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御礼。7月のChicagoRock Friday Night Blues Jam後記。
JUGEMテーマ:音楽



 ボクがこの記事を書き始めた今、大阪市内はどれだけ賑やかなのかな?


 夕刻営業帰りの桜ノ宮辺り車中から、浴衣姿の若い女の子を何人か見つけた。

 偏見を覚悟で正直に言う。

 先週見かけた京都祇園さんを歩く浴衣の粋な着こなしと比べようもなく苦笑・・・。颯爽とパステルカラーとおみ足あらわに自転車二人乗りたぁね。


 そうです、毎年7月25日は、大阪天満宮の天神祭です。


 1,000年以上続く『日本三大夏祭り』のひとつ。

 水都大阪らしく船渡御が川面を彩り、そしてクライマックスに花火が上がる。

 実は根っからの河内もんには、ちょっと縁遠いもんで、初めて本来の祭事に偶然にも遭遇したのは、4年前のこと。


 天満宮裏にあるシカゴロックにあろうことかライブブッキングをしてしまったのでした。

 しかも「チヒロ&タカギマン」なるボクが強引に仕掛けたギターとドラムだけのユニット初披露。

 ↓ その時の日記がありました・・・よろしければ。

 http://takagiman.jugem.jp/?day=20090726


 船渡御は知られていますが、滅多に見られない陸渡御にご満悦4年前の今日(笑)





 天神さんとともに大阪にも本格的な夏がやってきたわけです。

 今月は、世間様は何かと騒々しい一日もあった。


 先週の祇園さんしかり、1,000有余年の時を経て尚も今日人を寄せ付ける。

 祭事には歴史と伝統そして風土、お国柄が連綿と受け継がれてきたのだ。



 

 さて本題。

 日記に残す間がなく、一週間前まで時計の針を戻す。



ChicagoRock Friday Night Blues Jam


 今月も第3金曜日7月19日開催しました。


 この夜は、訳あって、同伴者があった。

 3歳の息子。


 仕事を定時で駆け足であとにし、急ぎ保育所へ!

 息子をチャイルドシートにくくり付けて、取って返して南森町へ戻る。

 ホスト役が遅れたら面目丸つぶれだ。

 意外に早く到着して、近くの弁当屋さんでひとまず夕食を調達。


 息子は、このお店には生後3ヶ月かそこらから時々出入りしていたので、カウンターで黙ってハンバーグを平らげた食後は機材に興味津々。

 

 しばらくしてドラムスで初参加者の方、ハーピスト氏が多忙を縫って、そして古い仲間でシカゴロッカーズ専属?ベーシスト。

 以上、揃ったのはすでに時計は8時を過ぎよう頃・・・。


 「どうしましょ?」なんて無責任なアナウンスをし始めたら、ギタリスト諸氏が相次いで登場。皆さんベテランで心強い。

 サックスのAyakoちゃんもふらっと来てくれた。

 常連のハーピスト諸氏も合流。

 なんと少年から二十歳になるドラマー君。

 事前にお知り合いから「友人が初めて参加したい」旨を聞いていた会うのは3度目のハーピストも初参加下さった。


 ギャラリーの御客様も幾人か見守ってくれ、無事に今月のジャムセッションもお陰さまで形になりました。

 参加下さった皆様有り難うございました!


 一部その模様です。














 恒例、一期一会!
 撮影は、バーテン・PAを切盛りしてくれているI山君。





 来月8月の日程ですが、変則です。

 お盆休みの為、第4金曜日開催になります。

 
 8月23日(金曜日)です。

 19:00オープン 20:00〜23:00予定。

 チャージ/1,000円(1ドリンク付き)


 ギタリスト、ドラマー、ベーシスト・・・いや全パート大募集です!


 老若男女・キャリア・国籍等々自由。

 お誘い合わせの上、お気軽に遊びに来てくださいませ!






 

 
| ChicagoRock Friday Night Blues Jam | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
市民プール、夏祭り、祇園、ワイン、ライブ。(その4)
JUGEMテーマ:音楽



 ちびちびと小出しにしてきた『絵日記』もこれで〆。


 車一台がなんとか通られるくらいの路地にあるお店の向え側は、民家だ。

 「隠れ家」の開けっ放しの店内に一人また一人、御一人様もあれば、お連れ、団体、子連れのご家族もおられる。

 皆さん、舌の肥えた方々ばかりなんでしょう。





 話は前後するが、前記事最後の『SOS』は、メンバーから。

 陽の落ち始めた祇園さんの喧騒の中、この路地裏を京都に地の利薄い人が、探し当てるのはさぞかし難儀だっただろう。




 
 少しだけ音合わせをして、静かに始める。

 もちろん、主役は料理とお酒。ボクたちはその添え物として、会話を弾ませたり、ワインがすすんだり、そんな役割分担だ。


 ギターは『新酒BOYZ』の取りまとめ役でもある、江上マサノブ。只一人の京都在住だが、元は泉州の男だ。

 ベース、三木アキラ『新酒BOYZ』のオリジナル。

 ドラムス、私。数年前からちょっといっちょかみ。この夜はスネアとブラシ。

 ゲストに、前週の『完熟キャバレー』でも大活躍だったAyako Minamiのアルトサックス。


 

