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十二分の十一。
JUGEMテーマ:日記・一般


 果たして行楽地の木々は、見事に色を染めているのでしょうか?

 
 不景気、不景気などともう言葉にしないほどに恒常的になって久しい。

 国際社会の政治、経済の不安定さが日々報道され、ここ日本も当然疲弊しきっている。

 珍しく我が街大阪の選挙結果が全国的に取り上げられている。

 何が変わるのか、変わらないのか、一票を投じた府民の一人として冷静に過程を見守りたい。


 そんな一年が、過ぎようとしている。


 淡々とした一日一日の営みが、十二分の十一積み重なった。

 師走に向かって、読者の方々も忙しなく何かに追われている事でしょう。


 個人的な出来事も含め、今年2011年を振り返ると、生涯に忘れ得ない特別な年となった。


 笑顔を呼ぶ話題なら積極的に語るのは簡単だが、どうもそう言う訳にはいかないから困った。


 まず真っ先に触れなければならない3月11日あの日である。

 東日本全域を襲った地震と津波による被害映像を、今もって軽々には語れない。


 かつての阪神大震災の際も「対岸の火事」と巻き込まれなかった安堵の心気持ちだった自分が何処かに居た気がする。

 月日が過ぎてすぐに、その無力さに後悔した。


 今も収拾がつかず遅々として進まない復興に向けた事後処理、そして原発事故に端を発した放射能汚染は、全国民が注視する大問題だ。

 山積した問題が余りに巨大過ぎる。

 解決する立場の政府がご覧の有様だから、不満は益々とつのるばかりである。


 お悔やみと支援の気持ちはあっても、結局は少ない額の募金だけに終わった。


 離れた土地にいる者として、具体的にどういう行動が有効な助けになるのか来年以降も考えないと心に出来たモヤモヤとした鬱屈と憤まんが晴れる日はない。


 個人的な事と言えば、何度も書いた事故から丸一年が経った。

 そう去年の今頃は、ベッドの上で人生で初めて体験した骨折、入院生活の孤独の真っただ中にあった。

 眠れぬ夜を過ごし、誰彼無しに助けを求めて狼狽えていたのだ・・・。


 先日も同様の事を別の場所で呟いて、東京のある方から、

 「もうそのことは忘れなさい」

 と、忠告を受けたばかりだ。


 幸いに最後の処置の抜釘手術も無事に終え、笑い話で済んでいる。

 事故は、今後の生き方の教訓として深く刻み込まれた。

 一年前に、だらしなく泣き言ばかりのボクに対し、激励の言葉を下さった皆さんにあらためて御礼申し上げます。


 『お陰さまで』の意味を噛みしめ、親、家族、友人に囲まれている有り難みを痛感している。


 病室の窓から、見た山肌から昇る朝日の事を忘れない。

 「明けない夜は無い」

 「朝は必ずやってくる」



 絶望的にならない。

 希望を一日の糧に何かひとつ、ささやかな笑顔がこぼれた事柄を記憶しておこう。


 目の前の一日一日が、もう二度と来ない与えられた特別なのだから。


 

 (無意識に一年前の病室の窓から携帯カメラに収めた明け始めた東の山肌。あの頃は絶望的な気持ちでシャッターを押したものだ。)

 



| TAKAGIMANの四方山な話 | 23:50 | comments(2) | - | pookmark |
「人生いろいろと背中に見えますわ。」土曜日
JUGEMテーマ:音楽



 続いて舞台になる場所は、南森町にあるシカゴロックです。

 立地は、地下鉄南森町とJR大阪天満宮の駅からすぐ、大阪天満宮の裏側、すぐそばには大阪唯一の定席落語専門寄席である天神天満繁昌亭があり、日本最長という触れ込みの天神橋筋商店街の一本裏道。

 細長い雑居ビルの地下一階。

 30人も入れば、もう酸欠で苦しくなる。

 特別な防音設備も無く、カウンターがある鰻の寝床の様な店内奥のスペースに演奏エリアがある。

 初めて来た人は、誰もがその環境に驚く事だろう。


 看板はジミー・リードとエディー・テイラー。

 ブルースマンがペイントされた壁に貼られた無数のフライヤー、ルリー・ベルやボニー・リーなどのサインも壁に無造作に殴り書きされてある。


 そんな演奏者にもお客さんにとっても、不都合な条件が整っているのだ。

 それなのに、通う詰めるうちに、不思議と居心地が良くなる。


 土曜日の深夜、久米君と三木君とまたいつもの様に居残った雑談中に、

 「いろんな場所あるけど、なんで、ここが一番やり易なったんやろ?」とぼやきあった。


 
 
 前の日記の冒頭に触れた通り、土曜日はマッドハープ加藤の生誕記念ライヴだったのだ。

 この日の一晩の主役は、マッドハープ加藤であった。


 
 

 夕刻から、マッドハープ加藤ハーモニカ講座開催。

 講座後に、マッドハープを慕う有志が囲んでのライヴという一夜である。


 ボクがマッドハープ加藤の名前を知ったのは、20年以上前。

 堺にあるサムズ・レコードのライヴ、そして日本橋にある楽器店のスタジオでハーモニカ教室を開いているという情報だった。

 以来場所を変えつつも、途絶える事無くブルースハープ教室は、マッドハープのライフワークとも言える活動の一環である。


 ボクの周りにも、マッドハープ直伝でブルースハープの手ほどきを受けたという人が少なからずいる。

 出逢った人なら、一見して分かるだろう、お世辞にも社交的な人物とは言い難い。(加藤さんすいません)

