スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
京都・拾得、アイパー大西&大野木一彦。(その4)
JUGEMテーマ:音楽


 

 躊躇なく動画を無制限にアップする事は、いささか怖い。いや大いに怖い。

 文章の大袈裟さと演奏のギャップに違和感を感じる人も少なくないだろう。


 しかし、あえてその作業を繰り返そうと思う。


 もしかしたら、誰か、それは日本じゃないかもしれない、実際にコメントが入るのは殆どがなぜか海外からなのだ。


 決して褒め言葉を期待しているのではなく、「今現在ボクたちがやっているブルースとはこういうもんです」という名刺の様に思ってもしよければクリックして観て下さい。

 
 今回は、アイパー大西と大野木ブルースバンドの映像も含めて、貼付けておきます。



 

 アイパーの定番ですね。長い事やってます。

 彼が影響を受けたハーピストの一人、
 ビリー・ブランチの『Where's My Money』

 


 こちらもアイパーと何十回とやったリトル・ウォルターの『I Got To Go』
 キャリー・ベル風。

 


 『Help Me』
 誰もがチャレンジするサニー・ボーイの一曲です。

 サンズ・オブ・ブルースとジュニア・ウェルズのごちゃ混ぜ。

 


 『Last Night』これもリトル・ウォルターですが、久米君のギターをメインにフィーチャーしてみたら、こんな長尺スローブルースに仕上がりました。

 


 さて、大野木ブルースバンドのサウンドをどうぞ!

 


 そして、スリム・ハーポの『Rain In My Heart』では、チークタイムです。

 ボクは曲が始まってすぐ真っ先に嫌がる家人の手を取りました・・・。

 

 

 もう恒例のアイパー大西&大野木一彦の吹きっこ。

 ハーピストの一番の醍醐味でしょうね〜こういうの・・・うらやましい。

 


 

 で、最終的には、アンコール前から最前列の外国人が主導してのダンス大会に突入するわけです。

 「ブルースは、れっきとしたダンスミュージックです」


 そんなライヴの風景で、暑い一日の夜は更けた。


 帰路、初対面のお客さんから接待を受け、酔っぱらった久米君を後部座席に、藤川君を話し相手に助手席に積んで、下道で帰る。

 バックミラーに映る、熟睡するチャイルドシートの息子・家人・久米君が同じ方向に首を傾けて寝息を立てているのに藤川君と大笑いするのでした。


 拍手を下さったお客様、機会を与えて頂いた大野木さん、バンドの皆さん、拾得の皆さん、気持ちの良い京都の一日を過ごせました。

 
 大野木一彦ブルースバンド御一行には、

 秋、9月18日(日曜日)

 小生企画の神戸・James Blues Landでの、

 『Blues Before Sunrise Vol.4』にも出演して頂きます!

 勿論、アイパー大西&The Seeds Of Reedも出演します。


 
| アイパー大西&The Seeds Of Reed | 00:32 | comments(6) | - | pookmark |
京都・拾得、アイパー大西&大野木一彦。(その3)
JUGEMテーマ:音楽



 大野木一彦(敬称略)。


 その名前を聞いたら、関西以外でもブルースハープ愛好家には、ピンとくるはずである。

 先頃は待望の自己名義バンドでのアルバムをリリース。


 ブルースハープ講師や変名での文筆活動でも活躍されてる、
 
 いわゆるハーモニカ一本で生計を立てている人だ。


 ボクらの様に、週末だけを演奏の機会にして、平時は生業を持っている者とは全く立場が異なる。

 氏のホームページ内にあるジャーナルと名付けられた日記形式の文章を毎回読ませてもらっているが、その深い造詣と研究・探求には、勉強させられるし、おこがましいが参考にさせてもらっている。


 そんな大野木氏からの再びのお誘いだが、臆する事なく今自分達が出来る音作りを表現する事で精一杯の恩返しと言う表現が当たるか分からないが、ステージで汗をかくのみだ(冷や汗も含めて)。

 特に今回は、明里さんが抜けて間もなく、もう一人のギタリストである江上君が欠場、ベースも藤川君に代役を頼んで挑むのだ。緊張しない方がおかしい。


 リハーサルが済んで、久米君だけは店に居残ってビールを飲むと言う。

 メンバー他同行者は向かえのうどん屋で、麺をすすりながら油を打つことにした。



 開演の7時。

 まだ客入りがそこそこだったが、予定通りきっかりにアイパー大西でスタート。


 事前に予定していなかったが、またボクの安易な提案で決まったアイパー登場の部分は、結果的に不要だった。これは終演後メンバーに詫びを入れる事になる。

 ともあれ、付き物のミスは随所に多々あったが、拾得らしい楽しい汗を大量にかかせてもらった。

 
 


 ステージを降りたら、店内はほぼ満員御礼で、見知った顔もチラホラある。

 最前列には、外国人が男女賑やかに占拠していて、このあとの大野木一彦ブルースバンドの登場を待っている。


 その間に、慌ただしく顔見知りの方々にご挨拶と握手に走り回った。

 我が方は、前回同様に家族総動員。拾得名物の畳敷きは保育所状態。


 さて、大野木一彦ブルースバンドは、少し前からウッドベース編成に変わって、ピアノも入り、よりヴィンテージなブルース色が増して、ギターの三島さんの合いの手もお客さんをつかんで、飽きさせない。

