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求む!キーボード奏者!
JUGEMテーマ:音楽



 半月以上経過してもなお、今度の震災における目を耳を疑う様な実情から片時も視線を逸らす事が出来ない。

 阪神大震災や他の災害と比較する事自体万が一にも不謹慎だが、今だ被害の情報すらも不明確であるし、日本全土に及ぼすその二次的な影響も考えると光明を見つける事は想像出来ないほどに険しい。

 そんな状況下で、個人的なブログを書き、更新アイコンをクリックする指先がずっと躊躇している。


 一日一日、いや一時も日常は止まってくれない。

 時計の針を戻す様に、3月11日以前からやり直してくれないものかと夢想する。

 テレビやラジオ、ネットを通じてしか被災地の現状と接することが出来ないジレンマに苛まれながら今日も一日が過ぎてゆくのだ。


 日曜日は、出来上がったばかりの新しい我が住まいが、実際に住まいを探している人、現在進行中の人や、建築事務所関係者、学生さんらに向けた見学会の場所となっていた。

 
 小さいけれども、出来る限りの思い入れを詰め込んだ。

 余程の事情が無い限り、この場所で生涯を終えることになるのだろう。


 そんな事を思うと、やはり気持ちが北の方角へ飛んでいく・・・。


 そこには、父、母、兄、姉、弟、妹、叔父、叔母、家族があっただろう・・・。

 クラスメート、幼なじみ、ご近所さん、恩師、同僚、友人がいただろう・・・。


 考えれば考えるほど、自分の無力さ、やり場の無さが大きな固まりとなって目の前に塞いでいる気がしてしまう。

 
 それでもボクの日常は、今日も変わりなく淡々と過ぎた。

 帰宅すれば大事な家族が居る。育ち盛りの息子の目をみはる生命力にはたじろぐほどだ。


 今年もまた大事な友人達に家族が増えた。その予定が目前の人もある。


 躊躇してどうする?

 事実を受け止め、目が覚めたらすぐに始まる今を自分らしく生きることが唯一の解決策なのではなかろうか。


 愛しい人は、愛そう。

 親しい人とは、話そう。

 これから出逢う人とは、挨拶を交わそう。

 おいしいものは、味わおう。

 
 そして楽しいことは、心の底から愉しもう!



 躊躇しかかった指で今夜も更新をクリックします。


 
 


 今夜は上の写真を見て下さい。

 
 楽器に詳しい人なら、

 「お?これは?」とピンとくるでしょうか?

 ボクは、楽器に明るくないので、その機種名と年季を感じるディテールと重量感に、これは良いものを譲り受けたんだろうなぁ、と宅配便の送り状の跡が残らぬ様にそっとめくりながら送り主の方に感謝をした。


 送り主の方とは、お会いしたことがない。


 ボクのこんな稚拙なブログをネットを通じて発見された方だ。

 文字だけのやり取りが何年か続いている。

 その文面から溢れるブラックミュージックへの愛情と造詣の深さは、ボクの比ではないことだけは間違いない。

 生の情報やご教授、ご指摘を受ける事もしばしばで、いつかお会い出来たら、まずどの言葉を投げかけたら良いのかと考えている。


 今回も、メッセージが届いた。

 「キーボードいりませんか〜?」


 『YAMAHAのDX7』そう文字には記されていた。

 手放すことになった経緯の諸事情は書かないが、

 「これは、譲り受けるべきだ」と即答させて頂き、日曜の朝に届いたのである。


 ハードケースを開けて、一目瞭然その鍵盤についた使い込んだだろうと思われる跡を見て、これもひとつの出逢いなんだろうと暫く眺めていた。

 楽器も生き物と同じで、誰かの手から誰かの手へと渡り歩いては活躍する物だ。

 このキーボードもまだ次の活躍の場を求めているという事だろう。


 早速、我が隠れ家(そう言えば雑誌『男の隠れ家』にも掲載されましたけど、影響あったのかな?)シカゴロックの洞穴スペースへ贈呈が決まった。

 同時に知っている数少ない鍵盤弾きに連絡する。

 月が開けたら、一度試し弾きの機会を作る手はずになった。


 月イチ金曜ジャムセッション、土曜の深夜ジャムでも使用可能にしよう。


 

 という次第で、鍵盤弾きの皆さん!シカゴロックにYAMAHA-DX7が入荷します!

 『求む!キーボード奏者!』

 ブルースとサザンソウルのお店、シカゴロックにて、キーボード奏者絶賛募集中です。


 


| ブルース・エトセトラ | 22:51 | comments(0) | - | pookmark |
『生かされている命』
JUGEMテーマ:スポーツ




 プロ野球は、情けない事にゴタゴタした末に開幕の延期が決まった。

 もうひとつ野球が春の到来を告げる高校野球選抜大会。

 こちらは、高校球児が例年通り甲子園球場に集まった。

 開幕の朝、営業中のカーラジオから流れる選手宣誓に一瞬耳を奪われた。

 
 創志学園高(岡山)の野山慎介主将による選手宣誓は以下の通り。

 
「宣誓。
  
  私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。
  
  今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。
  被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。
  