 
 でも、どういう訳だか、マッドハープの元には、ある一部の人が途絶えない。

 

 「講座を開いても人が集まりまへんわ」

 マッドハープの書くブログには、頻繁にそんな嘆きが登場する。

 
 ボク自身は20数年、演奏する時以外平素のマッドハープを知らない。

 破天荒だった昔の笑い話くらいは、知っているけれど、それも全てブルースの現場での出来事に限る。



 (撮影/小島在清氏)

 ブルースを追いかける東京在住のカメラマン、小島在清氏(今年の秋に小生が企画開催したBlues Before Sunriseを撮影・取材して頂き、ブルース&ソウルレコーズ誌で記事にして頂いた)が、マッドハープを被写体に選んでいる。

 彼曰く、マッドハープから『人間味』を感じるのだと言う。


 そんな人間味に惹かれたのか、この夜の講座にも男女数名の方が参加されていた。

 シカゴロックへ向かう途中、その地下から通りにバップ、バップ、とハーモニカの生音が漏れ聴こえていた。


 20数年前と何一つ変わらない光景である。


 講座の最後には、参加者が席を立って、またバップ、バップと席を立って踊って終わった。

 

 奥でドラムのセッティングをしながら、

 「マッドハープが何人もいる気がしますな〜」と誰かに独り言の様に思わず呟いていた。


 そのマッドハープ加藤がこの日めでたく誕生日を迎えた。

 本人も公表しているので、51歳ということだ。

 朝早く起きて、ランニングをし、昼間肉体労働に汗をし、週末のライヴ会場へは、とてつもない距離をママチャリで疾走する。時間があれば、銭湯で湯船に浸かり、休日の出掛ける釣りが楽しみらしい。

 その一部始終を見た人は皆無だが、その光景を想像するだけで、小島氏の言った『人間味』の一端が垣間見える。


 勿論どの音楽にも、身につけるべき基本的なスキルは必要だが、この人間味という調味料を音楽に味付けすることはなかなか容易くない。


 この夜、マッドハープのいつもと同じボソボソとしたMCの中で、前記事からタイトルにした「人生いろいろと背中に見えますわ」なる問いかけを聞き逃さなかった。

 きっとマッドハープは、お客さんにもそんな人間味を求めにやってきているのだろう。


 マッドハープと共にボクのブルース初体験時に大いなる影響を与えてくれた一人、ギタリストのバッドボーイ明里さん(加藤さん、明里さんにはやはり敬称を付けさせてもらいます)が共演者にクレジットされている。

 バッドボーイのネーミングは勿論、ブルースに明るい人ならピンとくる、エディ・テイラーのあの名曲からである。

 現在も最もフェイヴァリットなギタリスト、エディ・テイラーの名も明里さんから学んだ様な気もする。


 同世代の二人には、やはり通じ合う何かがあるのだろう。

 マッド&バッドの二人によるダウンホームなブルースでライヴは幕開けした。


 決して気張る事の無く、淡々と曲が進む。

 二人に笑顔が溢れる事はほとんどないが、きっと楽しいんだろうな・・・。

 


 京都の南部君のギターで途中からビート感が加わり、マッドハープの音量が徐々に増す。

 愛情ある常連客からの野次が飛び交う。その度に「すんまへん」と謝る苦笑いのマッドハープ。


 そんなやりとりの最中にボクは、タイトルにした例の台詞を聞いたのだろう。

 マッドハープにとっては、何となく口から出た言葉なのかもしれないが、この日のボクには印象深い言葉だった。


 二人集まれば、二人にそれぞれ異なる生活があり、価値観を持ち、大切にする事の順序も違うだろう。

 そこに大小はあれ、悩みを抱えない人、また闘っていない人など、余程の楽天家を自称している人の中にもきっとあるだろう。

 一日一日がその積み重ねであって、結果的に人は安らぐ場所を探し求めて彷徨っている。


 マッドハープ加藤という人もきっとその中で浮き沈みをしながら、ハーモニカを吹き、ブルースを唄っているのではないかと、想像した。

 ブルースには、そうした日常にある何気ない喜怒哀楽が簡潔な言葉で綴られる。

 ブルースに興味を示さない人は、確かに多い。

 「全部、おんなじに聞こえる」とか「暗いわ」とか否定されると、実際に返す言葉に窮し反論が難しい。


 ボクは、ブルースと出逢ったことで、心が開放されたし、仲間が次々に出来たし、一時でも夢中になれるのだ。



 2ステージ目からボクはドラムで参加させてもらう。

 軽いリハーサル中「いつも通りに叩いてええよ」とお許しが出たので、本番は構わずに叩かせてもらった。


 終わりには生徒さんらも混じって、マッドハープ生誕ライヴは賑やかなハーモニカ祭りになって予定時間をオーヴァーして23時にお開きになった。

 


 そしてマッドハープは、野次将軍なのに実は一番の支援者である方のトラックの荷台に愛用のママチャリを乗っけて、帰っていった。


 マッドハープは今日も明日もどこかの河原か、公園か、はたまた自転車をこぎながらいつもの様にハーモニカを吹いているのだろう。


 ボクもそんなマッドハープ加藤の支援者の一人でありたい。

 ボクの背中の後には何が見えるのだろう・・・。

 気になるけれど、これからも問わないでおく。

 それが一番だ・・・・。



 
 