 都合3ステージ。演目はストレートなブルースナンバーは控え、スタンダードなソウルなどをインストルメンタルで。

 その間、厨房から食欲を刺激する料理が次々と行き交う。




 お開きで後片付けの頃には、雨も止み、涼やかな夏の夜になっていた。

 まだ通りには着物姿も見かけられ、祇園さんがいよいよ本番に向かっていることをうかがわせた。


 まだ未定ですが、次はボージョレーヌーボー解禁の頃に、京都に揃うかもしれません。






 翌日の祝日海の日は、上のメンバー、三木君、Ayakoちゃんと再び顔合わせ。

 YOSHI MIZUNO 11th Street Blues Band+Ayako Minami


 大阪塚本のハウリンバーの3バンドでのブッキングライブに参加。

 あいにく画像はありませんが、馴染みのお客さん方と交流出来ました。


 ちなみにこの11th Street Blues Band+Ayako Minami名義では、私主催ブルースイベント、

 "BLUES BEFORE SUNRISE VOL.6"のラインナップに入っています。

 こちらも宜しくお願い致します!



 ・・・一週間前の記憶の掘り起こし、思わぬ時間を要しました。

 「読むの、しんどいわ!」

 そんな声が、もう聞こえてくるようです・・・。


 

 (追記)リストランテ・オルト「祇園祭フェスタ』同店ブログに当日の模様が掲載されております。

 ↓
 http://diarioorto.exblog.jp/20526989/











| ライブ始末記 | 15:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
市民プール、夏祭り、祇園、ワイン、ライブ。(その3)
JUGEMテーマ:地域/ローカル



 京都へ向かう。


 その前の土曜日にも訪ねたところだ。

 7月の京都と云えば、『祇園祭』を誰しもがすぐに想像するだろう。

 
 その真っただ中の京都、連休中日でもあり、相当な混雑を覚悟して、機材搬入には早めの到着を京都の江上君から連絡を受けていたのだ。

 ハンドルを握る身には、第二京阪から阪神高速京都線の開通は、便利になった。

 従来の名神を走るよりも少々割高にはなるが、圧倒的な時間短縮だ。もはや天王山トンネルを通らずに渋滞もなく京都中心地へ一直線である。


 危惧した渋滞もなく、京都市内到着。

 スマホのナビに入力した住所地へは四条通右折と出た・・・・。


 堀川通から烏丸通まで動きません。

 それもそのはずです。


 四条通は、祇園祭の山鉾が並んでいます。

 ナビは、更に小さな通りを左折指示を出しますが、見ればその通りは露店が軒を連ね、その先には鉾も見える。当然「通行止め」看板・・・。


 実のところ隣県大阪ながら、この『祇園さん』に初めて遭遇したのだった・・・。


 ニュースでは、毎年山鉾巡行の辻回しがお馴染みだから、想像だけは働いていた。



 
 さて今回も『新酒BOYZ+Ayako Minami』でのイベントの「音担当」を務めることになっていたのである。


 烏丸を迂回して、会場であるイタリアンレストラン、

 RISTORANTE ORTOへ一番乗り。

 露店や鉾が並ぶ通りの路地裏。

 
 http://www.ristorante-orto.jp/


 夜開かれるイベントは『祇園祭フェスタ』と題された会費制・ワイン・料理食べ放題という出血大サービス。


 到着時はランチタイムとあって、少し時間を潰す為にもっけの幸い、祇園さんの風情を少しばかり楽しむことが出来た。

 さっき車窓から眺めた四条通りまでカメラを首からぶら下げて歩く。


 クライマックスの山鉾巡行数日前の昼だったが、連休でもあり観光客などたいそうな人出。



 一人っきりで祭りの賑わいに紛れ込むのはいささか心もとないが、初めて目の当たりにした山鉾の数々は、独特のものであった。



 


 
 


 
 目に入るもの全て初見だから、何度も立ち止まっては下手なシャッターを切る。





 


 四条通まで出たところで引き返す。京都独特の蒸し暑さですっかり着ていたシャツが湿った。

 日が暮れると、提灯に灯が入ってきっとより情緒に表情を変えるのでしょうね〜。


  

 江上君と連絡を取り合い店の前で機材搬入の予定だったが、怪しい黒い雲と突然すっと風・・・。

 突然の雷鳴とともに豪雨です。

 最近はわざわざ「ゲリラ豪雨」なんて呼称しますが、「夕立」です。

 フロントガラスを叩き付け、身動き取れないまま、せっかく着付けた浴衣姿で駆け足で避難する人、軒先で雨宿りする人でちょっとした大騒ぎに・・・。

 

 しかし、雨と祇園祭は付き物だとも聞きます。実際に関西の梅雨明けは平年なら17日の山鉾巡行後、20日前後でしょうか?さっき見上げた山鉾もしっかりと雨対策の防御してました。


 激しい夕立は一旦上がり、ランチタイムの終わったお店に機材を下ろすことに無事成功!