  人は、仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。

  私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。

  がんばろう!日本。

  生かされている命に感謝し、

  全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」



 この全文が耳から体中を巡って、得も知れない様な涙が溢れて仕方なかった。

 日本中の人達が何がしか抱いている気持ちを弱冠16歳の若者が全国に向けて高らかに宣言していたからだ。



 先週は、大好きなブルースマンの訃報も耳にした。

 Big Jack JohnsonとPinetop Perkins

 二人とも同じブルースとひとくくりにしても、年齢も音楽性も違うが、多くのブルースファンにとっては、残念な知らせだったのだろう、方々で二人の死を悼む声が聞こえた。


 
 
 言わずと知れたマディー・ウォーターズのピアニストとして、オーティス・スパン亡き後を支え続けたパイントップ。

 軽やかに跳ねる彼のピアノは70年代のマディー・サウンドには必要不可欠であった。

 シカゴブルースのある完成形の教科書の様なアンサンブルを司っていたのは、まぎれもなくパイントップだろう。

 動画を観れば一目瞭然、最強布陣です。

 

 3月21日、97歳での大往生でした。

 ありがとう。

 http://www.pinetopperkins.com/



 
 
 ビッグ・ジャック・ジョンソン。

 フランク・フロスト、サム・カーとのJelly Roll Kingsのギタリストとして始めて知った時、

 「こんな、ブルースもあんねんな〜」と、半信半疑だった気もします。

 彼の単独日本公演を見逃した事は、今もって後悔のひとつです。

 その後、虜になった事は言うまでもありません。

 
 観ろ!黒光りする、南部のブルース魂が画面から飛び出そうな勢いを!

 

 Jelly Roll Kingsそろい踏み!
 (フランク・フロストはハーモニカではなくキーボードですけど)
 
 
 
 3月14日享年70歳、
 
 まだまだこれからという年齢だったのはつくづく残念です。

 http://www.bigjackjohnson.com/


 二人の偉大なるブルースマンのご冥福を祈ります。

 これからもあなたが残したブルースを聴き、感じ続けます。


 
| スポーツ・エトセトラ | 23:45 | comments(0) | - | pookmark |
BlUES BEFORE SUNRISE VOL.4 @神戸・James Blues Land(仮)
JUGEMテーマ:音楽


 今日は休日にも関わらず、朝から慌ただしいままに帰宅はすっかり午後10時を回っておりました。

 
 週1回になっている膝のリハビリはひとまずは順調な回復傾向です。

 

 息子は歯科検診。ボクが通う病院とほど近いので、朝から子供も同乗させて、病院へ向かう。


 その息子が先に治療を終えて、リハビリテーションのフロアにやって来た。

 リハビリ用のゴムボールがすっかり彼の遊び道具。


 リハビリ中の人垣を縦横無尽に走り回る。

 まだ言葉も喋れないが、よほど自分の足で自由に動き回れる事が楽しいのだろう。

 その気持ちはよく分かる。

 
 リハビリは、患部のマッサージと超音波、そして自主練習のスクワットと器具を使ってのフットプレス。

 要するに、固まった筋肉や腱をほぐす事と、見るからに落ちた筋力増強が主である。


 気力は、入院手術の頃の不安が嘘の様に晴れ晴れとしているから不思議だ。


 
 リハビリを昼前に終え、一路西宮を目指す。

 目的地は門戸厄神。

 

 関西で厄落とし祈願と言えばここと定番のお寺だ。


 ボクも家人も揃って厄年という3年間を過ごした。

 確かに因果関係は不明だが、それまでに経験の無い出来事に見舞われた。

 膝の骨折も後厄の明ける直前の出来事でもあった。


 お札やお守りは事前に授かっていたものを返却するために時間を作った。

 本来は年の明けた1月か2月にするものらしいが、遅れて今日をその日とした。


 時期はずれの門戸厄神は人影もまばらだ。

 

 特に信心深い性格では元々無いが、確かに厄年の期間に起こった幾つかの災難をこれを期に綺麗さっぱり落としておきたい。

 新しいお守りと数珠を販売所で購入。

 しばらくは左手首に数珠を付けておこう。


 駅前のイタリアンレストランで昼食。

 とにかく息子の外面の良さはピカイチだ。誰に似たのか?

 店員のお姉さんに家では見せない笑顔を送り、シェフにまで愛嬌を振りまく始末。

 満足げな顔をして店を出る1歳3ヶ月の息子を頼もしく思うのだった。


 今日の予定のメインはこれから。


 西宮から神戸元町方面へ移動。


 久し振りに行きつけのショップを訪ねる。

 取り置きのパンツやらを購入。

 神戸と言えば、16年前の震災の記憶が今だに生々しい。

 瓦礫の山に閉じ込められた被災者、その後長期に渡る避難生活。

 

 そして今回の東北の震災。

 今度は関西人が、日本を勇気づける番ではないか?