 言うまでもなく大野木氏の変幻自在のハープテクニックは、シカゴ、テキサス、ルイジアナ、ついにはメキシカンまでハーモニカで表現してくれる。

 生徒さんが信頼するわけだ。

 

 
 ところでリハーサル中あれだけ店内を走り回っていた1歳半の息子は、案の定アイパーの3曲目から畳の上で終演まで爆睡したらしい。

 というわけで、手の空いた家人がたくさんの動画をデジカメで収めたものをYouTubeにアップしたので、次の項でブログにも貼付けておく。



 
| アイパー大西&The Seeds Of Reed | 00:10 | comments(0) | - | pookmark |
京都・拾得、アイパー大西&大野木一彦。(その2)
JUGEMテーマ:音楽



 もう少し、拾得に辿り着くまでの京都の足取りを記す。


 さっきの工房を後にしてからの予定は全く決まっていない。


 バンドのメンバーとどこかで落ち合う手はずもない。

 
 何はともあれお日様がそろそろ一番高いところへ向かっている時間だ。

 腹時計も当たり前に鳴る。


 河原町を走るが、車窓から見える人の流れが、ボクを遠ざけた。


 京都は確かに良い街だが、唯一の不満があるとしたら、道の狭さ、特に繁華街における歩道の窮屈さだ。

 もうひとつに路線バスがやたらに多く、道路を我が物顔で占拠していて、こいつがお尻からもうもうと吐き出す熱気を帯びた排気ガスが、観光客同士の肩がぶつかる歩道に降り注ぐ事だ。


 河原町を回避して、北に行ったり、西に行ったりとしたあげく、結局は烏丸の某ショッピングビルに向かう。

 オープン当初に一度来た時はたいそうに賑わっていたと記憶するが、ぞっとするくらいに閑古鳥が泣いている。


 選んだお店はランチタイムにも関わらず、店員が着席するなり陳謝する。

 「只今、急に混み始めまして、20分程料理をお出しするのにお時間が掛かるのですが?」


 店内を見渡したあと、

 「おい、にいちゃん、これで混んでる言うてたら、商売ならへんで?」

 と、ついつい口から出そうになったが、

 「ま、ええんちゃう?」

 と、押し殺した。

 
 ホントに20分ボクが頼んだ鳥の唐揚げランチは出て来なかった。代わりにお茶を3杯飲んだ頃、携帯電話が突然鳴った。


 主は久米君。内容の想像はついた。

 
 「拾得への行き方が全く分からない」と、京都へ向かう阪急電車の中から電話をしてきている。


 とりあえず今烏丸の某におるから、着いたら再度電話をくれと、言って箸を進める。


 ヴォリューム感のかけらも無いランチに、家人は「食べた気せんわ」
 こう言い残して席を立った。


 汗だくの久米君と無事落ち合うまでの経過は彼の名誉の為にも割愛するが、リハーサル入り時間の3時までに彼が辿り着けるかを前夜から一番心配していたので、安心した。


 久米君は、拾得初体験である。

 世代的に拾得の持つある種の特別さを知らない。


 ボクらの世代にとっては、拾得で演奏することは確実にひとつのステータスとして位置しているだろう。

 特にブルースを志す者にとっては、なおさらその思いは増すだろう。


 二十代の頃は、確実な集客のあても無いのに、怖い物知らずでたびたびブッキングを頼んだものだ。


 数年前にほぼ同世代で、過去の大阪と京都での活動時期も重なっていた大野木氏と遭遇した事がきっかけで、再びここ拾得での演奏機会を与えてもらった。


 拾得は、堀川丸太町を民家の中に入ったところにある。

 ボクも最初来た時、噂には聞いていたが仰天したものだ。


 京都の街が音楽に対してどれだけ寛容であるかの証拠でもある。


 大阪でこの立地条件ならすぐに近隣からの苦情で営業も出来ないだろう。


 久米君が、「ここですか!?」と驚いている。


 
 オーナーのテリーさんは、もう開店準備をしている。

 
 半ドンの仕事を終えたアイパーも合流。


 店内に入った久米君が二度目の驚きの声を上げた。

 

 酒蔵を改造した独特の構造にビックリした様だ。

 

 


 テリーさんが、久米君がギターケースから取り出してチューニングしていると、気さくに声を掛けてきた。

 「そのギターええよ〜」


 ほどなく、今回太朗に代役でベースを担当する藤川君が入って来た。手にはレコード袋がぶら下がっている。

 音源コレクターを自負する彼は、午前中から京都のレコード屋四軒ハシゴして来たそうだ。戦利品もどうやら上々らしい。


 これでこの夜のアイパー大西&The Seeds Of Reedのメンバーは揃ったわけだ。

 あとはリハーサルを済ませ、本番を待つばかりだ。

 そんな時に、前記事の大野木氏一行が、扉を開けたという次第である。


 「楽屋も見て来たら?」ともう一度久米君に催促した。

 


 まるで真夏の一夜の様な、大野木一彦ブルースバンドとの一戦が幕を切って落とされるのだが、その模様は動画も織り交ぜて、次の項で書こう。

 

| アイパー大西&The Seeds Of Reed | 23:03 | comments(0) | - | pookmark |
京都・拾得、アイパー大西&大野木一彦。
JUGEMテーマ:音楽