当日の動画の一部を貼付けておきます。

 よろしければ、クリック視聴下さい。


 (他の動画数本も小生YouTubeチャンネルにアップロード中です)
 http://www.youtube.com/user/TAKAGIMAN


 マッドハープ&バッドボーイ
 


 十八番Big Walter Hortonの「have A Good Time」
 


 19歳の頃から「パチパチ・ブギーズ」としてマッドハープとは旧知の間柄、チヒロ。
 まだ癒えない右肩ながらも飛び入り参加。
 

 

| ライブ始末記 | 23:46 | comments(0) | - | pookmark |
「人生いろいろと背中に見えますわ。」金曜日
JUGEMテーマ:音楽



 日記のタイトル。

 正確ではないが、マッドハープ加藤が、土曜日のシカゴロックのライヴで合間にボソッと喋ったとボクは記憶している言葉だ。

 本来なら歳の違いを考えて、加藤さんとか、加藤氏とか敬称をつけるべきところだが、敢えてここでは省くことにしたい。

 ご本人には了承もなく失礼であるが、許していた頂きたい。

 なんとなく・・・その方がマッドハープを語る上でしっくりくるのである。

 

 26日は、そのマッドハープ加藤の51回目の誕生日を祝っての企画だった。

 とはいえ、何の趣向もなく、当日がマッドハープの誕生日だったという偶然に過ぎない。

 その模様の一部始終は後述するとして、前日の金曜日も夜半過ぎまでシカゴロックに居た。その記録を残しておこう。


 
 ブログの大半を占める事になって久しいシカゴロックというブルースとソウルのお店。

 マスターのS氏は、還暦を過ぎ、生存率が低いという大変な病気に襲われて生還した人だが、永遠の音楽少年という風情を保っている。

 昼間生業はれっきとしたそれなりの立場を持つらしいが、嘘か誠か半信半疑、真偽をうかがうすべはない。

 店の壁にあるブルースやサザンソウルのレコードの中には、おっという様な盤も有る。

 先日のワビさんのライヴ時もカウンターに居残ったボクとワビさんの前に自慢げに数十年前のブルースのライヴチケットの半券を見せてくれたものだ。


 そんな経歴を持つ人だから、それらリアルタイムの経験が無いボクらの様な世代の異なる若い者に対して高圧的に振る舞ってもおかしくない。

 しかし、そんなところが一切無い。

 たいていの我が儘にも「やったらええやんけ」で片付けてくれるのだ。

 お陰でこの数年来、相当に甘えさせてもらっている。


 以前のシカゴロックのジャムセッションは、土曜日のライヴ後の深夜から終了未定、時には明け方まで続くことも珍しくなかった。

 ボクもその常連組の内の一人だったが、参加したくても条件が悪く出来ないという人の噂も時々耳にしていた。


 それならと企画したのが、金曜日のジャムセッションということは過去にも書いた。


 せんえつながら小生がホスト役を務めさせて頂いている。

 基本的には毎月第3金曜日の夜8時から11時までと決めているが、場合によってはこれまで何度か変更したこともある。

 今月は、第4金曜日の25日だった。


 告知不足の不安もあったが、今月も常連、初参加、遠方の方14名に参加頂いた。

 ありがとうございました。

 おまけに当日が給料日ということもあったのか?非ジャム参加者のネクタイ姿の飲み客の方もカウンターにズラッとあって、賑やかな夜になった。



 各パートの頭数が揃った8時きっかりにジャムスタート。


 ほとんどの方が仕事上がりだったでしょうが、皆さん熱い演奏で観ていても楽しいあっという間の3時間余り。

 

 


 毎度恒例の強制的作り笑顔の(?)記念撮影で締め!


 


 来月も第4金曜日、12月23日(祝日)を予定しております。

 お時間のある方、是非ともシカゴロックのジャムセッションを体験して頂けたら幸いです。


 時間:20:00〜23:00

 チャージ:1,000円(1ドリンク付き)


 シカゴロックホームページは、下記をクリック下さい。

 http://www18.ocn.ne.jp/~bluesbar/



 (追記)

 終了後にも、カウンターに残って楽しいお酒を楽しんでおられた、前述のネクタイ姿の一行から声を掛けられる。

 聞けば、10数年前にボクを含めた仲間が梅田や難波で毎日の様にくりだしていた路上演奏を頻繁に観ておられたとのこと。

 そういえば、ネットで偶然に見つけたと、その中の一人の方からメールを以前受け取っていた。


 感激するやら気恥ずかしいやら・・・。

 そうしてご記憶されて、尚かつ足を運んで頂いた事感謝致します。


 「当時は、学生でした。」と言う。

 

 

 

 

| ライブ始末記 | 00:25 | comments(0) | - | pookmark |
ChicagoRock Friday Night Blues Jam&"MAD HARP" Birthday Live
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 秋が深まるどころか、もう朝夕はすっかりと冬の気配。

 
 夕暮れに染まる西の空、

 街角に見つけるイルミネーション、

 店頭には、「クリスマス」「年賀状印刷」「お歳暮」「お節料理ご予約受付中」

 そんな文字が風にはためいている。


 何もかもが駆け足で加速する季節に突入だ。


 予定に入れたときはずいぶん先の話だな、と思っていたことがもうやってくる。

 今週末もそうだ。


 
 ひとつは、明日25日。

 毎月の『ChicagoRock Friday Night Blues Jam』

 今月と来月は、第4週金曜日。


 場所:南森町(大阪天満宮・繁昌亭すぐ近く)
    ブルース&ソウルバー・シカゴロック

 日時:11月25日(金曜日)
    19時オープン 
    20時スタート 23時終了予定

 チャージ:1,000円(1ドリンク付き)

 ホスト:不肖TAKAGIMAN


 



 翌日26日も同じくシカゴロック。


 マッドハープ加藤・バースデーライヴ!