 同時にお店は、夜の立食形式の準備にシェフも店員さんもおおわらわです。二階も開放するとのこと。すでに40名を越えるお客さんの予約が入っているとか。




 
 江上君と連れ立ってまたブラブラ。

 ボージョレ時期の『新酒BOYZ』でお世話になっている烏丸のフレンチレストランはメインの通り沿いにあり、ワインを店頭でも販売して忙しそうでした。

 挨拶をして、江上君は駆けつけ一杯、白のスパークリングワイン・・・。



 そこへ江上君の携帯が鳴る。『SOS』です・・・。


 




 



 

| 旅・街・エトセトラ | 07:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
市民プール、夏祭り、祇園、ワイン、ライブ。(その2)
JUGEMテーマ:地域/ローカル



 『絵日記』の続きです。
 
 (先日そう言われました。ボクも以前そんな風に文中で例えた事もありましたね。もう一週間前のことですからざ〜っと読み流して下さい。)


 さて翌日曜日(14日)は、朝から忙しい。

 初物づくしでもあります。


 町内回覧で回って来た「夏祭り子供神輿参加」に申し込んだのだ。

 我が家は2年前に今の住まいに越して来た。

 地域は実家から線路を挟んだ地区でまるで馴染みが無いという訳ではないが、やはりいざ住んでみると戸惑うこともある。

 幸いなのは、ご近所さんがよくしてくれる。

 クッション役は、人慣れしている息子が見事に果たしてくれて実は人見知りのボクには心強い。


 一方ご多分に漏れず、高齢化は実家周辺と似通っている。ちなみにボクの通った母校小学校は、数年後の統合が決まっている。


 息子にとって将来この地が、彼の故郷とし育っていくわけだから、早い時期に関わり合いが必要だと考えていた。

 地域にある神社の子供神輿を昨年は、ベランダから覗き込んでいた側だったが、今年は青い小さな法被と帯、手ぬぐいが事前に届いた。

 着込まれた物らしく、誰かの名前がマジックで記されている。


 神社は、徒歩だと少しあるが、暇な日曜日など近鉄電車がひっきりなしに真横を通るので、彼のお気に入りの場所だ。お正月のお参りも人気の少ないこの神社に出向く習慣が出来た。


 ボクは、少子化なんて言葉なんて聞いた事も無いギリギリの世代だろう。

 

 公設市場から伸びる狭い商店街のちいさな美容院の息子だったボクは、周りの商店のお兄ちゃん達や弟と路地を駆け回った。

 親や祖母が忙しい時は、ご近所さんに転がり込んで世話になるなんて普通の暮らしだった。

 それくらい子供が多く、地域全体でごく自然に育てていたのだろう。

 夏祭りもなかなか盛大だった。地車が練り歩くのだ。
 
 泉州地方の『だんじり』ほど勇壮で荒々しくはないが、それでも幼い記憶では、店の前の商店街のテントや軒先を何度か壊した記憶が残っている。

 しかしどういうわけだか、だんじりは、もっぱら見物する側だった。


 指定時刻朝8時過ぎに神社へ駆けつけると、もうすでに子供神輿は境内に並んでいて、小学生達が集まっていた。初めての事で何が何だか親も分かっていない・・・。方々尋ね回って息子の担ぐ神輿の前に並んだ。

 

 





 孫を見にさすがばぁちゃんも30分以上自転車をこいで実家からやって来た。

 4つの子供神輿は、ぎこちなく各地域をへ向けて境内を離れ動き出す。

 


 小さな路地を抜け、紅白一本の綱を引きながら、見慣れたところ、通ったことのない道をジグザクに練り歩く。

 初めてのこと、周りは大きな小学生、同じ年頃の参加は一人も居なかった。

 為に硬直した表情の息子だが、よく言う「抱っこ〜」を言わない。

 

 自分の家の前を通ったら、お隣のおばぁちゃんが出迎えてくれたり、途中の休憩所でもお隣さんが、飲み物を配っていたり、太鼓を打つ先導役もお迎えさんだった。



 途中の折り返し地点で、神輿を担ぐ。(というよりも身長足らずに持ち上げてます・・・。)

 


 帰りにお菓子の詰め合わせをもらって、直前の怖じ気づきはいずこへご満悦の様子に安心。

 

 ボクも汗だくだったが、急ぎ身支度をし、一路京都を目指すことになっている。

 


 更に『絵日記』は、つづきます・・・。


 






| 旅・街・エトセトラ | 06:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
市民プール、夏祭り、祇園、ワイン、ライブ。(その1)
JUGEMテーマ:夏休み



 なんと、もう児童・学生諸君は夏休みに突入したんですね?

 羨ましい!!