 ほとんど震災の爪痕を見つけられなくなった神戸の街が近づくにつれて、そんな想いが頭を過った。


 実際、何をすれば具体的な役に立つのか、今回の震災に関しては皆目見当すらつかない。

 東日本の復興をただ祈るだけではなく、行動をともなった支援が想像を超える切迫した被災地にどうやって届くのだろうか?もどかしさはつのるばかりだ。


 元町のショップでいつもの様に、話8割商談2割で時は過ぎる。
 すっかり店を出る頃には陽が落ちていた。


 さて、ここで神戸を後にするのではなく、いつかの日記でも言い切った、

 『Blues Before Sunride』

 約1年振り、4回目の企画を練り始めたところである。


 今回は、神戸にある、James Blues land

 での企画の打診にお店をアポ無しで訪ねる。

 メリケン波止場とハーバーランドの中間辺り、2号線が目の前を走る海沿いの倉庫街。

 その古い篠崎倉庫を再利用したビルの3階に目的のJames Blues Landを発見。

 噂ではずっと聞いていたところだが、始めて訪れた。

 
 前触れも無くマスターに、イベントの過去の実績やその主旨などを簡単に説明したら、早速日時の交渉に入る。


 出演メンバーのスケジュール調整はこれからだが、とりあえず仮押さえをして、

 9月18日日曜日を設定した。

 はずれの波止場の雰囲気満点の店内には、無数のビンテージなソファー、テーブル、照明やグッズ並びくつろぎ度満点。

 料理も旨いし、ドリンクの種類も豊富だ。

 おおぶりなソファーに腰掛けてカクテルなどを飲みながら、ブルースに身体を揺らすには最適な空間が用意されている。

 
 
 

 
 
 

 これは企画にも相当気合いを入れないと・・・。

 100人は充分入る事の出来るスペースである。


 前回の第3回から早2年が過ぎてしまっている。

 本腰を入れて、集客の努力を今日から開始だ!


 ちょっぴり先の予定ですし、まだ仮押さえの状態ですが、必ず正式な告知が出来ると思いますので、ブログのチェックをお忘れなく!


 外観はこんな感じ・・・。

 

 画面左手はもう2号線の大阪方面行きの車線です。

 
 James Blues Landホームページ




| ブルースイベント『BLUES BEFORE SUNRISE』情報 | 00:18 | comments(2) | - | pookmark |
『唄』のチカラ。
JUGEMテーマ:音楽



 先日のマクサのライブの後、アイパー大西が何気に呟いたひと言は、とても重要な課題である。

 

 「とにかくもっと唄を頑張らなあきませんわ」


 肩書きや実績も分からないボクたちみたいな音楽に携わる者にとって、動画投稿サイトの世界的な発達はとても有効な媒体である。

 ボク自身もその代表的なYouTubeに仲間も含めた動画を多数投稿している。
 http://www.youtube.com/user/TAKAGIMAN

 「まぁ、恥ずかしげもなく」というむきもなきにしもあらずだが、幾らかの反応が日本だけではなく海外からも多少なりともあり、無名の大阪のブルース好きにとっては効果的である。


 しかし、アイパーが言う様に、『唄』に関しての力量の無さを投稿した動画にひしひしと確認しては、考え込んでしまう。

 ボク自身は、バックメンバーだから直接唄う事は無いが、「唄心」という点においては、立場を同じとする。

 唄心のある演奏を心掛けたいと常々思うのだが、いざ演奏が始まると感情がついつい走ってしまって見失う事も多い。

 形態がバンドでも、まず真っ先に唄がある。


 「オマエら日本人やねんから日本語で歌わんかったら、全く伝わらんわ」

 そんな言葉をお客さん、あるいは他の音楽関係者の方々から指摘される事が度々ある。

 確かに一理あって間違っているとは思わないが、あえて反論するなら、「じゃぁ、日本語でないブルースにボクの心が震える理由を教えてくれませんか?」とそういう人に説明を求めたくなる。

 「唄心」があれば国境や人種の壁など取っ払われるってことではないか?


 さてその唄心をどう養うかが、大問題になってくる。

 果たしてこれまでこなしてきたライブの中で、お客さんに伝わって来ただろうかと。

 楽器を唄わせてきただろうかと・・・。

 見失っていないだろうかと・・・。


 『唄』のチカラは、絶望する人には勇気と希望を与え、共感し、そして未知の誰かの耳に伝播されていく。

 そこには古いも新しいも無い。

 永遠に残る唄、口ずさむ唄、そしてその反対に消えていく唄・・・。


 突然襲ったこの困難の今こそ唄のチカラが日本に必要なのではないだろうか?

 

 ボクが今、聴きたい唄をそのYouTubeから探してみた。

 

 サラ・ヴォーン。なんとも優しい響きだろう。
 


How gentle is the rain
That falls softly on the meadow
Birds high above in the trees
Serenade the flowers
with their melodies oh oh oh
See there beyond the hill
The bright color of the rainbow
Some magic from above
Made this day for us
Just to fall in love
Now I belong to you
From this day until forever
Just love me tenderly
And I'll give to you every part of me
oh oh oh
Don't ever make me cry
Through long lonely nights without love
Be always true to me
Kept it stay in your heart eternally

Someday we shall return to this place
upon the meadow
We'll walk out in the rain
Hear the birds above sing once again
oh oh oh

You'll hold me in your arms
And say once again, you love me
And if your love is true
Everything will be just as wonderful


牧草地にやさしく雨が降る
やさしく木の上 高く飛ぶ鳥が
美しい旋律で
花にセレナーデを歌う
向こうの丘の上を見てごらん
虹の明るい色
天からの奇跡が
今日の日を作った 私たちのために
恋するためにだけ
今 私はあなたのもの
今日からいつまでも
だから私をやさしく愛して
そしてあなたに私のすべてをあげる