 当日迎えるマッドハープ加藤生誕ウン十年を記念して、いつもの加藤南部スタイルのスペシャルヴァージョンでお届けします。

 
 (撮影・小島在清氏)

 ゲストには、バッドボーイ明里

 

 マッドハープとは旧知の仲ながらも、実は本格的に両者がステージで絡んだことはボクの20年以上の記憶を辿ってみてもあまり無かった。

 そういう意味では貴重な一夜かもしれない。

 はたまたこれを機会に共演が増える可能性も秘かに期待している。

 マッドハープの並々ならぬ意気込みは氏のブログからもはっきりと嗅ぎ取れる。

 http://blogs.dion.ne.jp/mad_harp/
 

 2ステージの3部構成となっております。

 バッドボーイのギターにマッドハープでスタート。
 (何やら打ち合わせもしっかりしたそうな・・・)

 そして、近年のマッドハープの相棒ギタリスト、京都の南部君のギターが加わる1ステージ目。

 2ステージ目から、不肖私TAKAGIMANがドラムで参戦。

 南部光隆&TAKAGIMAN 
 (撮影・小島在清氏)
 
 
 

 シャッフル、シャッフル、合間にブギやらエイトビートも織り交ぜバンドスタイルでお届けします。

 

 ボクの勝手なマッド&バッドのイメージはまさしくこれ。

 

 
 場所:南森町(大阪天満宮・繁昌亭すぐ近く)
    ブルース&ソウルバー・シカゴロック

 日時:11月26日(土曜日)
    19時オープン 
    20時スタート

 チャージ:1,500円(ドリンク別途)


 マッドハープ加藤(ハーモニカ、ヴォーカル)
 南部光隆(ギター)

 TAKAGIMAN(ドラムス)
      
 (ゲスト)バッドボーイ明里(ギター)


 
 


 以上、どちらもどちらも詳細は下記シカゴロック・ホームページへ!

 http://www18.ocn.ne.jp/~bluesbar/
 


 (追記)

 個人的に、ボクのブルース体験は確実にお二人あってこそ。

 裏を返せばお二人と出逢っていなかったら、ブルースと現在もこうして関わっていたのかどうか・・・?

 はっきりと恩人であります。


 

| 最新ライブ・ジャムセッション情報 | 21:42 | comments(0) | - | pookmark |
酒場に音楽ありき(日曜日南森町シカゴロック編)。
JUGEMテーマ:音楽



 週末に連夜家族をほっぽり出して、決して身入りの望めないライヴ活動を許してもらっている事に感謝したい。

 おまけに年末の仕事が多忙で残業続きの家人にその間全てを背負い込ませてしまっている訳だから尚更だ。


 土曜日も帰宅が日付が変わる頃だったが、家人は息子の寝息の横でまだ家事の最中だった。

 翌日の日曜日もやり残した仕事があると出勤予定である。


 ボクの周りにいる仲間達もよく似た状況の合間を縫いながら、ブルースから離れられない。


 ブルースに限った話ではないが、音楽の魔力みたいなものだ。

 好きな音楽に身を委ねている時の自己陶酔とお客さんとが対峙する時に時折生じる恍惚感を一度でも味わうとその感覚は二度と忘れられない。

 それは形に残るものではないので、もう一度体感したい欲求にすぐに晒される。

 
 「これで飯を食っている訳ではないから・・・。」

 そういう姿勢にあってはならない。

 何度か、こういう活動を続ける事が無意味ではないかと疑問する事があって、演奏を突然辞めてみたり、バンドを一方的に消滅させてみたりと、勝手な事をして周りを巻き込んだ事もあったが、やっぱり気づいたら戻っている。

 昨年自分でしでかした事故で身をもって味わった五体満足の有り難みと同類の様な気がする。

 大袈裟で尊大な言い方に聞こえるのを承知で言えば、今演奏の機会を何かしらの理由で奪われたなら、手足をもがれたも同然かもしれない。



 

 シカゴのWABIさんがこのたび来日して全国を回っている。


 ボクがブルースと出逢い、ライヴみたいなものをやり始めた頃、大阪出身のハーピストがシカゴに渡って、そうそうたるブルースマンと共演、ツアーを重ねている事を知った。


 それがWABIさんだった。


 ボクが初めて氏を見たのは、来日したハーピストのビリー・ブランチと一緒に堺のレッドハウスでハーモニカ講座を開いた時だった。

 通訳係も兼ねていた。

 