 さて、

 「夏」


 この一文字から連想される印象が、変化していることに気づかされる。

 それこそ、もうすぐ来る夏休みが待っていた頃のワクワクと浮ついた気分といったら他の季節とは比べ物にならなかった・・・。


 20代の後半から30代頃までけっこう長く続いた気がする。


 「今日は、どこ行こう?」


 フットワークも軽かった。(財布の中身も軽かったけど)


 いつしか、歩けば背中に流れる汗が疎ましく、日なたを避ける様に空調の良い場所を選ぶ様になったり、鏡を映る我が身に砂浜を闊歩出来ない事を自覚し、楽しいはずの夏が過ぎ去るのを待つ様になってしまった。

 更に近年の酷暑がそこに輪をかけて直撃して襲う。



 今年は、「夏を楽しもう!」


 そんな決意をした。


 夏にしか出来ないこと、あの感覚を呼び戻そう。


 そう思えば、照りつける太陽の輝きを受け入れられる気がするのだ。



 思えば、夏の記憶は親に連れられて行った市民プールや友人達と走り回った公園での虫取りに始まり、その後は、部活でヘトヘトだった頃、それらから解放されて朝まで遊び呆けた二十代。汗だくで仲間と路上演奏に精を出したのも夏は、かきいれ時だった。


 

 少し間が空いたが、先日の有り難い三連休に夏の風景を体感する機会を得たので書き記しておきたい。


 
 初日の土曜日は、去年は一度きりでしかもゲリラ豪雨に退散したので、今年は早めに行こうと息子約束していた。

 公約通り、保育所を休ませて地元の市民プールに朝一番で繰り出した。





 幼い頃(30年以上は経つか)、ひと夏に何度も通った場所だ。

 日焼け止めなんて感覚はないから、そりゃぁ数日後には脱皮が始まり、またその上から灼けるもんだから皮膚がまだら模様になった。丸坊主の時期は頭の皮も剥けてフケの様にポロポロと机の上に落ちた。

 
 当時とほとんど変わり映えしないが、大人800円に驚く・・・。

 おかあさんとばぁちゃんには監視員としてプールサイドに控えてもらい、直前に新調した浮き輪に掴まらせ、深さ50センチの幼児用プールをゆらゆら。

 偶然か保育所で密約を交わしたのか分からないが、同じクラス(と言っても5歳児の先輩)の仲良しさんと出くわした。2つ上ともなると泳ぎは達者だ。浮き輪を引っぱられて怖じ気づく息子。

 でも昼前の帰り際、名残惜しくプールサイドで「またな〜休み明けなぁ」と、バイバイする。

 市民プール後の乾いた喉を潤すのは、これ定番!

 変わらぬ出口すぐの露店にあった。

 『冷しあめ』

 

 関西圏以外に認知されていないことを数年前に知った。

 昔は、厚底のグラスにすりきり一杯おばちゃんが入れてくれたと記憶しているが、今はご覧のカップ。

 量的にはこんなもんだったとは思うけど、愛想無しやな・・・。しかももっとニッキの刺激が強かった気がするが??

 

 網と虫かごも持参したが、自転車の後部座席でぐったり疲れた様子で、実家でそうめんをすすって、昼寝。


 画像の様な曇り空だったが、夜のシャワーに肩と腕がちょっとヒリヒリした。


 「うん、これこれ、夏ですな!」



 翌日曜日も早朝から慌ただしい予定。

 こちらも息子が主人公だが、ボク自身も初体験なのである。


 
 楽しみに就寝。


 その2へつづく・・・。


 





 

| 旅・街・エトセトラ | 13:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
DON'T THINK, FEEEEEEL!!!!
JUGEMテーマ:映画



 「アチャ〜〜〜!!!」

 今朝方の某FMを聴いていて知った。


 子供の頃の三大ヒーローの一人、(ちなみに他2人は、アントニオ猪木と松田優作だ)

 
 ブルース・リー(李小龍)

 没40年・・・。




 

 1973年7月20日。

 32歳という若さであった。


 計算すれば、ボクは、5歳になったばかりである。


 日本でのブルース・リーの爆発的人気沸騰は、彼の死後の事だ。


 彼の死直後に公開された映画。

 『燃えよドラゴン(Enter the Dragon)』



 くしくも先日、映画の重要出演者の一人、Jim Kelly氏が亡くなったところである。


 さて、ここであらためて時系列に検証してみたら、ボクの記憶が曖昧な事に気が付いた。

 ボクは、この「燃えよドラゴン」を劇場で観たはずだとてっきりと思い込んでいる。調べたら日本公開は、その年の暮れとなっていた。

 では5歳児を果たして、まだ日本ではブームが始まる前の無名に近かったブルース・リー映画に親が連れて行くだろうかね?

 しかし、ボクの机の引き出しには、ブルース・リーの葬儀の写真がページ後半に掲載されたパンフレットが(後々切り刻まれて、壁中に貼られるのだが・・)あったことだけは確かである。

 もう少し時系列に追う。

 亡きブルース・リー・ブームが、一気に日本を席巻するのは、翌1974年に入っての事の様だ。

 燃えよドラゴンは、アメリカ香港の合作だが、それより前に撮影された映画「ドラゴン危機一髪」や「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」などは、1974年に入ってから相次いで国内で上映されている。


 ここで、母の口癖を思い出す。

 「あのコロシアムみたいなところでの闘いは良かったわ。」だ!