だから決して私を泣かさないで
愛のない 長い孤独な夜を経験させないで
私にはいつも真実でつきあってほしい
そのことをいつまでも忘れないでほしい

いつか私たちは牧草地の
この場所に戻ってくる
そして雨の中を歩き
再び上空で鳥がさえずるのを聞く

あなたの腕で私を抱く
「私を愛している」とあなたは再び言う
そしてあなたの愛が真実なら
すべてが昔と同じようにすばらしく思えるだろう



 サッチモ。唄心の鏡の様な人だ。この曲を聴いて勇気の出ない人がいたらボクはその人の人格まで疑ってしまうかもしれない。



I see trees of green, red roses too
I see them bloom for me and you
And I think to myself, what a wonderful world
I see skies of blue and clouds of white
The bright blessed day, the dark sacred night
And I think to myself, what a wonderful world
The colors of the rainbow, so pretty in the sky
Are also on the faces of people going by
I see friends shaking hands, saying how do you do
They're really saying, I love you
I hear babies cry, I watch them grow
They'll learn much more than I'll ever know
And I think to myself, what a wonderful world
Yes, I think to myself, what a wonderful world

木々は緑色に、赤いバラはまた、わたしやあなたのために花を咲かせ
そして、わたしの心に沁みてゆく。何と素晴らしい世界でしょう。
空は青く、雪は白く、輝かしい祝福の日には、神聖な夜と
そして、わたしの心に沁みてゆく。何と素晴らしい世界でしょう。
空にはとてもきれいな虹がかかり
また人々は通り過ぎながら、はじめましてと言ったり
友達が握手したりしているのを見かけます。
彼らは心から「愛している」と言い
わたしは赤ん坊が泣くのを聞いたり、成長してゆくのを見ています。
彼らはわたしよりも遥かに多くのことを学び、知ってゆくでしょう。
そして、わたしは心の中で思っています。何と素晴らしい世界
ええ、わたしは心の中で願っています。何と素晴らしい世界なんでしょう。



 和田アキ子さんの大ヒット曲だが、朱里エイコさんの方がボクにはなぜか響いてくるのです。

http://www.youtube.com/watch?v=fdosgNZN7C8

あなたに逢えてよかった
あなたには希望の匂いがする
つまづいて傷ついて泣き叫んでも
さわやかな希望の匂いがする
町は今眠りの中
あの鐘を鳴らすのはあなた
人はみな悩みの中
あの鐘を鳴らすのはあなた

あなたに逢えてよかった
愛しあう心が戻って来る
やさしさやいたわりやふれあう事を
信じたい心が戻って来る
町は今砂漠の中
あの鐘を鳴らすのはあなた
人はみな孤独の中
あの鐘を鳴らすのはあなた
町は今砂漠の中
あの鐘を鳴らすのは あなた
人はみな悩みの中
あの鐘を鳴らすのは あなた



 唄はすなわち言葉でもある。

 言葉は人の心に残り、宿り、時には棲みついてしまう。

 皆さんに響く唄はなんでしょう?

 いつか、そういう誰かの心に残るライブがしたいものだ・・・。



| ブルース・エトセトラ | 20:30 | comments(6) | - | pookmark |
松阪「番外編」
JUGEMテーマ:地域/ローカル


 
 膝の骨折からもうすぐ4ヶ月。

 職場復帰して2ヶ月、リハビリも着実に進み、ほぼ傍目には歩いていても正常に映るくらいに回復。

 但しまだ、あぐらをかくことは出来ず、ましてや正座など出来るのはいつになることか・・・。

 階段の上り下り、特に下りは慎重に一歩ずつ。


 それでもライブ活動にもほとんど支障は無くなった。


 晴れ晴れとした気持ちになるところだが、東北で続く現状を見聞きする度に、その狭間で感情は揺れ動いてやまない。

 この戦後最大の国難とも言える事態に、治まらない憤怒の矛先を誰かに向けても事は好転しないだろう。

 「一致団結」を合い言葉に、前を見据えて自分が何が出来るのかを真剣に考えることしか今は思い浮かばない。


 
 「街歩き」は小生の楽しみのひとつだ。


 これは、このブログを書き始めてから生まれたといっていい。


 ネタが尽きた時には、恰好の材料になるからだ。

 普段なら変哲も無い街角を注視しながら歩くと、「あれ?」と思う事に時折遭遇する。

 
 始めて訪れる街や旅先では、なお目を引く事が多い。
 (結局、昨年の怪我の原因も元を正せばここにあるから、痛し痒しだが)

 
 土曜日の三重県松阪行きは、半年ほど前から決まっていた。

 決まったその時から、松阪の街歩きの想像をして楽しみにしていた。


 「関口宏の100人に聞きました」なら、松阪と言えばの問いには大多数が「牛肉!」と答えて、質問にならないだろう。

 同じくボクも真っ先に、「松阪行くなら松阪牛が食いたい!」と家人に嘆願した。


 