 冷房の効いた薄暗い店内、手垢のついた木製扉がゆっくりと開く。


 反射して眩しい逆光の中に、今夜の共演者、大野木一彦氏の姿が影になっている。


 ボクの問いに開口一番、


 「暑い・・・35度あるって・・・。」


 首にぶら下がった手ぬぐいと低いトーンの第一声が如何に氏を苦しめているかが察して余りある。

 それくらいに久し振りの京都は、湿気をともなったうだる様な灼熱の一日で始まった。


 一週間前の天気予報では、週末は雨という話だったが、見事にすっぽかされた。雨も困るが、梅雨も明けぬうちから酷暑日とは、柔な身体と精神力にはほとほと堪える。


 ボクも二十歳の頃から二年程、京阪電車の引き込み線路脇にあった風呂無しのオンボロどくだみ荘に暮らした経験があるから、この時期の耐え難い京都の夏の熱さを少しは知っている。

 
 大阪も国内一二に気温が高いが、どこか冷房の効いた地下に逃げ込むとか、街にはそこかしこに汗を乾かせる場所があるもんだが、京都という街はそうはいかない。

 四方を山に囲まれた盆地特有にある地を這う様に熱気が逃げ場を失う。


 
 そう、拾得でライヴなのだ。

 今回も大野木氏から直々にご指名を受けた。

 一年振り。
 なんだかこの組み合わせは恒例になりつつあり、感謝である。


 ライヴの風景と始末記は、後段に詳しく書く事にして、京都到着後の四方山話を少し前書きとして残しておきたい。


 てっきり曇り空だと思ったら、東向きのベランダ越しに夏の太陽の日が食卓テーブルを直撃していた。

 身支度をしながら、堪えきれずにエアコンのリモコンに指を伸ばす。


 関西電力はひっきりなしに電力需要の削減をCMから歓呼しているが、節電意識を身体の悲鳴の方が打ち消す。


 午前中には、京都へ上って、立ち寄る場所があらかじめひとつ決まっていたのである。

 
 
 第二京阪道路開通のおかげで京都は信じられないくらい近くなった。

 七条通りから三十三間堂を目指す。

 東山の緑が近い。


 いつもの様な神社仏閣が今回に限っては目当てではない。


 とある工房に欲しい品があると家人の希望である。


 
 私事だが小さな新居を建てた事は、以前から書いた。

 建築事務所とは何度も打ち合わせをした。(ボクが例の骨折で入院中も病院内で細部の詰めをした)


 特にキッチン水回りに関しては、ほぼ100%家人が出来うる希望を注文した。

 「男児厨房に入るべからず」主義では毛頭無いが、実際には女性の持ち場であることに変わりはなく、家人のこだわりの多くがそれに盛り込まれている。


 今回の京都行きが決まった段階で、彼女はここに立ち寄る事を下調べしていたようであった。

 公式のホームページも持たない手作りの食器を扱う工房だという。


 『鍛金工房 ウェストサイド33』

 


 その名の通り、三十三間堂の西側の塀沿いの狭い路地沿いにそのお店はあった。


 しかしまぁ、さっきの暑さは尋常ではない。

 昼前というのに、少し歩けばもう背中には汗が流れる。

 歩ける事に夢中ではしゃぐ息子は大丈夫なんだろうか?


 ひっそりとしている工房の扉を開ける。


 自動のチャイム音が数坪の店内にひっきりなしに鳴り続けるが、店主はなかなか姿を現さない。

 開店間もないのか、それともお客が来たらそうするのか、慌てて奥から出て来た店主はエアコンの冷房スイッチをあれこれいじっている。

 「いらっしゃいませ」も言ったかどうか・・・?

 絵に描いた様な職人の風貌の年配の店主からは積極的な商品説明もなく、少し効き始めた冷房の音だけが店内に流れる。

 しかし、所狭しと並べられた食器の数々はどれも一点物の手作りで、この手が好きな人にはついつい手が伸びて触ってみたくなるだろう。

 

 鍛金とは、箸置きから大鍋まで、銅・真鍮・アルミなどの金属を手で打ち出した技法である。


 家人が吟味している間、ボクは照りつける太陽をモノともしない息子の守を三十三間堂の塀沿いを何度も往復しながら汗だくになって追いかける。


 戦利品はこちら。


 道具が先か否かは別にして、これから大いに活躍するのだろう。

 

 
 

| アイパー大西&The Seeds Of Reed | 21:49 | comments(0) | - | pookmark |
アイパー大西&THE SEEDS OF REED。京都『拾 得』
JUGEMテーマ:音楽


 

 

 珍しくも個人的に3週間連続で土曜日がライヴとなっていました。

 
 日記にもライヴの始末記として書いた様に、ブルースと言っても三者三様の切り口、アプローチを持ったセットで、数々のミステイクはこの際忘れるとして、なかなかに楽しい週末になった。

