ランチを終えて、そそくさと帰宅、慌ただしくシャワーで汗を流して、難題の課題曲を聴く。
普段は、シャッフルさえガッゴ、ガーッゴを刻んでいれば、誰にも文句を言われなかったが、今回はさにあらずなのだ。
その前にこの日記の主役、
ヨシ水野との出逢いを少し振り返ってみよう。
もう5年以上前の初冬だったか、岡部キングからの一報が入る。
「タカギ君、凄いギタリストがシカゴから帰って来てんねん!」
そう聞かされて、ボクは塚本にあるハウリンバーの火曜日のジャムセッションに参加した。
ボクはこの時分、バンド活動の一切を休んでいて、ドラムを叩く居場所が無かった。
唯一は、鈍るのを路上でなんとか気休めにしていた頃だ。
聞けば、彼ヨシは、長年シカゴのブルースクラブで演奏していたという。
これは、ボクみたいな偽自称ブルースドラマーは相手にならないだろうとすでに怖じけづいて、彼の演奏を目の当たりにした。
岡部キングの言う通り、これまで出逢った事の無い種類の人物だった。
話によれば、大阪にこのまま居る予定ではないという。
惜しい、彼を大阪にとどめるべきだ!
早速に、ライヴを一本ブッキングして、一緒に交わった。
途端にこの事がきっかけで、眠っていたバンド結成の欲望が、一気に噴出する。
岡部キングはメンバーに即決定。
伊勢のアイパー大西に連絡。
京都でくすぶっていた江上君にベースを頼む。
そしてヨシを加え、ボクがドラム。
自然消滅していた
『SPECIAL AGENTS』の名前を再び掘り出してくる。
岡部の進言もあり、頭に「New」を付け足す事にした。
この5人で『New Special Agents』と名乗る事にした。
Agentsでの当時の活動状況は以下で確認出来ます。
http://takagiman.jugem.jp/?cid=3
ライヴを何度もブッキングしていくうちに、ヨシの大阪在住は既成事実となった。
残念ながら、Agentsに関しては、ボクの一存で解消してしまったが、彼のギターと再び昨年から相まみえる事になった。
ヨシが新たに結成する、
11th Street Blues Band
で、ドラムの指名を受けた。
ヨシの表現したい音がAgents時代よりも明確になっている。
ベースは現在シカゴ滞在中の三木君。
この3人でスタートした訳だが、前回から池田君がサイドギターでヨシをサポートする形になっている。
まだ少ない回数で、ヨシに付いて行くのが精一杯の状況ではある。
アイパー大西ともチヒロ君とも異なる自分の最も苦手でもあるアプローチが要求される。
一人のリスナーの立場からすれば、ヨシが選ぶ曲は、ボクのツボをしっかり捉えている。
昨夜土曜日、そのヨシとの最初の出逢いの場、
塚本にあるハウリンバーで、この名義での初めてのライヴがあった。
シカゴに居る三木君に変わって、2つ前のシカゴロックの記事文中でも少し触れたジャムで初対面になった片山氏をベースに迎える。
キメの不安の事は事前に何度も嘆いたので割愛するが、ハウリンバー階下の中華料理屋で腹ごしらえだけ済ませて、ハウリンバーへの階段をボクは何年振りかに登る。
この夜は、3バンドが集まる『三段バラブルースナイト』
扉を開けてビックリ!
満員御礼で座る場所も無い。お客さんも立ってグラスを持っていた。
ボク達以外の2バンドの集客力である。
尚かつ3番目が出番という事で、待ち時間の間、階段辺りを降りたり登ったりで落ち着かない。
有り難い事に、ボクたちのお客さんも来られていて、いつになくテンバって硬直しているらしい形相を笑われた。
ヨシも景気づけに、飲んでいる。
前の2バンドが大いに観客を賑やかせたあと、ようやく出番だ。
もう午後10時を回っている。
ドッと、目当てのバンドと一緒にお客さんも潮を引くのかと案じていたが、ほどほどに残ってくれていた。
シカゴロックでお世話になっている某さん達が、最前列からヤンヤと突っ込みを入れてくれて助かった。
ありがとございました!感謝、感謝。
ライヴの出来は、事前に打ち合わせしていたはずのキメの肝心な部分が、すっ飛んでしまったりして、何度も迷惑をかけては頭を掻いたが、ヨシも楽しそうに弾いて歌っている風なので、途中からは「エイや!」と吹っ切ってボクも楽しくドラムを叩かせてもらった。
さて次回ライヴは、8月27日(土曜日)
場所は、南森町・
シカゴロックにて同じメンバーで予定しております。
恥ずかしいミスショットも満載ですが、4曲の動画を貼付けておきます。
ヨシ水野(11th Street Blues Band)はこんな感じであります。
Mr.Magic
Real Mother For Ya'
Turning Point
Mean Old World~Wall To Wall(medley)