 有名グルメサイトなどで検索したら、出るは出る出る「松阪牛焼き肉」「松阪牛しゃぶしゃぶ」の文字。

 ところがどっこい「松阪牛」を甘く見ていた・・・。


 桁がひとつ違う。

 松阪牛の特Aランクのロースのあのとろける食感を知っている者としては、
 
 「地元やったら大阪よりも安いんちゃうか?」という期待を持っていたがそれは脆くも打ち砕かれた。

 松阪牛コロッケなんかに一気に妥協してランクダウンするのも何だか余りに悔しいではないか。


 松阪牛でネット検索したら真っ先にヒットするのが、「牛銀」という屋号だ。
 明治創業の老舗らしく、本店隣の系列店に洋食屋さんがあるらしく、ランチならここは少しはリーズナブルな値段設定。


 ライブのリハーサルは3時からなので、昼前に松阪入りして、その洋食を食べてから近隣の城下町を散歩、会場のマクサでメンバーに合流という算段だった。


 伊勢自動車道松阪のインターを下りたら、すぐに牛銀の看板が矢印付きで目に飛び込んで来た。

 事前にプリントアウトして持参していた案内図も要らない。

 道路沿いの電柱全てに牛銀の看板文字。誘導されるがままである。


 到着した牛銀は老舗に相応しい古い日本家屋であったが、本店前の駐車場はすでに満車、店の前には人が溢れ返っている。

 

 少し離れた第二駐車場に向かうが、ここも満車だ。

 他に知る店も無いので、駐車枠が空くのを少し待つ事にする。


 ようやく1台出て行ったので無事に駐車を終えて、牛銀へ歩く。

 行列の人達の考えはどうやら同じらしく、本店の目を剥く様な金額のお品書きは素通りして、隣の洋食屋が目当ての様だ。

 順番待ちの用紙にカタカナで名前を書き、待つ事にした。

 呼ばれるまでの間、界隈を少し歩く。

 

 本居宣長の生家があったり、三井家に代表される松阪商人の記念館も近辺にあるらしいが、ゆっくり足を伸ばす時間は無い。

 知らない街のふとした光景を見つけるのは楽しい。

 周辺の家の軒先に何故か、正月飾りが吊るしてある。何か謂れがあるのだろう。

 

 さて1時間は待った。

 さっき書いた名前までいっこうに進んでいない。これは想定外だ。
 
 用紙の上に、90分待ちの文字が殴り書きで小さく貼ってある。


 腕時計で逆算しても、お店のテーブルに着く頃には制限時間だ。


 決断は早いにこしたことはない。タカギ(3名)の文字に二重線を引っぱって、牛銀をあとにした。

 「あ〜〜〜松阪牛が〜〜〜〜」


 マクサへ向かう幹線道路沿いの某ファミレスに飛び込んで、1歳の息子にキッズランチを食べさせながら、「これじゃ、大阪と同じや」と遅い昼食。

 松阪の街歩きは、こうして幕を閉じた。


 ・・・・・。



 ライブ後、他のメンバーは大阪、京都へとんぼ返りしたが、小生一家はアイパー大西宅へ泊まりの用意を済ませて来てある。

 松阪からアイパーの住む伊勢へ。


 30分〜40分の道中の間で、すっかり我が子もアイパーの二人の子供も深い眠りに落ちていた。


 一夜明けたら、アイパーも小生もすっかり休みの日のお父さんだ。

 朝食を食べ、キャッキャと3人の子供達の相手をする。先輩パパのアイパーは、仮面ライダーの最新情報に明るい。
 「タカギさんもそのうち絶対おぼえなあきませんよ」と教授されるが・・・ん〜〜〜最近の仮面ライダーはややこしいそうだ・・・。


 夜に降ったらしい雨も止んでいたので、「フリーマーケットやってますわ」アイパーの号令で外出。

 

 息子用にセサミストリートのバッグを600円で購入。

 

 昼は、伊勢方面へ戻って、うどん屋さんで腹ごしらえ。

 

 詳しくは書けないが、アイパー夫妻と小生夫妻は共に同じ様な縁で出逢い、また同じ年の数週間違いで夫婦になったという偶然がある。


 だからきっと、こうして離れていても公私ともに一生の付き合いになるだろう。

 それを証明するかの様に、普段は寝床が変わるとあまり眠れないボクも、川の字になってアイパー家族よりも遅くまで熟睡させてもらった。


 帰りの山越えの名阪国道のサービスエリアからの眺め。
 
 「次こそは、地元松阪牛、本店で喰ってやるぞ!」と誓うのでした。

 

 

| 旅・街・エトセトラ | 23:53 | comments(0) | - | pookmark |
アイパー大西&The Seeds Of Reed『松阪M'AXAライブ始末記』
JUGEMテーマ:音楽



