息子、只今二歳と二ヶ月。
相変わらずのやんちゃぶりで、夜保育所から帰宅したら、どこかに傷を作っている。
先日も、昼食後に椅子に立って、足を滑らせ、舌に小さな噛み傷を二つ負って帰って来た。
現在も以前に起こした、左足親指の爪と同じく左手薬指の爪が、根元から剥がれ落ちた箇所がようやく再生しつつある。
どこの家庭もこの時期の子育て家庭では同じ状況にハラハラの毎日だろう。
この年齢になって子を授かることで、初めて気づかされる親の有り難み、それをようやく一日一日と肌で感じる。
・・・そんな訳で、今日の日記は、ボクの親バカ日誌全開で綴ります。ご了承あれ。
曇り空の今朝。
溜まった洗濯物を家人がせっせと回す。
大半の汚し物は、息子の持ち物である。
「洗っても、洗っても・・・」口癖が呪文の様だ。
「昼から久し振りに買い物でも行こう!」
と数日前に発案していた。
子供が出来る前には、頻繁に足を運んだ『堀江』界隈をターゲットに置いた。
購入したい品が幾つかあったからだ。
洗濯物は、畳まずにリビングにうずたかく山の様に放り込み、なんとかお昼前に、ここから堀江までは、ひと歩きを要するが、大国町の格安駐車場に車を停める。
歩かない息子・・・。早速12キロ超の荷物と化す。
彼の興味が視界に入ると、寄り道だ。
休日の消防署には、真っ赤な消防車が綺麗に整列。
目を輝かせて突進する。無断侵入決行。
子供の役得である。偶然救急車に同乗していた女性隊員からの消防車シールのプレゼントに、ニヤリと振り向く。
3人とも腹の虫が、最高潮に達した為、急ぎ適当な地下街の某中華に飛び込んで済ませて、堀江へ足を向ける。
が、また途中で寄り道・・・。
なんばHatch横の階段と船着き場。
この寒空の下では、フリーマーケットをやっていた。
そう言えば、随分前に同じ場所でボクも一度古着雑貨を広げた事があったなぁ。ほとんど売れ残った。
彼の興味は、そこではなく、道頓堀川の船着き場にあり、遊覧船をかぶりつきで凝視。
幸い乗りたいとは言わず。
ボクもブログネタ心に点火、家人と息子からそっとカメラを持って離れ、改善中の道頓堀川の東と西を見下ろす。
先頃、この道頓堀川約2キロをプール化するという、途方も無い構想をぶちまけた橋下市長とブレーンの堺屋太一氏。
なんでも、世界遠泳大会の会場誘致がその理由だとか・・・。
しかし、支持率さえあれば、言ったもん勝ちの何でもありだな?
まぁ確かに面白いと言えばそうだが、実際にはどう考えても実現不可能でしょう。
着々と整備化進む道頓堀川も久し振りに見晴らした。
(アングルは東側、ミナミの繁華街方面)
(逆に、西側。プール化2キロならどのあたりまでなのだろう?)
道頓堀川を渡れば、堀江地域。
昔は、家具の街だったが、ちょっぴりこじゃれた若者が闊歩する通りとしてもう誰も疑わない。
そういう地域に発展しつつあった時分は、隣接のアメリカ村の騒がしさを敬遠して、度々通ったものだ。
すっかりこのところ間が空いているうちに、お店の入れ替わりが激しいし、閉店の張り紙も見つかる。
この天気のせいなのか、はたまた若者の流れが何処かに変わったのか、あるいは、この辺りにも景気停滞の影響があるのか、ハッとするほどに、在りし日の賑わいが失われているではないか。
一通り幾つかのショップを巡って物色するが、商品には一切手が伸びず、雑貨屋で会計したのは、息子が「これ、欲しい」と張り付いた、木製の玩具・・・。
「オマエ、ほんまにこれ、使うねんな?」の念押しに作り笑いか頷くので、親心がぐらつく。
やっぱり今の生活の中心に回っているのは、まぎれもなく彼なのだ。
この時点でまだ目当てのお店には到着していないのであった。
さっき満腹だったはずの胃が、苦いコーヒーと甘いものを欲していた。
そんなこんなで、陽がよりかげった頃にようやく目当てのお店へ・・・。
が、以前から目をつけて欲しかった筈のとある商品が品切れ。原因は昨年タイで起こった洪水で製造工場が操業停止状態だとか。
せっかくなので、家人が他の商品を物色する間、前にある変哲も無い児童公園へ息子を誘導。
同じ年頃の女の子と早速意気投合、滑り台を二人で何往復もし、鳩を追いかけ走る、勢い余ってジャングルジムで顎を強打して、うっすら鼻血・・・と、一服するも暇無し。
てなことで、結局ボクの戦利品は、使い古し底に穴の開いたスニーカーの買い替えのみ。
撃沈、脱力した息子を家人と交替で抱えながら、帰路。
変わらぬ薄曇りの空、空気も冷たい。
夕食は、無理矢理起こした息子と三人で鍋に具沢山の雑炊を囲んで温まる。
やはりというか、買ったばかりの木製玩具に狂喜乱舞する事はなく、只今床に放置されたまま・・・。
以上、ごくごく普通の親バカな休日の日記でございました。
良い一週間であります様に・・・。