 その間には、シカゴロックのジャムセッションのホスト役としても和やかにブルースと戯れた。


 こんな自由を許される環境にある事を周りの仲間に対して素直に感謝したい。


 さて、オーラスに控えるのは、

 
 アイパー大西&The Seeds Of Reed

 場所は、京都の老舗のハコ、『Coffee House 拾得』


 ブルースを始めた頃から民家のど真ん中にある酒蔵を改装したこのステージに立つ事はずっと憧れだった。


 関西のブルースの創成期を担った歴史のある場所である。

 一歩足を踏み入れると、中2階の楽屋からステージの至る所から当時の匂いを嗅ぎ取れる。


 現在も盛んな京都ブルースシーンの中で、活躍しているハーピスト大野木一彦氏率いる、

 大野木一彦ブルースバンドからお誘い頂いた。

 大野木一彦ブルースバンド・ホームページ

 

 一年振りの拾得に、「どないしょ?」な緊張と「やったるで!」の武者震いとが半分半分に襲っている。


 昨年も同じお誘いを受けたが、その時はバッドボーイ明里師匠が、悠然と年季の入ったリードギターリストとして緊張を緩和してくれたが、今年からその椅子に久米はるきが座る事になった。

 2度のシカゴ滞在経験を経て、彼は出逢った頃と全く別人のギターリストになった。

 彼とは、毎晩の様に南森町の深夜、くたくたになるまでジャムに明け暮れた仲だ。


 「アイパー大西と絡みたい」彼の意志もどうやら聞けば以前から心にあったらしい。


 明里師匠の後釜はすんなりと久米君に決定して、もう一方のギターリスト江上君との新たなコンビで再スタートを切ったばかりだ。

 貼付けた動画は、そんな久米君が加入したアイパーとの絡みである。






 今回の拾得出演の声掛けをして頂いた大野木一彦ブルースバンドの動画も拝借して貼付けておきます。

 こちらは不動のメンバーで、シカゴスタイルからウェストコースト、オリジナルの英詩ブルースもありと、さすが京都で絶大な集客と評価を得ているバンドで、見ごたえ充分です。




 という訳で、アイパー大西と大野木一彦氏のハーモニカバトルもどこかで突発的に起こるでしょう。


 乞うご期待!



 6月25日(土曜日)

 京都堀川丸太町・Coffe House 拾得

 (開場)17;30
 (開演)19:00
 (チャージ)1,500円(飲食別)

 拾得ホームページ




 (追記)

 出演予定だった、ギターリストの江上マサノブが急遽欠場となりました。

 当日は4人構成になりますが、パワーダウンすることなく、全力投球します!


 アイパー大西&The Seeds of Reed

 アイパー大西(ハーモニカ&ヴォーカル)
 久米はるき(ギター&コーラス)
 TAKAGIMAN(ドラムス&コーラス)

 藤川あきと(ベース)



 皆様のご来場をお待ちしております!


 

 
| アイパー大西&The Seeds Of Reed | 23:10 | comments(0) | - | pookmark |
週末の記録。ジャム〜ランチ〜ライヴ(ライヴ編)
JUGEMテーマ:音楽




 
 ランチを終えて、そそくさと帰宅、慌ただしくシャワーで汗を流して、難題の課題曲を聴く。

 普段は、シャッフルさえガッゴ、ガーッゴを刻んでいれば、誰にも文句を言われなかったが、今回はさにあらずなのだ。


 その前にこの日記の主役、ヨシ水野との出逢いを少し振り返ってみよう。


 もう5年以上前の初冬だったか、岡部キングからの一報が入る。


 「タカギ君、凄いギタリストがシカゴから帰って来てんねん!」


 そう聞かされて、ボクは塚本にあるハウリンバーの火曜日のジャムセッションに参加した。


 ボクはこの時分、バンド活動の一切を休んでいて、ドラムを叩く居場所が無かった。

 唯一は、鈍るのを路上でなんとか気休めにしていた頃だ。


 聞けば、彼ヨシは、長年シカゴのブルースクラブで演奏していたという。


 これは、ボクみたいな偽自称ブルースドラマーは相手にならないだろうとすでに怖じけづいて、彼の演奏を目の当たりにした。

 岡部キングの言う通り、これまで出逢った事の無い種類の人物だった。


 話によれば、大阪にこのまま居る予定ではないという。


 惜しい、彼を大阪にとどめるべきだ!


