に80年代から90年代のインディペンデントなシカゴブルース物は、ここでしか手に入らなかったからだ。



 S社長とも電話以外ではとんとご無沙汰をしていた。


 愚図っていた息子は、コモドアーズのアルバムの3曲目くらいから寝息を立ててくれた。


 若い頃には、社長と気さくに挨拶が交わせる間柄では無かった気がするが、ボクもそれなりに20年は歳を重ねたので、「毎度です〜」「お〜」くらいの感覚になっている。


 すいぶん以前、併設のスタジオ『レッド・ハウス』では、月に一回第一土曜日に「ブルースナイト」を開催していた。


 一時期は、隔月でハコバン的に出演していたこともある。

 一部のアマチュアのブルースバンドにとっては、登竜門とも言える企画だった気がする。


 
 さらに今も続く仲間の多くもこの「ブルースナイト」を通じて意気投合した腐れ縁が多い。

 だからボクらにとっては、初心に帰る場所だ。


 現在はブルースの定期ライヴは消滅し、単発的にプロミュージシャンを招いてのライヴやソウル、ヒップホップなどのDJイベントスペースになっている。


 
 サムズの前に、車を停めて社長に挨拶。

 「ブルース&ソウル・レコードありますか〜?」

 と言うまでもなく、カウンターにドンと新しい同誌が積んである。


 何も言わずに買って帰ろうかとも思ったが、パラパラとそのページを見つけて、社長に記事の内容を伝える。

 勿論、社長はその記事を知らない。



 そこには、モノクロで1ページ、先日9月18日に神戸のJames Blues landで開催した、

 
 
『Blues Before Sunrise vol.4 in Kobe』


 の記事が予定通りに掲載されていた。


 カメラマンである小島在清氏による撮影と文だ。


 記事の内容については、細かく記さないでおきます。

 
 自分が企画したイベントがこうして誰かの手によって伝えられる事など考えもしなかったことで、戸惑いやらで複雑な心境ですが、

 是非、『Blues&Soul Records No.102』12月号手に取って下さい。

 今号の特集は、「ジャズはブルースだ!」

 


 「BSR買うなら、サムズ・レコードで!」

 
 別件の話もいつもの様に缶コーヒー片手に店頭のベンチで社長と短時間で交渉し、自宅へ引き返す。


 その間も寝たままの息子、コモドアーズからオーティス・レディングへCDを変えた途端にむっくり起きる。

 どうやら上機嫌らしい。

 乳ボーロをひとつ口に放り込んでやり、信号待ちでその掲載された1ページを読む・・・。


 
 この場を借りまして、

 小島さん、取材、撮影、そして入稿までの過程とご苦労心より感謝致します。

 
| ブルース・エトセトラ | 21:45 | comments(2) | - | pookmark |
祭りのあとの雑記。「レコーディングの名の下に」
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 個人的にまだイベントの総括が終わっていない。


 当然賛否があることは、覚悟の上である。


 当日来店された数名の方から直接にメールなどで励ましのメッセージを先週は頂戴した。

 ともかく、現場で目立った大きなトラブルが生まれなかった事だけは良しとしよう。


 心残りは、すぐ手の届くところに用意していたはずのカメラに会場の模様、店の雰囲気、特に総勢31名に及んだ参加ミュージシャンと60人近く集まって頂いたお客さん方を交えた集合写真を収めるのをうっかりと忘れた事だ。

 当然、動画もほとんどを撮り逃がした。

 トップバッターの奇想天外自称『ダブ・ブルース』1 Drop&チヒロ、地元から唯一参加のStumbleの熟練のモダン・ブルースと軽妙な杉本氏のMCを残せなかった。

 すみません・・・。


 僅かに残した動画は、小生YouTubeチャンネルにアップロードしております。

 会場の雰囲気をあまなく切り取ったとは言えませんが、参考下さい。


 TAKAGIMAN YouTube Channel


 次回は、撮影助手でも傍に置こうか(笑)・・・・?


