実は筆まめのマッドハープ加藤氏のブログで、これからボクが書こうと考えていた内容と近い日記を翌日の朝には、文章にされていた。
「先を越された」という気持ちよりも、素直に「ありがたい」気持ちである。
早速、「ありがたい」と記してみた。
この「ありがとう」の口にすれば簡単な言葉、実は奥深い。
家庭や職場など日常において、たくさんの「ありがたさ」に溢れていることに大半の人が、気づく気づかず問わず、見過ごしてしまう。
ボクもその典型例のひとりだ。
いつだったか何かの調べかあるいは評論で、この「ありがとう」が日本語で最も美しいという話を聞いたことがある。
感謝の気持ちを表現する最も相応しく端的な言葉だ。
無関心や無感動が蔓延する社会の中で、この「ありがとう」は見失われがちだが、失ってはならない大切な言葉だ。
加藤さんの日記にも同じ様な意味合いを文中で読み取れる。
アイパー大西は、この日のライヴ中に同じ趣旨の発言をし、後の某呟きでも文字に残していた。
感謝をし、「ありがとう」を言う対象はその場によって様々だが、この日の「ありがとう」は二人とも同じ方向を向いていたのだろうと推測する。
ではボクの感じた「ありがとう」は・・・。
その事を書きたかったのだ。
そういう意味においては、加藤さんとアイパーに先を越されてしまった。
歳を重ねるにつれて、「ありがたい」対象は、あちこち溢れる様に増えていくのだ。
加藤さんもアイパー大西もボクも14日の土曜日の夜、豊中の住宅街にあるとある場所において実感した訳である。
そこは、初めて訪れるところだった。(厳密にはボクは2回目だが)
阪急宝塚線曽根駅から徒歩5分程にある、
ライヴカフェ・アレサ 。
全くの一見であるボクたちに快くブッキングして頂いた。
”The BLUES"と仰々しくも直球でフライヤーに銘打った。
出演は、
アイパー大西&THE SEEDS OF REED
11th Street Blues Band with Ayako Minami
まだ日の高い午後5時に集合。
天井が高い、清潔感のある、まるで教会の様なハコが新鮮である。
リハーサルでは、ドラムとベースの音量の設定に戸惑う場面もあったが、鳴りがすこぶる良い。
午後7時きっかりに、アイパー大西&The Seeds Of Reedの演奏からスタート。
あいにくギターの江上君は所用で欠席となったが、その分久米君に活躍してもらう。ちなみに彼は、ベースの三木君と同様に近頃はブルース以外の方面での活動も盛んである。
客席後方には、アイパー大西親子、ボクの家族も動員し、陣取っている。
お父さんの別の顔を見せるべく気合いが入るが、後で聞けば子供達は一斉に「うるさ〜い」と呟いたそうな(笑)。
それはさておいて、40分の割当時間はあっという間だった。
時間制限を窮屈に思うか、また反対にその制約の中で如何に表現するかという課題を与えられる。
結果の賛否は、御客様方の反応が全てである。
休憩を挟み続いて、リズム隊はそのままに、
11th Street Blues Band with Ayako Minami
ヨシ水野・池田真一のギターが2本、アルトサックスのAyako。
音圧も自然に上がる。
予想通り?リハーサルで試した曲をヨシは、ほとんど本番では披露しなかった(笑)。
それぞれ一部の動画をアップロードしました。よろしければクリック視聴下さい。
アイパー大西&The Seeds Of Reed
VIDEO
11th Street Blues Band w/Ayako MInami
VIDEO
最後に「ありがとう」と言いたいこの日の皆様。
10数年さかのぼること堺『サムズ・ブルースナイト』時代、ナンバ・梅田での路上演奏時代、ここ数年来南森町シカゴロック、同店でのジャムセッションなどでご贔屓を頂いている方々。皆様遠路駆けつけて頂いた。
ミュージシャン仲間達、一見の御客様もおられ幸いにも最後まで席を立たれなかった。
見られる意識を強く感じた一夜でした。
そして、初見の我々を温かく迎えて下さり労いの言葉も掛けて下さったお店のスタッフの方々。
手前味噌ですが、アイパー大西がMCで語った様に同じ意識の中で音を共有出来るメンバー達へ、
皆様方に、最大の感謝と敬意の念が伝わる事を願って、
ひと言で叫びたいと思います。
「ありがとう!」