 早速に、ライヴを一本ブッキングして、一緒に交わった。

 
 途端にこの事がきっかけで、眠っていたバンド結成の欲望が、一気に噴出する。


 岡部キングはメンバーに即決定。

 伊勢のアイパー大西に連絡。

 京都でくすぶっていた江上君にベースを頼む。

 そしてヨシを加え、ボクがドラム。


 自然消滅していた『SPECIAL AGENTS』の名前を再び掘り出してくる。


 岡部の進言もあり、頭に「New」を付け足す事にした。

 この5人で『New Special Agents』と名乗る事にした。

 Agentsでの当時の活動状況は以下で確認出来ます。
 http://takagiman.jugem.jp/?cid=3
 


 ライヴを何度もブッキングしていくうちに、ヨシの大阪在住は既成事実となった。


 残念ながら、Agentsに関しては、ボクの一存で解消してしまったが、彼のギターと再び昨年から相まみえる事になった。


 ヨシが新たに結成する、

 11th Street Blues Band

 で、ドラムの指名を受けた。


 ヨシの表現したい音がAgents時代よりも明確になっている。


 ベースは現在シカゴ滞在中の三木君。

 この3人でスタートした訳だが、前回から池田君がサイドギターでヨシをサポートする形になっている。


 まだ少ない回数で、ヨシに付いて行くのが精一杯の状況ではある。

 アイパー大西ともチヒロ君とも異なる自分の最も苦手でもあるアプローチが要求される。


 一人のリスナーの立場からすれば、ヨシが選ぶ曲は、ボクのツボをしっかり捉えている。


 昨夜土曜日、そのヨシとの最初の出逢いの場、

 塚本にあるハウリンバーで、この名義での初めてのライヴがあった。


 シカゴに居る三木君に変わって、2つ前のシカゴロックの記事文中でも少し触れたジャムで初対面になった片山氏をベースに迎える。


 キメの不安の事は事前に何度も嘆いたので割愛するが、ハウリンバー階下の中華料理屋で腹ごしらえだけ済ませて、ハウリンバーへの階段をボクは何年振りかに登る。


 この夜は、3バンドが集まる『三段バラブルースナイト』

 扉を開けてビックリ!


 満員御礼で座る場所も無い。お客さんも立ってグラスを持っていた。


 ボク達以外の2バンドの集客力である。


 尚かつ3番目が出番という事で、待ち時間の間、階段辺りを降りたり登ったりで落ち着かない。

 
 有り難い事に、ボクたちのお客さんも来られていて、いつになくテンバって硬直しているらしい形相を笑われた。


 ヨシも景気づけに、飲んでいる。


 前の2バンドが大いに観客を賑やかせたあと、ようやく出番だ。

 もう午後10時を回っている。


 ドッと、目当てのバンドと一緒にお客さんも潮を引くのかと案じていたが、ほどほどに残ってくれていた。


 シカゴロックでお世話になっている某さん達が、最前列からヤンヤと突っ込みを入れてくれて助かった。

 ありがとございました!感謝、感謝。


 

 ライヴの出来は、事前に打ち合わせしていたはずのキメの肝心な部分が、すっ飛んでしまったりして、何度も迷惑をかけては頭を掻いたが、ヨシも楽しそうに弾いて歌っている風なので、途中からは「エイや!」と吹っ切ってボクも楽しくドラムを叩かせてもらった。

 

 さて次回ライヴは、8月27日(土曜日)

 場所は、南森町・シカゴロックにて同じメンバーで予定しております。


 恥ずかしいミスショットも満載ですが、4曲の動画を貼付けておきます。

 ヨシ水野(11th Street Blues Band)はこんな感じであります。


 Mr.Magic




 Real Mother For Ya'




 Turning Point




 Mean Old World~Wall To Wall(medley)




 

| ライブ始末記 | 00:30 | comments(8) | - | pookmark |
週末の記録。ジャム〜ランチ〜ライヴ(ランチ編)
JUGEMテーマ:グルメ


 
 男やもめの自由人時代〜所帯を持つ〜そして子供が出来る〜そして育児。

 
 この一連の流れの中でまだ右往左往している訳だが、

 これでようやく一人前の男になった心構えと、

 もう自分の身体は自分一人だけのものではない感覚を自覚せねばならない。


 ある意味、不自由さを共有しなくてはいけない。

 勿論言うまでもなくこの不自由さは、前向きなものであり、これまで持ち得なかった将来の設計図が、着々と描かれてくる。


 もっとも適齢期とされる年齢なら頑丈なんだろうけど、40を過ぎ、成人病予備軍の烙印を医師から押されている身としては、甚だ体力、気力ともにそれに劣る。


 制約された日常の中で、あれもしたい、これもしたい、あれが欲しい、これが欲しいと欲求は簡単に通らない。


 唯一望む具体的な物があるとしたら、何はどうあれ、笑顔を絶やすことの無い家庭をこれからの人生設計したい。



 土曜日のライヴ前、半ドンの仕事を終える頃、休日出勤を予定していた家人から一報が入る。


 「昼ご飯でも食べないか?」


 息子は夕刻までは保育所の為、少しの間があるのだ。

 家人も連日遅くまでの残業続きで、心身ともに疲労していることは、目に見えて分かっていた。



 ブログを何年か前にさかのぼって開いてみたら、

 「今日は、何を食った」とか、

 「この週末は、どこどこに遊びに行った」などと、

 ブルースを語るべきはずの内容を脱線した記事をたびたび書いていた。


 この頃は、すっかりと行動範囲が狭まっていたことにはたと気づいた。

 生まれた息子のせいにするつもりはないが、実際、この年齢の我が子を連れた家族が訪れることが可能な場所は限定されていることは間違いない。

 映画館や劇場しかり、人混みや、ちょっとの遠出も避けてしまう。


 例えば、出先での昼ご飯にも気を使うし、コーヒーくらい飲もうとカフェにでも入ろうと思っても、馬鹿でかい三輪バギーの入店は二の足を踏むし、子供向けのメニューの無い類いのお店は選ばない、オムツ交換の出来ないスペースなどは論外となる。


 家人からのメールを受けて、久し振りのランチを楽しむ。


 当然ながら、長居は出来ない。

 食べ終わったら、清算を急いで、寄り道せずに帰宅しなければならない。



 家人が、何度か行ったことがあるという洋食の店に向かうが、臨時休業の張り紙。

 さてどうする?