 周辺のブギマシンやチヒロ君はそれ以前にシカゴで出逢って世話になっていたことはすでに認識していたが、勿論その時に、

 「あ、どうもこれこれしかじかで、ブルースのドラム叩いてます。」

 なんて自己紹介すら出来なかった。


 それから10数年以上の月日が流れて、ネットの環境がその壁を突き破ってくれる役目を果たしてくれたのだ。


 4年前の帰国ライヴの際に、シカゴロックが一日ブッキングされていて、旧知のブギマシンやヨシ水野らがその時のバッキングを務めた。

 やんやの盛り上がりで、当たり前の様にジャムセッションに突入して、何曲かでご一緒した。

 ミディアムの緩いシャッフルとボ・ディドリー調のビートだったか・・・。


 その時やっと本当に初めての挨拶を交わした。

 握手をして、二言三言。


 その後、ネットを通じて再度文字でのコンタクトを取り、いつの間にか、WABIさんの方からもブルースの話だけではなく、家庭生活の指南などのメッセージが届いた。

 それは短い簡潔な言葉だけれど、どこか包容力があって、失礼だけれどそれはハーモニカの音にも現れていると思うのだ。


 Blues with A Feelingと言うけれど、そんな表現は生半可では出せない。


 
 二年前の年末の事。

 WABIさんからメッセージが届いて、大阪に一時帰るという知らせを受ける。


 ちょうどヨシ水野のライヴがボクの地元近くであって、WABIさんをゲストで呼ぼうと段取りした。


 実はその時、家人は身重で、予定日はもうすぐだった。


 「まだ予兆もないし、家から近いから行っといで」という家人の言葉を鵜呑みにして、スネアだけを自転車に積んで、合流したのだ。


 小さな小さなバーでの演奏だったが、目の前でその包容力のあるハーモニカの音色に酔っていた。


 「さぁ、ジャムやろか!」の号令で、ボクはドラムを担当していたアンクル西野君と交替、WABIさんのイントロで、やっぱりミディアムシャッフルのブルースが始まった・・・。

 とこの後、まさかの予期せぬ事態が!

 その事態とは、この2009年12月21日の日記の興奮し乱れた文章にある。
 http://takagiman.jugem.jp/?day=20091221


 そんなこんなで、WABIさんとの不思議なご縁が生まれた。


 今回のツアー日程は、東京・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡とほぼ休み無しで毎日続く。


 遅れてシカゴロックに到着。

 すでに店内は満員御礼らしい。

 漏れてくるWABIさんらのブルースは、相変わらず包容力があって心地よい。

 階段近くで、しばし居合わせたチヒロ君や岡部キングらと談笑(もっぱら、抜いた3本のチタンボルトを見せびらかして、驚かせる)。


 どうやらシットインにそのまま突入したらしく、さっき来たばかりのヨシがギターを弾いている。二人はシカゴで旧知の仲であり、CDでも共演している。

 しとしきりしたら、岡部キング、そして恐縮ながらボクも呼ばれた。チヒロ君もまだ癒えていない右肩をかばいながらストラップを掛けた。


 そして、やっぱりミディアムなシャッフルだった。


 お開きとなってからは、バンドのメンバーの先輩方、居残ったお客さんも交えて、また談笑に花が咲く。

 


 記念撮影も済ませ、結局ボクとWABIさん、塩山マスター夫妻だけになっても名残惜しく、結局店を出たのは午前1時過ぎ。

 Willie Williamsの38Womanを聴きながら、助手席にWABIさん乗せて帰路。

 「ブルースは、シャッフルやわ」

 そう言うWABIさん。

 
 

 「次はいつ会えますかね?」

 野暮な言葉を押し殺して、深夜の路上でこの日何度目かの握手を交わして別れた。


 今月末までまだツアーが続くそうだ。


 


 

| ライブ始末記 | 22:28 | comments(6) | - | pookmark |
酒場に音楽ありき(土曜日大正田中屋酒店編)。
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 ワインでほろ酔いからか助手席でウトウトする家人。

 後部座席で、マクドナルドのポテトを頬張る友人。


 友人を送り届け、自宅に戻った頃には日付が金曜日から土曜日に変わっていた。

 息子は、実母の家に預けてある。


 泥の様に短時間寝て、朝いつも通りの時間に目覚めて身支度。

 土曜日は半ドン日。


 そういえば前夜、京都での演奏の合間、三木君と小雨の降る店の外で喫煙中『半ドン』という言い回しを彼は知らなかった・・・。これもジェネレーションギャップのひとつか?


 実母宅で一晩過ごした息子を昼迎えに行き、来客があるので帰宅。


 来客は、一歳五ヶ月の男の子の子連れである。

 数ヶ月の優位性を感じ取った息子は、その初対面の男の子に俄然強気の姿勢である。

 思わず何回か「コラッ!」と叱った。



 この夜もライヴの予定がある。


 一度限りの命名だと思われた、

 『サウスサイドノックアウト』

 が『久米はるき&サウスサイドノックアウト』としてブッキング。


 場所は、大正区にある立ち飲み酒店、

 「田中屋酒店」


 その名前と雰囲気は、以前から人づてに聞いていたが、初めての場所だ。

 大阪市にある区の中でも、陸の孤島とか意地悪く揶揄されたりする大正区。

 最寄り駅である大阪環状線大正駅からは、もっぱらバスが交通手段である。

 川に囲まれた場所柄、無料の渡し船が何航路かあったり、区の大半を大きな工場群が占めている地域だ。また沖縄県人のコミュニティーでも知られ、ボクが弁天町に住んでいる頃には時々散策した事もある。


