『前編』の更新から間が空いてしまいました。
これがいけない。書くと決めたのだから・・・・。
前述の続き。
思いもよらない、ある意味唐突な協力のお声掛けが2つ。
同時期には、自ら主催企画の恒例神戸でのイベントも挟んでいた。
尚かつ「公私」の「公」の部分では、難儀なことが続いていて憂鬱なことも実のところあった。
結果的に「私」の方で担当した段取りや、やり取りが、そんな昼間のゴタゴタを解消してくれたのである。
数人単位で動いていた中、あれこれと意見を出し合う作業は、これといった意見の相違もなく、来たるひとつの目的に向って突き進んでいたのが昨年のこの時期のことだった様に思う。
1年の記憶は断片的だが、確か暮れも近づいたこの時期、毎年話題になる流行語大賞は『レジェンド』だった気がします。
スキージャンプの葛西選手やドラゴンズの山本昌が表彰されていました。
彼らは現役ながらレジェンドと呼ばれる。
いわゆる「Living Legend」っていうやつですね。
僕らにとっての
「Living Legend」を迎える。
2つ目の企画は、それくらいの心構えでもあったのです。
実際に当日を迎えるのは、年が明けた今年の初頭のことでした。
まだ数えたら10ヶ月と半ほどしか時間は過ぎていませんが、2015年の幕開けに体感したあの心震える様な感動は、益々色濃く今後の原動力として残っています。
サウンドチェックもリハーサルも曲セットリスト等一切無し。
約3時間余りのステージ。
ドラムセット越しの大きな背中(実際は僕よりも随分と小さいが)、時々振り向いて何度も「××××・・・」と教育的始動。観ていた多数のお客様にはヒヤヒヤされたり、笑われたり、名指しで励まされたり・・・実はもう最後には快感に変わっていました。
サポートしたメンバーが云々よりも、当日遠方からも駆けつけてくれた皆様の愛に溢れる熱気が他の何よりも代え難い財産になったのだと改めて振り返ってそう思います。
当のご本人は、ライブが終わった後、上機嫌で子供たちと戯れ、「あのステージでのピリピリした表情は何だったの?」というくらいに破顔して、固い握手を両手で交わせた。
「オレは、MISSISSIPPI生まれだ。70歳でもBLUESやってる。お前等はまだまだ若い」
「BLUESを続けろ!」
御大生き写しの如く、Mannish Boyを唐突にやり始めた時に、ドサッと何かが背中に落ちて来た感覚に陥った。
その時もやっぱり曲の途中で振り向かれて「こうやっ!」とニヤッとされたけど・・・。
サポート側から解放された別現場での翌日、人目もはばからず崩れ落ちてしまった。感極まるとはこういうことか。
この前編で記した企画も含め、少しばかり携われる機会に恵まれたことに改めて感謝したい。
有り難う。
これまでにない原動力として、今も沸々と煮えたぎっていますから!