 などと迷う暇もなく、

 迎えにあるこれも彼女が何度か入ったことがあるというビストロのドアを開けた。

 


 土曜日のビジネス街で人通りはまばらだったが、数組がテーブルを埋めていた。

 


 ボクはグルメでもなんでもないが、やはり初めてのお店の味は気になる。


 『野菜の店』という看板に但し書きがある。


 当然、ランチメニューから選ぶことにした。


 「豚の白胡椒焼き(辛い!)」を選ぶ。


 ボクが一見客だと即座に見抜いた店員さん、こう問いただす。

 「相当に辛いですけど?」

 真顔だ。

 「辛いって、どれくらい辛いんですかね?」

 店員さんまた真顔で「相当辛いです。大丈夫ですか?」

 大丈夫ですか?の付け足しの言葉に怯んで、「辛さ控えめ」に妥協した。


 スープの後に、大皿山盛りのサラダがまずテーブルに運ばれてくる。

 セロリドレッシング。
 (昔は苦手のセロリの段階できっとくじけていただろう。今は完全克服、逆に好きなくらい。)

 壁を見ると、大阪で採れた減農薬野菜と書かれている。

 地産地消ということか・・・。


 サラダをぱくついていたら、例の辛い豚の白胡椒焼きが運ばれて来た。

 ライスも十六穀米だ。

 


 辛さにはかなりの自信があるので、どんなものか?と一口。

 確かに表面の皮の部分に胡椒が貼り付いているが、さほどでもない。

 味はソースが醤油ベースで、野菜、五穀米とのマッチングも1,000円なら満足か。

 
 食後のコーヒーを手にした、店員さんがまた年押し気味に、

 「どうでしたか?お辛くありませんでしたか?」


 ボクも切り返して、

 「普通を頼んだら、どんな感じですの?」

 店員さん「あの胡椒が、べったりと塗られていますから」


 意地っ張りのボクは、「じゃぁ今度は普通にしますわ」

 と言い残して、勘定を済ませて、店をあとにした。


 振り返って、もう一度屋号の看板を確認したら、
 『野菜物語 せろり』とあった。

 そら、セロリのドレッシングやわ・・・。


 一度お試しあれ。


 http://celery.timsnavi.com/

 


| TAKAGIMANの胃袋 | 23:18 | comments(0) | - | pookmark |
週末の記録。ジャム〜ランチ〜ライヴ(ジャム編)
JUGEMテーマ:音楽



 先月、おかげさまでちょうど1年を迎えたシカゴロックの金曜日ブルースジャムセッション。

 遠方からご参加される方、自転車圏内のご近所さん、年齢も幅広く、顔見知りあるいは初対面同士で、「いっせいの〜でっ」でブルースを楽しむ。


 このジャムを機会にバンドが出来たという嬉しい話もあり、実際にボクもバンドの助太刀をお願い出来る出逢いに恵まれるという収穫もあった。


 とにかくホストという役割についてこの僅か1年余りの期間に、得るものがとても多かった。

 最初はぎこちなかったご挨拶も常連さんになられてからは、気軽に「毎度!」と世間話、別れ際にはがっちりと次回の約束の握手を交わせる仲ともなった。

 逆に、初めてお会いする方やセッション自体が初体験という方との接し方に不手際が無かったか、1年経って自問しているところだ。


 それはともかく、あらためて「ブルースが好きな人」がこんなに多いことを再確認する事が出来たのはとても大きな収穫だった。

 これまでは、陰ひなたの音楽愛好者として、どこか身を隠す様にしていた自分自身を反省したい。


 もうひとつ付け加えて言うなら、その愛好者に黙って自由に場所を提供してくれるシカゴロックの塩山マスターには、感謝のひと言だ。
 本人を前にしては到底言えないので、この場を借りてありがとうございます。

 これからもブルース、ソウルなどブラックミュージックと総称される音楽が人と人の間を繋げてくれることを願ってやまない。
 そして、ジャムという形式でその輪が少しずつ裾野が広がって行く事に微力ながら力添えが出来たらな、と思っております。


 来月も第3金曜日7月15日を予定しております。

 どうぞヨロシク願い致します。




 今月の模様を画像とともにちょっとばかりご報告致します。

 皆さんお仕事帰りのお忙しい中、

 文字通り老若男女集舞って頂きました!


 国際色、紅一点など喜ばしい風景もありました。

 

 

 

 

 

 


 そして、お決まりの集合写真。



 今月お集り頂いた方々は、

 ギター11人、ハーモニカ4人、ベース2人、ドラムス2人(小生も含む)、ヴォーカル、サックスで2人の合計21名でした。

 加えて一般の飲み客の方も含めれば、店内満員御礼でありました。
 (1階のガールズバーには勝利でしたね!)