 金曜日が京都らしい町家のワインバーだったこととの対比が楽しみだ。

 ボクは、現在は酒をほとんどたしなまないので、車で目指す。


 ほどなく灯りの落ちた工場群を目の前にその田中屋酒店の看板が光って見えてきた。


 予備知識がなければ、外観は誰の目にも一杯飲み屋にしか見えない。ここで音楽が、しかもバンド演奏が聴こえるなんて誰も想像しないだろう。


 共演のバンドさんのリハーサルの音が少し漏れてきている。

 
 暖簾を分けて、サッシの引き戸を開けると、奥に演奏スペースがある。

 最初に飛び込んできたのは、ドラムセットの豪華さだ。


 ちょっとしたライヴハウスにも無いセッティング。

 シンバル、タム類は、フュージョンでもやるのか?というほどに揃っている。


 防音も壁に施されていて、音量の心配は無いと言うではないか。

 
 久米・三木両君を待つ間、リハーサルを聴きながら、気になる店内を持参のカメラに収める。

 久米君らに言わせれば、日本版シカゴサウスサイドのバーみたいだと。


 

 

 


 瓶ビール400円、おでん100円、おつまみ類各種などなど、懐が寂しいお酒好きにも良心的価格設定。

 ライヴ前のリハーサル時間でも、周辺のお酒好きだろうL字型のカウンターで一杯やっている。演奏に興味が無かったらLの奥に座れば良い造りだ。


 共演のバンドさんは、偶然のブッキングだったが以前ご一緒した事があって、こちらは同所では初ライヴだったが、要らぬ緊張感が解れた。


 先に演奏。

 若干空回りしたところもあっという間、チャイナシンバルをバンバン叩いてみたり、なかなか愉快だった。

 チャージ無し投げ銭制だったが、ご褒美を頂戴し恐縮した。

 


 前の日は「よく味は分からないですけど美味いっすわ〜」とワインをしこたまがぶ飲みしていた三木君、この夜も瓶ビールを何回注文したんだろ?

 ってなわけで、終演後酔って記念撮影。

 



 しばしばお酒好きのお客さん曰く、音楽が邪魔だという姿勢ではないところが嬉しい。


 そういった初めて出逢うお客さんを喜ばせられる演奏を養うには持って来いの場所ではないか?

 ライヴ後には、共演のバンドさんやお名前だけしか知らなかった他のミュージシャンの方とも賑やかにお話し出来る機会も愉快な時間だった。

 両君はバスが終わったのでタクシーに同乗して、ボクは少し離れた大通りに停めたコインパーキングまで歩いて解散。


 交通の便を差し引いても、また、やりたいそう思わせる良い(酔い)箱でした。

 共演者の皆様、御客様、関係者の皆様、お世話になりました!
 


 

| ライブ始末記 | 22:10 | comments(0) | - | pookmark |
酒場に音楽ありき(金曜日京都某ワインバー編)。
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 膝の具合について、その経緯を知る人から、「大丈夫か?」のメッセージや電話をたびたび頂いた。

 抜釘後すぐに何本かのライヴが予定されていたので心配されたのだろう。


 ご心配なく。左足でハイハットを踏むことは良いリハビリになった。


 

 先週金曜日からの3日間、夜はその機会を立て続けに励んだ。


 
 18日金曜日。


 定時に職場を抜け出して、森ノ宮から阪神高速に飛び乗る。

 家人と友人を同乗させて、向かう先は京都は四条烏丸の某所。

 住宅街の町家を改装した趣きのある小さなワインバー。

 


 前日解禁になった今年のボージョレヌーヴォーの試飲パーティー。

 飲む側ではなく、昨年に続いて『新酒Boyz』と名乗って、賑わう来客の盛り上げおもてなし役を兼ねた演奏。


 江上君のギター、三木君のベース、そしてボクがドラムス。

 この3人で、唄無しの演奏。

 示し合せた訳ではないが、3人とも今年は正装(但しボクは単に仕事上がりのネクタイ姿)。


 到着した19時過ぎには、店内ではすでにグラス片手のワイン好きの予約客の会話が楽しく弾んでいる。

 前日江上君に積んでいってもらったドラムセットもほぼセッティング済み。


 お客さんの間を掻き分けて、早速演奏スペースに潜り込む。

 ボク以外の2人は、すでにワインを何杯かチビチビとやっている様だ。



 事前の打ち合わせ無しで、江上君のイントロが始まる。

 ブルースもやるが、ソウルやバラード、ちょっぴりファンクやレゲエものも織り交ぜつつ、来店者の会話音量が少し上がる程度に邪魔をしない加減で、10時半頃まで3ステージほど黙々と演奏する。

 お店の周年も兼ねていて、途中それを祝う曲(定番のハッピーバースデー)なんかも挟んでみたり。

 


 佳境には、すし詰め状態になった。

 ボクは車なので飲めないが、家人は4杯ほど赤・白、美味しくいただいたらしい。


 京都の品の良さを現す様な来客の登場に典型的大阪庶民のボクはその姿に思わず釘付けになる。

 艶やかな芸子さんの京ことばに飲めないワインの一杯くらい欲しいなぁとかよこしまな考えが少しよぎったり・・・。

 


 
 全ての演奏が終わったら、一組のお客さんから一輪の薔薇の花とおひねりがメンバーそれぞれに飛んできた。


 帰り際、飲めなかったボクを気遣ってくれたのか、車の窓越しにワイン一本をお土産に戴く。

 



