さて本編。
6時半オープンに合わせて御客様が入って来られる。
今回場所を提供して頂いた
Live Cafe Arethaは、梅田から阪急宝塚線に乗れば僅かな時間で着く豊中曽根の住宅地にある。
やはり大阪市内からは離れているので、その点少し心配していた。でも逆に都合が良いという方々もおられた。
又とない稀な企画だと思っていたので、やはり正直たくさん集まって欲しかった。
幸いにも蓋を開けてみれば、開演前には、ほぼテーブル定席は埋まり、補助椅子を出してもらう事になった。
まずは、来て頂いた皆様、他府県から、中には遠路泊まりがけという方もあり、嬉しい限りです。
ありがとうございました。
神戸のJamesでも目立っていた熱烈なるKOTEZファンの淑女御一行や、なんばや梅田路上演奏時分かれこれ15年前からのお付き合いのアイパー大西にとっても常連さん(若干家族を含む)、大野木氏のハープ関係者の方々、ミュージシャン仲間、と偏らずバランスの取れた席の配置となった。
席が埋まるまで少し開始時間を遅らせて、
いざ本編『BLUES HARMONICA TRIANGLE!』スタート!
この夜のバックメンバーとフロントの3人は、この日がほぼ初対面という組み合わせだ。
ちなみに、ギターに久米はるき、ベースに三木あきら、アルトサクソフォンでAyako Minami、で、ドラムスは小生。思えば今年一番よくやった顔合わせだ。
しかしアイパー大西以外は、実質まるまるステージで後を務める事は初めてでもある。
やや不安と緊張のスタートは、アイパーのソロ「One Day」十八番の軽快なシャッフルからいっぺんにほぐれた。
構成は、各人ソロ一曲づつ。続いて各人2曲にバッキングのダブル、そして最後は三者揃って「トライアングル形成」という筋書きだ。
ちなみに各人がこの日の為に選んだ課題曲をボクが勝手に当日振り分けたリストが以下。
(1)アイパー大西/One Day
(2)大野木一彦/Everything's Gonna Be Alright
(3)KOTEZ/The Little Red Rooster
(4)アイパー大西(KOTEZ)/Last Night
(5)アイパー大西(大野木一彦)/Help Me
(6)大野木一彦(アイパー大西)/Annna Lee
(7)大野木一彦(KOTEZ)/Blues Had A Baby
(8)KOTEZ(大野木一彦)/One More Mile To Go
(9)KOTEZ(アイパー大西)/That's All I Need
(10)アイパー大西(大野木、KOTEZ)/Bright Lights Big City
(11)KOTEZ(大野木、アイパー)/Hoochie Coochie Man
(12)大野木一彦(アイパー、KOTEZ)/Blow Wind Blow
ブルース定番曲がずらりと並ぶ。
大野木氏との事前の打ち合わせで12曲休憩無しでぶっ通しでやることになっていた。
ソロパートが終わり、3人のハーモニカが絡み始めてからヴォルテージが上がりっ放しだ。
同じハーモニカでも表現方法、個性がそれぞれに違う事が後から見ても分かる。
客席にもその違いが伝わっただろうか?企画の狙いはそこである。
時間無制限なら、その応酬は果てなく続いていただろう。
引き立て役のはずのボクらバックもその熱気に引きずられていく感覚だ。
最後3人が同時にマイクを構える前に少しインターバルを挟んだ。
これはボクからの提案だった。
同時代に切磋琢磨した3人のハーモニカ(ブルースハープ)との出逢いを話してもらった。話し出せばこれも一晩では語れない経緯があるだろう。
結果予定を越え都合2時間。
音出し終了の時間を過ぎてしまい、アイパー大西のBright Lights〜は割愛せざるを得なかった。
終盤は、さすが百戦錬磨のKOTEZちゃんの音頭で、自然な流れで客席も巻き込んだダンスシーンも実に楽しかった。ボクも出来るなら客席に居たかった気分だ。
アンコールには、大野木氏のBlow Wind Blowで、3人がBlowをして終演。
打ち上げ談笑の時間も欲しかったところだが、KOTEZちゃんは翌日も京都でライヴが入っていたし、始まる前にはそれを期待していた久米君らも終わってみれば、珍しくヘトヘトになっていた。
同じ疲労でもこうやって好きな事に没頭した後には不思議な余韻を残すものだ。
演奏する側がひたすら楽しむという基本をあらためて確認した夜だった。
20年以上前、ブルースを知り、その魅力に取り憑かれ、遮二無二だったあの頃に立ち戻った気がする。
アイパーのワンルームの小さなコンポで、
「あ〜〜〜今度こんな曲やりたいなぁ」と話し込んだ夜だ。
ボクの持参したカメラでは現場の演奏風景が、ほとんど撮影出来ていないが。
ダンス突入時。
代わりに動画はたくさん残した。
追記に一挙掲載します。