 ブルースの演奏を始めて20年と少し。

 結局は大阪のごく限られたエリアの中で活動を続けていた気がする。

 やる気に正比例する機会になかなか巡り合わない。叶ったとしても、長続きしてこなかった。

 これは、ひとえにボク達の怠慢なのだろう。

 本当に結果を求めるのなら、どんな悪路の待つ障害にも敢然と挑んでいたはずだ。


 居心地の良さに安住すれば、これほど楽なことはない。


 いつからあれほど持っていたチャレンジ精神と対抗心を忘れたのか・・・。


 時々、そんな事を思い返しては、反省する日々である。


 20年前と明白に違うのは、平素は定職、家庭を持つ身になったことである。

 当然ブルースは生計を立てる手段ではない。

 週末が唯一その表現の場である。


 その貴重な時間は若い頃思っていたほど意外に多くないのだ。


 ライブが大好きである。

 こんなに楽しいモノは他に無い。

 失敗したり、落ち込んだりは毎回だが、一晩寝たらもう次のライブの事ばかり考える。


 さっきも言ったが、大阪の片隅でくすぶっていては、一人でも多くの人にブルースの魅力を知って欲しいという想いは広く伝わらない。


 勇気を持って、一歩進んでみたい。

 
 今度のバンド、アイパー大西&The Seeds of Reed
 が、そういう風になるのかは、まだはっきりしない。

 しかし堅い殻から、抜け出したい気分である。


 昨夜は、三重県の松阪まで出向いた。

 そのアイパー大西〜のライブの為である。


 松阪にあるライブハウス、M'AXA(マクサ)でのブッキングイベントに参加させて頂くことになった。

 タイトルは、『Back To The Roots Vol.2』

 

 出演者は、他にプロのスライドギター奏者の日倉士歳朗氏、地元のブルースバンド・Muddy Guyさん。


 アイパーは松阪の隣町、伊勢。他の関西メンバーはそれぞれの手段で松阪へ向かう。

 ボクにはちょっとした旅行気分も手伝って、早めに家を出て、西名阪から名阪国道、伊勢自動車道と乗り継いで昼前には松阪に着いた。
 ここでちょっと寄り道をしたのだが、その風景は後に余談として記すとして、肝心のライブが始まり終わるまでの一部始終を書き残したい。


 ライブハウス・マクサは、噂通りの雰囲気のある良いお店だった。


 最寄り駅からは距離がある幹線道路に面した、アメリカンな外観は、まるでミシシッピだかのロードハウス、ジュークジョイントを想像させる。

 駐車場(特に第二駐車場)は信じられないくらいにでかい。

 

 照れくさがって嫌がるメンバーを集めて無理矢理の記念撮影。

 

 


 リハを終えた、店内も雰囲気満点の造り。

 

 思わず、初対面のマスターに「めっちゃくちゃ良い店ですね〜」と無礼な言葉を喋ってしまった。


 若干緊張気味のメンバーに発破を何度もかける。

 最近は持ち時間など気にしないライブばかりなので、進行表に曲名やライティングの要望などを書き込む動作も緊張感を煽る。持ち時間は僅か40分だ。いつも通りやったら3、4曲で終わってしまう時間だ。


 ボクにも緊張が伝染してきて、何度も用を足したり、店の外をブラブラ・・・。タバコの本数もついつい増えてしまう。

 とにかく、日頃やっているブルースを出す事だけを確認して、本番を待つ。

 どういうわけか、出番は最後になった。

 
 
 トップで登場のMuddy Guyさんは、急造バンドというお話だったが、正統シカゴサウンドを連発。

 日倉士氏は、お店の雰囲気にピッタリの貫禄のスライドギターとオリジナル曲で場が締まる。



 さて、そんな空気の中で、我々の出番です。

 会場の座席はほぼ満席。

 お客さんの大半はブルース初体験の方。

 高いステージから見下ろす風景もずいぶん久し振りです。お客さんの顔を意識すると平常心を失いそうなので、メンバーの背中に目線を移し、1曲目のインスト(きっと今後しばらくこのバンドのテーマ曲になりそうです)、『Ball Buster』

 後は、40分の枠を埋める様に立て続けにやりました。

 演奏自体は毎度の如く反省点も多数ですが、アイパーも2度ほど練り歩き、最後の即席インストを終えたあと、嬉しい事にアンコールの拍手が鳴ったので、お言葉に甘えてもう一曲。


 ライブ後には、共演の方やブルース初体験のお客さん方と談笑。


 また是が非でも演奏したい素晴らしい空間を共有する事が出来ました。

 当然東北の震災に対する義援金箱も設置されておりました。


 「あ〜〜〜、大阪にもこんな店があったら最高なのに・・・。また是非ライブよろしくお願いします。」
 マスターにまたそんな台詞を言ってマクサをあとにしました。

 パ〜と松阪牛で打ち上げなんて次の日も仕事のメンバーにはそういう訳にもいかず、別れました。

 「あ!次のライブの予定が決まっていない!」


 対バンなどお探しの方、ございましたらお声がけ下さい。

 
 決して満足のいく演奏ではありませんが、昨夜の映像を貼付けておきます。

 4つ目の映像は、お客様からご提供されたものです。
 








 
| アイパー大西&The Seeds Of Reed | 22:11 | comments(0) | - | pookmark |
ChicagoRock Friday Night Blues Jam(アンプラグド編)
JUGEMテーマ:音楽


 14人の皆さんが、それぞれの想いでシカゴロックに金曜日の8時に集まってくれました。


 ホスト役でもあるボクがマイクを通して言うまでもなく、皆さんが心に思っている事は同じではなかったでしょうか?