 「京都って、エエ町やな〜〜」

 単純なボクはそんな事を思いながら、無性に途中空腹に襲われてマクドナルドのクウォーター・パウンダー片手に一般道で大阪へ帰る。


 もう来年の11月の事を気の早いボクは楽しみにしている。

 


 


 
| ライブ始末記 | 21:39 | comments(0) | - | pookmark |
ブラシ・ワーク・・・。
JUGEMテーマ:音楽



 この3日ほど残業続きの家人に代わって、仕事帰りに保育園まで息子を迎えに行く。

 きちんと、園では夕食まで食べさせてもらってからのお迎えだから、家人の様に帰宅後に夕飯の支度をしながら息子の面倒を見る様な手間ははぶけてはいる。

 この2日は、嘘の様に大人しく就寝まで見届けたので、安心していたら今日3日目ついに爆発した!


 お風呂に入る入らないで、まだ二歳にならない息子と口論・・・。

 なんとかなだめて風呂に入れたら、スッポンポンで眠りに落ちた次第。

 「眠たかったのね?」


 そんな修羅場が幕を降ろそうとしている時、携帯電話が鳴る。


 主は京都の江上君である。

 
 もう近くまで来た様だ。


 今夜は、ドラムセットを積み込みにやってくる予定だった。

 明晩、京都のとある場所で開かれるボージョレ・ヌーヴォー解禁パーティーで、昨年に引き続き演奏することになっている。


 ボクが京都に着く前に、セッティングをお願いしている為だ。


 フルセットを持ち込むが、場所柄音量はごく控えめにしなくてはならない。
 しかも主役は今年は出来が良いというボージョレ・ヌーヴォー。

 ボクらは賑やかな場のBGM代わりであまり目立ってはならないのだ。


 息子が寝付いたのを確認して、ドラムセットを手早く彼の車の後部座席に全て積み込む。

 「ほんで、どんな曲をやるん?」の問いに、ブルース以外に色んな曲が課題に出された。

 「ふむふむ〜」



 明日は通常のスティックではなく、全編ブラシを多用する腹づもり。


 ところがどっこいこのブラシ・・・一石二鳥に扱える代物ではありませんがな・・・。

 元々が我流のボクにとって、ブラシってやつでグルーヴを作り出すのは、至難の技である。

 考えればブルースの古典ではこのブラシがほとんどの場面で多用されているので、要求に応じる力をつけておく必要がある。


 以前にそういうライヴ形式の機会が頻繁に続いた時期があって苦労した。



 もちろん昨日今日でブラシ・ワークが開花する訳はないが、YouTubeからお気に入りの驚異的なブラシ・ワークを貼付けておこう。

 
 Clayton Cameron
 


 Max Roach
 


 Burnard purdie
 


 「あ、もちろんこんな神業など出来ません」




 

| ブルース・エトセトラ | 22:43 | comments(2) | - | pookmark |
息子の好きなもの。
JUGEMテーマ:日記・一般



 この週末の主人公は息子であります。

 来月には、早いもので二歳を迎える。


 生後三ヶ月から保育所に通っている為かどうかは分からないが、人見知りもせず、ベテランの保育士さん曰く、園内随一の元気者らしい・・・。

 去年の今頃は、まだつたえ歩き程度だった彼も、バギーに乗ることは拒否、外出時は靴は自分で履くと言い張るは、何処で覚えたのか、ぺちゃくちゃと独り言を寝るまで発し、前傾姿勢で猪突猛進。

 『魔の二歳』なる用語を初めて知ったボクには、もはや手に負えない。


 そんな彼のここ数ヶ月のブームは、

 電車(いつも保育所に向かう際に見る近鉄電車、特に特急)。

 消防車他サイレンの鳴る車。

 バス・トラック(大型車を好む。どうやらタイヤが重要な見分けらしい)。

 ゴミ収集車。

 建設機械。



 といった商用車全般。


 幼児向け教材の類いよりも、数倍の反応を示す。



 便利なYouTubeで、近鉄特急の映像をひたすら視聴すれば得心して寝る毎日である。


 確かにボクも同じ年齢の頃、母が言うには、当時当たり前に走っていた汲取式のバキュームカーに異常な興味を示し、将来は汲取のおじさんになると宣言したそうだ。

 後年、偶然にもアルバイトで数ヶ月間その汲取バキュームカーの作業に関わる事になって、ある意味幼児期の願いが叶ったのだ。


 まさかその血をひいた訳ではないだろうが、それらに遭遇した際の彼の喜びの狂喜乱舞は尋常ではない。



 憧れの近鉄特急が間近で見る事の出来るイベントがとある近鉄駅で開催されるというので、土曜日は朝から家人と二人で出掛けていった。

 行く前からパンフレットを見て興奮していた彼・・・。

 実際の現場では気絶でもしかねないと危惧したが、帰宅後の家人から意外にも予想に反し、冷静に居並ぶ特急車両を眺めていたと一部始終を聞かされた。

 
 写真は、彼一番のお気に入りの特急列車、
 『22300系ACE』

 


 

 翌日の今日日曜日、今度は某国内最大手の建設機械(油圧ショベルやブルドーザなど)の大阪工場の開放フェアに出掛ける。

 実は、この会社はボクの大得意先であり、当該工場には10数年毎日通って約半日納品と営業をこなしているのである。


 いつか子供が出来たら、この年に一回のフェアに連れてくるのが、秘かなる夢であった。



 

 地域住民への工場の理解が趣旨だから、建設機械以外にも各種のイベントも派手に催されていて、朝9時半の開場からご覧の通り人、人、人・・・。
 写真は、噂の仮面ライダーフォーゼ・ショー。


 息子に見せたかったのは、フォーゼではなく、大型の建設機械だったので、デモンストレーションブースへ移動。

 世界最大級の油圧ショベルを見せる。

 


 動く本物の油圧ショベルにやっぱり固まってしまう。

 



 

 そして二日間の戦利品は、こちら!