 生ビールのガス欠という、仕事上がりの冷たいビールとブルースをセットで楽しみに来られた方々には、大変申し訳ない不始末をお詫び致します。




 翌日も出勤にも関わらず、やはり即帰宅という気持ちにはなれず、例の1階のお姉様方の出入りを目で追いつつ、マスター交えて数名でしばし雑談。

 還暦を過ぎた悪運強いマスターは、関西ブルースの最盛期を聴き手ととして見続けてきている人です。
 (そうは全く見えないけど)

 ボクたち後からの中間世代にとっては、実際に往年のブルースマン達の日本公演を目の当たりにしているだけに、「マディー?見たよ〜」とか「あ〜〜〜ボビー・ブランドの初来日も見たな〜〜」とか平然と言う訳ですが、いちいち「へ〜〜〜〜スゲ〜〜〜」とこっちは頷くしかない。


 「CDは聞かんねん」と力説するマスター。

 この夜も、マスターが居ない間に、レコード棚から引っぱり出して眺めるのでした。

 もうボクらはすっかり「CDで充分やん」の世代ですが、やはりアナログ盤の独特の手触りと匂いみたいなものは、CDには皆無ですね、確かに。

 カウンターには、74年のブルース雑誌が何気に置いてあります。

 こういう楽しみもここには今もあります。


 マスターのぼやきをひとつこの項の最後に記しておきましょう。

 「平日全然客けえへん!TAKAGIMAN宣伝しといて!」

 ・・・だそうです。お近くの方は是非御立ち寄ってあげて下さい。


 

 

 シカゴロックホームページ
 

| 最新ライブ・ジャムセッション情報 | 17:35 | comments(0) | - | pookmark |
ChicagoRock Friday Night Blues Jam&11th St.Blues Band
JUGEMテーマ:音楽


 
 はっきり言って、緊張している。


 今、リーダーから送付されて来た音源を繰り返し聴けば聴くほど増大している。


 本番で、しくじっている自分の絵面を鮮明に想像してしまう。


 ・・・



 先週チヒロ君の緊張の様子をしめしめとニヤついていたことへの戒めか?



 リーダーとは、ヨシ水野のこと。


 彼のやりたいことは、よ〜〜く分かる。

 決まれば、「おっ?!」となることも十二分に理解するし、彼の音作りはそうあるべきだと思う。


 前記事にて「良い緊張感」と「悪い緊張感」2つあると書いた。


 正しく自分自身がこのままだと、その悪いスパイラルへ陥ってしまいそうだ。


 ヨシから「当日は楽しくやりましょ〜」

 とメッセージが入った。

 クシャクシャの笑顔が想像出来る。


 そうだ、楽しくが基本だ。

 本人が楽しまない演奏に何の魅力があろう。


 さてもう一度気を取り直して、秘蔵音源を聴こう。

 楽しんで聴き直そう。

 こんなにもカッコいい10分以上にも及ぶ息をもつかさないスリリングな音!

 コピーをするわけじゃないんだしね?っていうかコピーなんて出来まへんて、これ。


 
 そんなちょっと細工の増えたヨシ水野率いる、

 11th Street Blues bandライブです!

 5月にシカゴへ旅立って不在のベースの三木君から、2度目のメッセージが来た。

 ちょうどシカゴでは、ブルース・フェスティバルが終わったところで賑やかなんでしょう、きっと。

 ローマ字で入力された少ない字数からも伺えます。

 三木君の不在を受け持って頂くのは、京都から片山さんです。


 場所:大阪塚本・ハウリンバー
    http://www.howlinbar.com/index.html

 

 日時:6月18日(土曜日)20時〜
 料金:1,000円(飲食別)
 メンバー:ヨシ水野(ギター、ヴォーカル)
      池田真一(ギター)
      TAKAGIMAN(ドラムス、コーラス)

      片山忍(ベース)


 『三段バラブルースナイト』
 対バンが2バンドあります。

 当方は、3番目午後10時頃からのスタートです。

 是非お越しを!


 
 
 



 


 さてその前に、明日、いやもう日付はとっくに変わっているので本日。


 毎月恒例(?)の南森町・シカゴロックでの金曜日ジャムセッション。

 自分で決めといて、近頃は言うのは勿論、書くのも面倒になりつつある、

 ChicagoRock Friday Night Blues Jam

 お陰さまで前月5月で一周年を迎え、今月から2年目へ突入です。


 当店では、特に決まった仕組みはありません。

 
 楽器を担いで、1,000円チャージ(1ドリンク付き)としてお支払い頂けば、あとは参加者のブルース衝動のおもむくままに演奏して下さい。


 舵取りは不肖私TAKAGIMANが、仕事帰りのネクタイ姿でご奉仕致します。

 時々はドラムも叩かせて下さい。


 参加者の方々にくれぐれも不公平の無き様に鋭意努力致します。



 初めての方は、ちょっとお店の構造にビックリするかもしれません。

 排煙システムもありません。

 この時期辺りからは、穴蔵演奏スペースは、こもった熱気の逃げ場はございません。


 だけども、壁やらのサインや写真を探して下さい。

 内外のブルースミュージシャンもこの地下への階段を降りています。


 ルーリー・ベルのサインは堂々と鉄扉にありますし、エディー・テイラーJr.も差し込んだアンプ、ジミー・ドウキンスや故ミス・ボニー・リーも座った椅子、ニック・ホルトも写真立ての中で見守ってくれています。

 


 南森町、天神橋筋商店街、大阪天満宮、繁昌亭・・・。

 大阪の下町の夜には、ブルースが合うてる気がしますなぁ
 (なんでここだけ大阪弁)


 19:00 Open 20:00 Start 〜 23:00

 at Door 1,000円(+1ドリンク付き)


 http://www18.ocn.ne.jp/~bluesbar/


 目指す看板!