 ただ幸いかな、東京在住のフォトグラファー、小島氏がわざわざ取材に駆けつけてくれて、カメラのシャッターを押し続けてくれたことである。

 取材とは、イベント後記にも書いたが、ブルース&ソウル・レコード誌に掲載が決定したのである。

 来月10月25日発売予定の同誌の1ページを小島氏の撮影・文で飾る事になります。

 どういう切り口をされるか、ヒヤヒヤと期待感渦巻くが、是非とも購入して下さい。


 小島氏は、被写体として市井のブルースを活写しています。心強い!皆さんも彼を応援して下さいね!


 氏の作品をブルースが色付ける(YouTubeより)


 

 Kojima Zaisei Website


 
 ・・・・・

 話は変わり、連休土曜日。


 シカゴロックに屯するいつもの面々に招集礼状が届いている。

 名目は、「三木あきらとサウスサイド・ノックアウツ」ライヴであるが、それとは別にレコーディング機材がスタンバイしている。

 シカゴロックのマスターが何ヶ月か前に思い立ってスタートしたCD制作の一貫なのだ。

 レコーディングとは聞こえが良いが、要するにシカゴロックでのライヴをそのまま録ってしまおうという算段だ。


 日頃同店で演奏しているプロ・アマチュア問わず、ごちゃ混ぜにして収録されるという・・・。


 「抵触しないオリジナル曲を作って来い」なる指令も事前にあった。


 久米・三木両君はオリジナルを、チヒロ・岡部両君はトラディショナルを歌い、他に参加は伊勢から駆けつけたアイパー大西がハーモニカ、ブギマシン氷上ドラム、藤川あきとベースなどなど。

 CD発売日など詳細は未定。

 この夜録音されたボクたちの素材が果たして採用されるんでしょうか???

 

 「レコーディング」にビビるいつもの面子。

 
 
 
 
 
 
 


| ブルース・エトセトラ | 19:26 | comments(2) | - | pookmark |
三木帰る、久米行く。(パート4)
JUGEMテーマ:音楽



 それ、どんどん、いきましょう!シカ〜ゴ〜!


 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

 


 すこ〜〜〜し、シカゴに行った気分になりますね?

 いや、楽しそう〜〜〜


 パート1で書いた三木君の『エラい目』も本人忘れてしまうのかもね・・・。



 何はともあれ三木君が帰り、久米君は今月半ばには帰って来ます。

 どんな土産を持って帰って来てくれるのか、楽しみが又増えた。

 
 そんな二人と次に演奏する機会は、小生企画イベント、

 『BLUES BEFORE SUNRISE VOL.4 IN KOBE』です!

 ブルース満載でお届けします。こちらも是非よろしく!


 
| ブルース・エトセトラ | 01:07 | comments(0) | - | pookmark |
三木帰る、久米行く。(パート3)
JUGEMテーマ:音楽


 
 眠い目をこすりながら、一気に更新しちゃいます!

 (近頃は、ヤンチャ盛りな息子を寝かしつけながら自分も一緒に寝てしまう癖がついてしまって、ブログに向かう時間を失いがちなので・・・)


 今頃、シカゴで久米君はどこかのクラブで盛り上がってるんかな?

 ルリー・ベルは今や彼にとっては、アイドルを越えた存在だ。

 そんな彼がネットで呟いていた。

 「今まで観たルリーの中でも最高だぁ!」って・・・。

 
 (久米君のSDカードより抜粋)


 
 

 一方の三木君のSDカードには、無数の画像。


 どれかに限定するのもひと苦労なので、ありったけ彼がシャッターを切ったと思われるホヤホヤのシカゴブルースの現在を切り取ってみた。

 

 フェスやクラブでの風景。ブルースマン達・・・。

 

 

 

 

 
 
 
 

 
| ブルース・エトセトラ | 01:00 | comments(0) | - | pookmark |

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