 そうそれはもちろんあの名シーン『ドラゴンへの道』でのチャック・ノリスとのラスト一騎打ちのシーンである。

 映画の日本公開は、1975年1月。ボクは、6歳である。確かにうなずける・・・。


 切り刻まれたパンフレットさえ一片でも残っていれば、溜飲するところだが、「燃えよドラゴン」の残像は鮮明に瞼に40年経っても焼き付いているし、「アチャ〜〜〜」と上半身裸で真似をし、美容師だった母に頼んで髪型をリーみたいに懇願した事は確かである。


 ちなみにもう少し調べてみたら、各映画のテレビ初放映時期だが1977年〜1979年とずいぶんと前後している。

 もしかしたら、この何度も再放送されるテレビ版とオーバーラップしているのかもしれない。
 
 それだけ息の長いブームだった証拠とも言える。



 




 

 冒頭のFM情報に戻るが、没40年を記念して、地元香港では「ブルースリー回顧展」が20日から開催されるのだとか。今でも英雄である。

 そこでは触れられていなかったが、只今ここ日本でも題して、

 『ブルース・リー祭り』が幕を切っていた。

 不覚にもチェックしていなかった・・・。

 http://www.brucelee2013.com/

 下の予告編を観るだけでもあの頃の血が騒ぐじゃないですか!






 ひとつ違う方面での検証材料が手元に残っている。

 これは重要な証拠かもしれない。


 本ブログでは、きっと2度目のご登場になる。

 倉田保昭氏だ!

 和製ドラゴンと言われたが、リーの生前から香港で活躍していた。

 ハードボイルド!『Gメン’75』でもカンフー使いの刑事役で大人気を博した。

 彼が主役の名物シリーズ香港ロケでは、本家「燃えよドラゴン」でもリーと死闘を演じたヤン・スエ(そのシリーズが待ち遠しかった我が家では、その筋肉を表現してコチコチマンと名付けた)が登場し、倉田と何度も闘う。


 Gメンに出演前の1974年の7月放映開始とあるのが、

 彼が主演『闘えドラゴン』だ。


 それが、ブルース・リーにあやかったものである事は疑い様も無い。

 ボクの手元には、その闘えドラゴンのカードが専用アルバムと共に無数に残っている。駄菓子屋だかで売っていたのだろう。

 オープニング動画を見つけた。ご存知、子門真人さんの熱唱!




 リーの研ぎすまされたボディーに比べて、倉田氏の分厚い身体もあらためて魅力的ではないか。

 

 



 このテーマソングは、一度聴いたら耳から離れないし、自然に半身になってステップ、鼻に親指、タオルでヌンチャクの真似をしてしまう。

 撮影風景のメイキング動画を貼付けておこう。

 リーが、並々ならぬ意気込みだった事が、殺陣の指導風景からも伺い知れる。

 


 そして、ブルース・リーに夢中だった人との会話には否が応でも必ずこの言葉が飛び出す。

 一種の合い言葉ですね。

 でもこの台詞が語られるシーンをもう一度下の動画で回想すると、奥が深い。

 リーの思想が見事に反映されている。


 「Don't Think, Feel」

 「考えるな、感じろ」


 



 この拳に燃えない漢(おとこ)がいますか?





 ちなみに、ここに掲載したブルース・リーの画像の全ては、ネット上から拝借したものではありません。

 これも当時駄菓子屋で収集したカードであります。







| TAKAGIMAN/1968 | 23:50 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
誰が何と言おうが、球児達は夏の風物詩である。
JUGEMテーマ:スポーツ



 スポーツ界が、こんなに揺れたことはこれまでの記憶にあっただろうか?

 プロもアマも、果ては部活動のレベルまで巣食った病巣が次々に暴かれる。


 相撲界では、痛ましいしごき死亡事件に始まり、一連の八百長問題。

 プロ野球界もいわゆる飛ぶボールへの変更で再び機構の構造がクローズアップされる。

 ついには国技でもあり、最も世界に誇れる清廉潔白だったはずの柔道界までも金メダリストによるセクハラ事件、女子柔道のパワハラ告発、挙げ句の果てには公金横領疑惑までもが飛び出す。

 
 また記憶に新しい大阪の公立高校バスケットボール部で起こった体罰だ。

 悲しい結末は、主将は死を選ぶしかなかった。

 
 マスコミ、メディアはもとより、一般のネット上での書き込みなどでも様々な意見が飛び交って、肝心の当事者は置き去り、それぞれが抱える原因追及は、結局一緒くたにされた報道として垂れ流され、確証のない噂話や私刑ともとれる吊るし上げの論がおびただしく残される。