 これを見れば、ジミー・リードとエディー・テイラー(お父さんね)は大の仲良しです!

 今年に入って、一階が薬局からなんとガールズ・バーに衣替えしました。

 帰り際にもうひとつの楽しみも好きな人には増えたかも??


 雨の予報ですが、是非こちらもヨロシクお願いします!


 


| 最新ライブ・ジャムセッション情報 | 00:45 | comments(0) | - | pookmark |
『仏の顔も三度まで』チヒロ&タカギマン?
JUGEMテーマ:音楽



 

 数日前までの週間天気予報によれば、土曜日は大雨とか・・・。


 「ライヴの当日が雨」

 我らの様な名も無きブルースミュージシャンにとっては、最悪の前置きだ。


 ただでさえ余程の物好きでなければ、足を向けないだろうユニット、

 チヒロ&タカギマン
 (別称・DEEP SHUFFLE)


 場所は、そんなボクらにはピッタリの『大人の隠れ家』『地下ブルース組織』

 シカゴロック。


 蓋を開けてみれば、薄曇りではあれ、予報の大雨の気配はない。

 ボクは仕事が休み。息子は保育所、家人も朝から仕事に赴いた為、少しだけ家の雑用をし、一人っきりで夕方まで過ごす。

 
 一発勝負を売りにしているユニットも今回が3回目。

 幾ら何でも、何の打ち合わせも無しに当日を迎えるのは、お客様に失礼極まりない。


 事前に、チヒロ君が来訪して、「こんな感じで・・・」と会話、ライヴ当日もリハーサルを予定していた。


 チヒロ君は、この日もペンキにまみれた後、6時半にシカゴロックで落ち合おうことになっている。


 ライトニン・ホプキンスなどをフルヴォリュームで聴きながら、谷町筋を北上、天満宮近くの激安の駐車場が有り難い事にひとつだけ空いていた。


 アイパー大西やヨシ水野と演奏する時の様ないわゆる緊張感は無い。

 例えるならば、幼い頃、学校から帰ってランドセルを投げ捨てるなり、バットとグローブを自転車の前カゴに突っ込んで公園に走っていくあの気分に近い。


 一方主役のチヒロ君はというと、極端にプレッシャーと緊張感で前日からあたふたしているらしい。

 それがまた後ろから見ていて、なんとも面白い。


 そのことを如実に現す様に、チヒロ君はボクの到着よりも早く、開店準備中のシカゴロックの奥でギターの弦を張り替えたり、チューニングに神経を使っていたりと何やらいじくっていた。

 ヴォーカルのPAにまで、ひと注文までする。

 ライヴ前にビールを飲むかも迷っていたが(彼は酒豪だが、聞けばライヴの最中は一切アルコールはやらない主義らしい。長い付き合いなのに初耳だ!)


 これはきっと緊張の現れだろう。しめしめ(笑)


 緊張感というのは、どこで、どんなライヴでも必要なことだと思う。

 ただ難儀なのは、この緊張が良い緊張から悪い方向へ転がることだ。

 転がりだすと、もう修正不能に陥る。


 チヒロ君の緊張が、良い方向へ向かう様に、下世話な話題をしながらリハーサルを始めた。


 打ち合わせはしたとはいえ、選曲については一切タッチしていない。


 一見のお客さんは1ステージ目で帰って行ったが、お馴染みの方々に遠路集まって頂いた。

 
 途中2ステージ目からは、ハーモニカのマギー尾形氏、そして竜之介君も飛び入りで参加。


 「ほんまに、もう今回で許して〜な〜」

 とライヴ後真剣な面持ちで懇願するチヒロ君。


 慈悲の心でもう彼を開放してやろうか?とも考えたが、

 ボクは楽しくドラムを叩けた。


 どうした訳か、お客として来てくれた岡部キングも肯定的である。



 さて?
 
 是か否かを誰かに委ねるのは無責任ですが、
 
 3度目のチヒロ&タカギマンの動画を3本貼付けておきます。
 ご拝聴頂ければ有り難いです。

 (他にもあと2本、小生YouTubeチャンネルにもアップロードしております。過去2回の動画も探せばあります。)

 http://www.youtube.com/user/TAKAGIMAN


 
 






| ライブ始末記 | 22:55 | comments(4) | - | pookmark |

CALENDAR

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< June 2011 >>

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

Troubles
Troubles (JUGEMレビュー »)
John Embry & Sylvia

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

Chicago's Young Blues Generation
Chicago's Young Blues Generation (JUGEMレビュー »)
Billy Branch,Lurrie Bell & Sons of Blues

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

Good Houserockin'
Good Houserockin' (JUGEMレビュー »)
Brewer Phillips & Ted Harvey

RECOMMEND

サン・オブ・ア・ガン
サン・オブ・ア・ガン (JUGEMレビュー »)
キャリー&ルーリー・ベル

RECOMMEND

SELECTED ENTRIES

CATEGORIES

ARCHIVES

RECENT COMMENT

watch

facebook

天気予報


-天気予報コム-

本棚

MOBILE

qrcode

LINKS

PROFILE

SEARCH

SPONSORED LINKS