 


 近鉄特急「アーバンライナー・プラス」のNゲージと特大油圧ショベル。



 ・・・で、余りに興奮したのか、夕方から微熱。

 夕飯もそこそこに只今ダウンして夢の中。



 
 以上、久し振りのTAKAGIMAN親バカ日誌でした。


 
 

 

| TAKAGIMANの四方山な話 | 22:07 | comments(2) | - | pookmark |
Burnside一家を聴く。
JUGEMテーマ:音楽



 膝の術後ちょうど一週間の昨夜、抜糸ならぬホッチキスを抜く。

 チクチクと少し痛いが、ものの数分で事終わり、消毒を促して包帯を巻く。


 医者曰く、「これで終わりです。」


 暫くは患部をカヴァーしてシャワーのみの指示。

 来週には、湯船にも浸かれるだろうと言う。


 さっき、まだ若干違和感の残る膝に巻いた包帯をほどき、患部にテープ止めしてあるガーゼを恐る恐る剥ぐ。

 膝のやや横に7〜8センチほどの手術跡にグロテスクな8つのホッチキス傷が現れた。


 なにはともあれ、これで約一年の間、心配の種だった事にひとまず幕が降りた恰好だ。

 まだぎこちない足の動きと正座が出来なかったり、小走りがやっとの有様で、すっきりと晴れ晴れとした心境には、まだもう少し時間が必要なのだろうが、心の引っかかりは格段に軽くなった。


 先週の入院中は、手提げ鞄ひとつに着替え程度で余計な荷物などは一切持ち込まず過ごしたので、ブルースに触れる機会が一度も無かった。

 とはいえ平素も職場への行き帰りの僅かな時間に限られている事を考えれば、苦痛と呼べるものではない筈だったが、いざ、無いとなると不思議なものでポカリと穴が空いた気分だった。


 退院後は、あれこれと取っ替え引っ替え聴く。

 車中では、ジョニーBムーアやティモシー・テイラーのドラムをガンガン聴いて気持ちが高ぶる。

 今日の帰り道は、ジミー・リードを久し振りに大音量で合唱した。


 帰宅後は息子の寝静まった隙を見計らって、小さい音でLuther Ingram、Little Miltonの刑務所ライブ、90年代のTyrone Davisなどなどとりとめもなく手当り次第。

 YouTube上の動画徘徊も愉しい。

 入院中、小生がアップしているチャンネルにも一件海外からダイレクトメッセージが長文で届いていた。内容はどうやら、何年か前にシカゴ在住の誰かが日本旅行中にたまたまに収めたナンバ高島屋前での2分ほどの路上演奏動画の行方を問うものだった。

 動画を流布した人物がYouTubeアカウントを停止した為に今は視聴出来なくなってしまっていることを返信しようかどうか迷っている。(っていうか、それ以前に英語出来ません・・・)


 そんなこんなで、傷口がほぼふさがるであろう来週末には演奏予定が組まれているので、ともかくひと安心である。


 今夜も息子が寝静まったこの時間を利用して、その動画サイトを徘徊しながら、片方ではCDを入れ替えつつ書いている。

 おかげで筆の進みが遅い。


 BGMに流れているのは、最近肩入れしているドラマー、Cedric Burnsideと白人ギタリストLightnin' Malcomとのユニット。

 

 以前にもCedricの事は取り上げた気もするが、ブルースファンの方ならば、その名字ですぐにピンとくるだろう。

 そうR.L.Burnsideの血縁者だ。孫だとか。


 血筋通り伝統的なミシシッピ・ブルースの臭みを引き継ぎつつも、ヒップホップ世代らしいアプローチが薬味として加味されていて、お気に入りだ。

 ドラムが本職なのかと思いきや、ギターも歌もやります。ラッパーなんかも加わって(これも兄弟か親戚でしょうか?)一見チャレンジしている風も特別目新しく映らないところが、これまた良い意味で血のなすところでしょうか?
 








 Burnsideと言えば、まず普通はこちらを真っ先に挙げるべきしょうね?

 息子のDuwayne Burnside


 バンドの名前が、MIssissippi Mafia(ミシシッピ・マフィア)ですから・・・お〜〜〜恐っ!

 今年シカゴに滞在した友人達からの伝聞によれば、今最高にカッコいいらしい。

 





 
 最後に貼付けておきましょう。

 本家R.L.


 ん〜〜〜、文句無しに格好よろしい!

 やっぱり一族にとっての憧れだったんでしょうか?



評価:
Cedric Project Burnside
CD Baby.Com/Indys
¥ 2,159
(2011-04-12)

評価:
ドゥエイン・バーンサイド&ザ・ミシシッピ・マフィア
Pヴァイン・レコード
¥ 1,900
(2007-10-05)

| ブルース・エトセトラ | 23:38 | comments(0) | - | pookmark |

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