 一方で、オリンピックや世界選手権、ワールドカップなどの国際大会になるとその同じ舌が一転する。
 原因の一端だと吹聴したはずの勝利至上主義の先鋒を務めるのだ。

 そこには、巨大なビジネスと想像を超えるお金があっちからこっちへと動くからだ。


 都知事が、「東京オリンピック」が決定的みたいなしたり顔で帰国したら、こぞってマスコミがシャッターを切り、マイクを向ける。

 そしてメダル有力候補!なんて見出しを付けられて写真が並べられる。

 翌日の新聞には、こう載る。

 「東京招致、優位!」


 スポーツビジネスが、アスリート個人の収入につながることは、決して否定しない。

 彼らトップ選手の想像を絶する努力は、経済的に相応いやもっと報われるべきだと思っている。

 名誉か、安定した収入か、莫大な契約金か、それは彼らが選ぶ事で、我々の物差と比較の対象にしてはならない。




 さてさて、ここまで書いた様な仰々しい理由は後付けです。

 7月に入ったスポーツ新聞を見て、

 夏の甲子園の地方大会予選がスタートしていることに目がいったのだ。


 やっぱり我が街大阪代表決定の行方は、幾つになってもこの時期気になる。

 長い夏休みがあった頃は、そりゃあ、開幕の行進からワクワクしながら観たものだ。

 あの大甲子園球場に躍動する球児の灼けた黒い肌から吹き出る汗は、普遍的だろう。


 大の高校野球ファンだった故・阿久悠氏が作詞した民放の大会歌『君よ八月に熱くなれ』では、疑いも無く『青春』の二文字が唄われる。

 

 

 また公式大会歌『栄冠は君に輝く』(古関裕而氏作曲)の素晴らしさは不滅と言っていい。

 

 

 今どき青春なんて使い古された大人が作った言葉だとも思う。

 しかし、スポーツに限らない、与えられるものではないこの青春は謳歌すべきだ。



 

 自分が失った青臭さを求めに、何年振りだろう地元の球場へ歩いた。

 前と違うのは、息子の三輪車を押している事だ。

 彼には、「アイスクリームか、かき氷食べさせてやるからな」と、数日前から呼び水をやってある。




 1回戦3試合が組まれていた。

 2試合目には往年の甲子園を沸かせ、優勝旗を持った名門校の名もあった。


 700円(ちょっと高くないかい?)を払って、球場に入る。

 おおよそ甲子園とは縁の無いだろう公立高校同士の戦い。それでも屋根も無い小さなスタンドは、後輩、OBだろう人、父兄達の応援合戦で賑やかだ。

 一球ごとに、歓声が沸き、校名が入った団扇を叩く音に、ここにも小さな甲子園が再現されているような錯覚に陥る。



 
 しかし、数分も経たないうちに、炎天下の硬いベンチに座った息子は飽きてしまった。




 子守役のばあちゃんが、タイミング良く合流。彼を託して再入場(せっかく700円も寄付したんだ!)。


 将来のダルビッシュやマー君、イチローは、ここには居ない。

 17、8の少年達、それこそボクの息子の年齢と言っても全くおかしくない彼らが打席に声を上げて入る、チェンジではグラウンドに全力疾走、金属バットの快音と共に打球が外野手の間を抜けて転々とする、二塁ベースに滑り込む・・・。その一挙手一投足が、眩しい。

 接戦だった。

 8対6。その場で勝者と敗者に分けられた。

 分からず屋なコメンテーターなら、したり顔で残酷だなんて言うのか?

 グラウンドの彼らの心の内は分からない。

 でも府予選1回戦から感じたこの清々しさは、何なのだろう。


 そう、この清々しい勝利と敗北の一瞬が、スポーツの存在意義であり、そこには感動が生まれるのだ。





 

 今、スポーツ界に起こっている病は、この根本的で単純で明快な感動が失われているのか、また結果と経緯が逆転しているのか?

 

 あっ!ボクもうかつにも、したり顔で論評をするところだった・・・。

 いかん、いかん。



 数十分の観戦だったが、その清々しさをたっぷり持ち帰った。

 次の試合で入場する球児達に、つい頑張ってな!なんて無駄口を叩く癖がやっぱり抜けないなぁ。

 

 帰宅後の風呂場で腕と首筋がヒリヒリ、うっすら灼けていることに気が付いた。


 出来うる限り、夏の体験をしようではないか!


 

 (追記)


 球場へ向かう前のこと。

 自宅を出る際に先日の『愛染さん』の縁日で持って帰って来た6匹の金魚の内、一番気に入っていた黒い出目金と一番小さかったが元気いっぱいだった金魚が水槽に浮かんで動かなくなっていた・・・。

 「寝たふりしてる〜」と息子。

 「いや、あんな死んじゃったわ」


 ティッシュに2人で包んでやり、球場のある公園の分かりやすい樹の根っこを見つけて、スコップで穴を掘らせ、埋めてやる。

 墓標の代わりに小さな枝を差し、近くに咲いていた黄色いタンポポとシロツメクサの花を摘んで置いて手を合わせた。

 ボクも昔、同じ辺りで、弟と2人でそうしたように・・・。


 彼にとって初めて「生と死」を身近に感じる事が出来た夏になるかもしれないな。



 
| スポーツ・エトセトラ | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『完熟キャバレー!』
JUGEMテーマ:音楽



 今日、大阪を含め西日本・関東が梅雨明けした。

 長い夏が本格的に始まった。

 この暑さを楽しもうという気には流石になれない。

 すぐに湿ってくる首もとのネクタイ、「闘う」感じか・・・。


 
 さて、うだる湿気の土曜日のことを振り返る。

 