 新聞、テレビ、ラジオ、インターネットから雑誌の類いまであらゆる情報が錯綜し、何を信じれば良いのか迷いの中長い1週間が過ぎました。


 自粛の声も決して否定しません。


 傍観者でいられない一人一人が決める事です。


 ボクは、音楽という表現方法を幸いにも持っています。


 そして、意を同じにする仲間が周りに大勢いる事も知っています。


 今月のジャムセッションは、アンプラグドという形態で執り行ないました。


 御賛同頂いた皆さんと3時間、めいいっぱいブルースを楽しみました。

 そして想いを共有する事が出来たのではないかと思っています。


 勿論、仕事の都合で参加出来なかった仲間も幾人もいたことも知っています。わざわざ不参加を詫びるメールをくれました。


 偶然に立ち寄ったお客様にも義援金のご協力頂き、本当に有り難うございました。


 各所で同じ様に支援の輪が広がっています。

 シカゴロックにおいても義援活動は今後も継続致します。


 1歳の息子が玩具入れに利用していたビスコの缶が、義援金箱に化けました。

 


 アンプラグド・ジャムは、音量が抑えられて会話も進み、いつもより距離が近い感じがしました。
 (相も変わらず合間のボクの無駄口はやはり治りませんね)


 和気あいあいのジャムの風景を今回も掲載して終わります。

 

 次回は、4月22日金曜日の予定です。


 

 

 

 

 


 最後は恒例の記念撮影で。

 東北の皆さんに必ずや笑顔が戻ります様に、心から願っています。

 


 (余談)

 帰り支度を始めようと思っていると昔馴染みの仲間が、ひょっこり顔を出しました。

 「ブログを見て、義援金を入れに来た」と言う。

 結局話に花が咲いて、深夜まで談笑と相成った。

 

 


| ChicagoRock Friday Night Blues Jam | 20:28 | comments(6) | - | pookmark |
PRAY FOR JAPAN
JUGEMテーマ:ニュース


 一日一日、刻々と事態の深刻さが浮き彫りにされ、

 言葉に表せない暗澹たる気持ちで今日も過ごしました。


 この気持ちのやり場をどこに向けたら良いのだろう?


 傍観者であってはならない。

 無関心に過ごしてはならない。


 私たちが、眉間に皺をよせて、悲観的に落ち込んでも何も変わらない。


 


 被災者の方々の為になりたい。


 同じ様に何をすべきかを考えない全国の日本国民そして世界中の人々がいない事を信じています。



 地震の被害以外に不安をつのらせる事故が起こっている事は勿論承知しています。


 でも決して悲観してはならない。

 
 今、まさにこの時間も苦しんでいる人達の事を考えたい。



 PRAY FOR JAPAN


 日本の為に祈りましょう。

 みんなで。

 
 

 先日、陛下が異例のメッセージをお話になられました。
 (YouTubeより添付)

 


 俳優の渡辺謙氏も『絆』を訴えるサイトを発信しています。
 (YouTubeより添付)

 

 http://kizuna311.com/


 日本中、世界中が、この困難を見守ってくれています。

 そして、行動を起こし始めています。


 私も、自分の出来る最大限の行動を起こさなければなりません。



 

 「赤い羽根共同募金」
 
 振替口座
口座名義:中央共同募金会 東北関東大震災義援金
口座番号:00170−6−518
 
 http://www.akaihane.or.jp/

 
 「日本赤十字社」
 
 振替口座
口座名義:日本赤十字社 東北関東大震災義援金
口座番号:00140−8−507

 http://www.jrc.or.jp/

  手数料は無料です。

 
| - | 22:16 | comments(0) | - | pookmark |
18日金曜日のシカゴロック・ジャムは生音を主体に行います。
JUGEMテーマ:音楽


 どのチャンネルを点けても、繰り返し繰り返し津波の映像を流す。

 確かに衝撃的な映像ばかりだし、地震の脅威を伝播するにはこれ以上無いだろう。

 しかし、その先に何があるのか?

 
 実際にこの映像を観ているのは、被災されて情報から寸断された人達以外の我々だ。つまりはこの事態の傍観者なのだ。


 阪神大震災でも同じ様にマスコミメディアは、火の海の長田の映像や崩壊したビル、遺体を前に泣き崩れる被災者を容赦なく映し出した。

 あの教訓はどこへ行ったのか?


 傍観者へ「いつか君たちもこうなるよ?」

 そういう不安を植え付けようと躍起になっている気がするのはボクだけか?


 被災地の人達、あるいはその地域に家族や友人、知人の安否の取れない人達の欲しい情報は、そんな映像ばかりではないはずだ。

 
 その一方、不安を煽るようなデマや事実に無いチェーンメールだかが駆け巡る結果となるのだ。

 地震直後には、一見善意に思える主旨の節電のメールがまことしやかに飛び交った。


 実際は、根拠の無いものだった。

 『関西電力』のホームページから以下引用する。

 このたびの東北地方太平洋沖地震により被害を受けられた皆様に心からお見舞い申し上げます。

今回の震災復旧に際して、当社名でお客さまに節電に関するチェーンメールを送ることはございませんので、ご注意ください。

当社は11日夕方から、電力各社と協力しながら最大限可能な範囲で電気の融通を行っております。[注]

平素より皆さまには省エネ・節電にご協力を頂いておりますが、今のところ、お客さまに更なる特別な節電をお願いするような状況にはございません。

[注]東日本と西日本では、電気の周波数が違います。
   従って、関西電力の電気を東日本に送るには、周波数を変換しないといけません。
   この周波数変換施設の容量には上限があります。