 京都限定。

 ワインとおいしい料理の場に突然お邪魔する、

 新酒BOYZ


 いつしか、メンバー拡大。

 前回の京都岡崎のハンバーガーショップ、58Dinerに続いて、

 今回のメンバーもギターの江上マサノブ、ベースのAkira Miki、そしてドラムス私のBOYZに、紅一点強力助っ人、アルトサックスでAyako Minami。

 

 この4人が参加するイベントは、

 『完熟キャバレー』


 ワインと日本酒、イタリアンやフレンチ料理。

 会場は、京都東山岡崎の疎水沿いにある細見美術館地下のカフェ、

 Cafe Cube





 吹き抜けスペースには、各店のブース。

 汗を吹き出して地上と地下を忙しく往復する主催者他たくさんのスタッフに紛れて、ボクもドラムセット、急遽依頼されたDJ、そしてPAのセッティング。




 京都特有、風の行き場のない盆地に蒸し暑さは今まさに最高潮である。





 美術館の営業時間内でもあり音量控え目に軽い音出しのリハーサルだけで、2ステージ分のペーパーを手渡されて本番を待つ。






 
 予定時間よりも早くお客さんが詰めかけたので、オープン!

 ボクは、もはや骨董品、持参のCDJを何年振りかで楽しく回す。ライブ自体の選曲もいわゆるブルース的な曲構成ではないので、それ相応の選曲を心掛けたが、どうだっただろう・・・?


 それはさておき、オープン間もなく見渡せば舌の肥えた京都のワイン好き、グルメでカフェ店舗と吹き抜けの庭は、ワイングラス片手の紳士淑女ですっかり賑やかだ。

 ボクは、脱水症状になるのを回避する為(最も痛風再発の危険な季節だからだ)、ペットボトルの水をライブ前に数本飲み干していた。




 約4時間余りのイベント。

 出店者方のトークセッションを挟み、2ステージみっちり演奏した。


 後半戦は、酔いも手伝って、愉快なダンスシーンも垣間見られた。



 次の日曜日も京都のイタリアンレストランで、立食イベントでの音担当で再び4人の新酒BOYZ+Ayako Minamiで出演します!


 7月14日(日曜日)

 『祇園祭フェスタ』

 場所/リストランテ・オルト

 時間/18:30〜21:30

 チケット制/6,000円(立食ブッフェ、飲み放題!!)

 詳しくは、下記ホームページご参照下さい。

 http://www.ristorante-orto.jp/


 





 


| ライブ始末記 | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『愛染さん』から大阪の夏が始まります!(夜の部)
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 引き続き、大阪の夏。


 帰宅しても、テンションがやまない息子は、昼寝もせずに横でウトウトしているボクにキック連発。(初代タイガーマスク物語なる映像を見せたせいだ。なぜかブラックタイガー役を希望する。)


 夕方。脱いでいた甚平をあらためて羽織らせて、

 再び『愛染さん』へ3人で向かう。


 家人と落ち合い、谷町筋へ出てみたら、まだ日が落ちない明るい時間だが、数時間前まではガランとしていた舗道には、露店が一斉に花を咲かせ、続々と人の波が湧き出て身動きも取れないほど。

 宝恵駕籠パレードは、到着した後なのだろう。


 すれ違う人達の手には、焼きそばや唐揚げ、焼き鳥、ソーセージ・・・。

 子供の頃は主役だったりんご飴、綿菓子、かき氷などは脂っこい類いに主役交替している。

 

 


 
 さて、約束の金魚すくいを物色。

 気のいいあんちゃんの露店に決めた。

 紙製が当然だが、100円増しで網製のすくい放題を邪道だが選択した。


 真顔で猛然と金魚を追いかける彼・・・。

 追加料金で3匹ゲット。

 

 「さぁ、帰ろか?」


 言うか言いまいかに間髪入れずに、

 「もう一回、金魚すくいやりたい!」


 おばあちゃんの財布から、小銭要求。

 ・・・てなわけで、今度は別の店へ。こっちは昔ながらの風情なおばぁちゃんが座ったまま。

 紙製で一気にいって、見事破れた・・・。

 100円追加でまたまた3匹ゲット。



 お約束の肩車で帰路。

 



 帰宅後、真っ先に水槽に合計6匹の金魚達をそっとお引っ越し作業。

 


 今朝で3日目の朝。

 揃って元気に泳いでいます。


 「長生きすると、イイネ!」


 




 

| 旅・街・エトセトラ | 20:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
『愛染さん』から大阪の夏が始まります!(昼の部)
JUGEMテーマ:地域/ローカル



 我が家に唯一ある近鉄特急カレンダーは、2ヶ月で一枚。

 6枚の内の3枚目をちぎった。

 お!息子が大好きな「アーバンライナーネクスト」だっ!





 いよいよ夏本番の2ヶ月が始まった。

 地域の夏祭りを予告する幟旗が、色とりどりあちこちではためいている。

 一度、何年か前にそんなノボリを頼りにして、夏祭りをハシゴした年があったな・・・。


 さかのぼったらやっぱりありました。

 2009年7月は、祭りづいた年でした。


 ↓よろしければ、アーカイブご覧下さい。(あ、ワンクリック詐欺では、ありませんよ)
 http://takagiman.jugem.jp/?month=200907

 

 今年、息子との固い約束を交わしていた。

 彼にとって、4度目の夏である。



 夏の暑い夜、地元商店街の通りで開かれる賑やかな縁日(夜店)は、

 ボクの記憶にいまだに鮮明に残る。

 数十年が経ったが、もう無くなったのだろうか?