 但し、被災地周辺においては、節電の喚起が政府からも経済産業界に呼びかけられているのは、事実ではあります。
 特に東京では、今朝からは具体的な停電についてのアナウンスが発表されていることを知りました。


 そういう経緯もあり、今週のシカゴロックでの金曜日ジャムセッションについて、予定通り開催は致しますが、配慮の気持ちを持つべきではないかと、極力電力の消費を抑制して実施したいと考えております。

 無論、上記の様に根拠の無い節電意識になります。

 しかし、今週ばかりは、生音を中心に気持ちを込めたジャムセッションにしようと思います。

 これには、その首都圏のブルース関係のお店が今週は節電の為、アコースティックでの演奏になるというお話に賛同しようと思ったのが理由です。

 
 当日は、義援金のご協力も参加者の方々にはお願いする事になるでしょう。
 (義援金の使い道については、前記事をご覧下さい)

 善意のお気持ちです、決して強制的なものではありません。

 
 今月も皆様のご参加お待ち申し上げます。

 

| ChicagoRock Friday Night Blues Jam | 21:00 | comments(0) | - | pookmark |
東北地方太平洋沖地震への想い
JUGEMテーマ:ニュース


 心中より、今回の震災被災者の皆様へお悔やみを申し上げます。

 日記を書くべきか否か地震発生以来悩み抜きました。

 ブログ仲間の方は、「自粛」されている様です。


 ボクも当然に自粛を考えましたが、やはり生々しい被害の映像が繰り返し画面に流される様子に胸が掻きむしられる想いです。

 すぐに16年前のあの阪神淡路大震災の記憶が蘇りました。

 隣の街が、壊滅し、火の海なったあの光景は忘れられない出来事でありました。

 今度もボクの置かれる立場は、当事者ではありません。
 が、故に何も具体的な行動の出来ない自分自身への歯がゆい気持ちに胸が苦しい。

 阪神淡路の時、結局ボクは、何も行動を起こさずにただ今回と同じ様にテレビが一方的に映し出す悲惨な映像に動揺しながら時を過ごしました。

 以来、これまで心に何がしか強いわだかまりを持ち続けてきた訳です。


 今回の被災地には、何人か気にかかるお知り合いもおられます。

 幸いにも安否の情報は、16年前には無かったネット環境の発達のおかげで無事を知る事が出来ます。


 あえてボクは、遠い大阪の地から想いを発信したいと決断しました。

 
 昨日土曜日は、ライブを予定していました。

 個人的に膝の怪我からの本格的な復帰を企画したものでした。

 しかし、こんな時に悠長にライブなど楽しむ気持ちになれそうにありません。

 
 混乱の東京方面では、相次いでライブ中止の報がすでに届いています。

 大阪でも大きなコンサートやイベントが軒並み自粛の様子。


 少し考えて迷う事なく、ひとつこの気持ちを形に表せるのではないかという手段が浮かびます。

 お客様に被災地へ向けた義援金をお願いすることです。

 無論、ボクらが頂戴するチャージバックも還元する。


 家にあった適当な缶を募金箱に仕立てることにしました。


 シカゴロックに集合した今回のメンバー達も一様に同じ気持ちだった様で、いつもの明るい表情ではありませんでした。

 義援金の話をしました。

 一同賛成となり、ライブはいつも以上にめいいっぱい楽しくやろうじゃないかと手打ち。

 
 有り難い事にお客様にも来て頂くことが出来、義援金のご協力も多数頂戴しました。

 何ぶん咄嗟に思いついた経緯で、集まった義援金の有効な使い道も決めていません。

 当初日本赤十字社への義援が頭に浮かんだのですが、この事情を知って頂いた東京のブルースバー・ブライトブラウンの関係者の方からメッセージが届きました。


 関東以北にもブルースを愛する人達がたくさんおられます。

 被害を受けている、あるいは現地の被害状況を直に把握出来る。

 そういったライブバーで連携して、より有効な義援金の活用法が現在計画されています。


 シカゴロックも小さいながらもブルースやソウル、ブラックミュージックを愛する仲間の集う場所です。


 この提案に、シカゴロックも参画させて頂く方向で考えております。


 マスターにお願いしてお店に、義援金箱を常設することにしました。

 シカゴロックへ御立ち寄りの際は、是非とも義援のお気持ちを示して頂けたら有り難いです。


 そういう経緯で、シカゴロックでのライブやジャムは、予定通りに開催致します。

 その際、今回の義援金のアナウンスをさせてもらうことにしました。


 僅かな行いになるかもしれませんが、胸のつかえを幾分なりとも有効な道へ届けられたらと考えています。


 今後も、被害の状況が具体的に明らかになるでしょう。

 神戸の時を思い起こせば、数年単位で復興への大変な生活が被災者の皆さんを苦しめる事になるはずです。


 同じ日本国民として、微力ながら力添えを今後も模索したいと思っています。


 義援金の方向が正式に決定すれば、このブログ上でも、繰り返しアナウンスさせてもらいます。


 ライブの風景や動画などは、掲載を自粛させてもらいます。
 (但し動画のみ、小生YouTubeチャンネルに数カット、アップはしております。)


 皆様のご協力をお願い致しますと同時に、

 あらためて被災地の皆様へ心よりお見舞いを申し上げます。



 


 
 
| - | 22:10 | comments(0) | - | pookmark |

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