 裸電球の下、浴衣を着せてもらって歩くのが好きだったな。

 瞼の中には、おばぁちゃんと弟のかげも映る。


 氷の上に並んだパイン(パイナップルじゃなく、こう言ったな?)、ミルクせんべい、射的、輪投げ、ヒヨコ釣り・・・。具の無い焼きそばも特別な気がした。


 中でも金魚すくいは、いつの時代も縁日の華である。

 友人達と無心に、数を競った。

 おばちゃんの目を盗んでズルをして、強制終了されたっけ。



 息子との約束とは、『夏祭り』へ出掛ける事だった。
 

 昨夏「金魚すくい」をめぐって楽しさと苦さを親子で味わった。

 生まれて初めて経験した金魚すくいは、豪快に2匹すくいあげて歓喜した。しかしその後、ビニール袋に入れて持って帰った2匹の金魚は、朝になったら動かなくなっていた・・・。

 その朝から「来年は、ちゃんと育てよう」と指切りをしていた。


 

 6月最後の日。

 天王寺夕陽ケ丘にある

 「愛染堂・勝鬘院(しょうまんいん)」


 『愛染祭り』



 大阪の夏祭りの先陣を切る。

 「天神祭」「住吉祭」と大阪三大夏祭りに数えるられるそうだ。

 (同じ天王寺の生國魂神社の生玉祭りの場合もある。)


 関西人らしく、「愛染さん、天神さん、住吉さん」と愛情込めて呼ぶ。



 天王寺から谷町筋沿いを北に勾配を上がった辺りだ。すぐ目と鼻の先には、四天王寺さんも見える。

 大阪に生まれ育っていても、訪れていない場所はまだ多い。

 この愛染堂も道すがら横目には見ながらも実は初めて足を踏み入れるのだ。

 
 日曜日が初日。

 天王駅から昼に「宝恵駕籠」が練り歩き、夕刻に到着する。事前の情報収集はそれくらいだった。

 息子とおばあちゃんの3人で午前中に家を出る。混雑するであろうと予測した為だ。


 ところが、正午前に到着してみると、露店もまだ骨組みが舗道に転がっている状態で、店主達も腹ごしらえしていたりと、人陰もまばら・・・。

 「何時頃から開店しますの?」ばぁちゃんが、鉢巻き姿のがたいの良いオヤジさんに遠慮なく訊ねている。

 「夕方からやなぁ〜」


 想定外。夕方まで3歳児と70過ぎたおばぁちゃんと暇を潰す場所は無い。

 息子は、せっかく下ろしたての甚平さんを羽織って来たのに・・・。

 とりあえず、混雑の無いうちに、少し境内を歩いて善後策を考える。


 母も大阪に出て来てから60年経つが、初めてだと言う。

 境内には、戦前の映画『愛染かつら』の主題歌が流れている。

 田中絹代・上原謙の当たり役らしい。

 母が、何やら嬉しそうである。


 今でも男前の代名詞は、上原謙の名前を挙げる。

 「加山雄三??そら上原謙やないのぉ!」ってな具合で息子若大将など只の親の七光りに思っている世代だ。

 主題歌『旅の夜風』は、なぜかボクでも知っている。

 


 

 

 



 愛染堂の隣にある大江神社は肩身が狭そうだ。

 息子は、砂利と鐘は神社の方が好みらしい。走り回る。あとで断りを入れられたが、アマチュアカメラマンの被写体にそのどくろ柄の甚平は狙われていた。

 そうそう、大江神社にある珍しい「狛虎」にタイガース優勝祈願をうっかり忘れてしまったなぁ。

 


 ちなみに、天王寺から上町台地へ登るこの地域には、

 『天王寺七坂』と名付けられた、細い急な坂がある。

 この愛染堂と大江神社へ続く細い道の先も「愛染坂」と呼ばれる。

 こちら画像は愛染坂ではないが、ご覧の通りの高低差。

 老人の上り下りには相当に急勾配な階段だ。

 


 散策しても時計の針は、まだ昼下がり。

 無愛想で素っ気ない対応な店員なのに、時期と場所柄だろう満席の豚カツ屋で昼食を取る。



 おばぁちゃんと息子との三者会談の結果、所用で夕方まで不在の家人を迎えに行って再度訪問と結論が出た。



 前日土曜日、ホームセンターで購入し、その夜ライブでボクが不在の間に水のカルキ抜き、砂利敷き、水草配置を済ませ、来るべき住人を待つ水槽が自宅玄関に鎮座。

 「ばぁちゃん!ここにな、金魚さんいっぱい入れんねん!」


 すっかりその気だ。この日金魚を連れて帰って来なかったら大変だ。



 (夜の部)へ続く・・・。








 

 

| 旅・街・エトセトラ | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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