昨晩書こうと思っていた日記は、文中でもあるように阪神タイガースの今年の展望のはずでした。
今年は、同い年の矢野選手が引退をしてしまうという、近年のタイガースファンにとっては寂しい知らせでした。
矢野選手は大阪出身でしたが、元はドラゴンズの控え捕手だった訳で、正確には生え抜きではありませんでした。
しかし、不遇の時代を支え、野村監督からID野球を学び、そして因果来訪というか、放出したドラゴンズの星野政権であの優勝の美酒を浴びたのです。
お立ち台では、キラリと光る八重歯ではにかむ笑顔で虎ファンの心を鷲掴みにしてくれました。
時々矢野のTシャツとユニフォームを着て就寝することもある。
帰宅後、ケーブルテレビでキャンプの風景にチャンネルを合わせる。
全体的に見て、やはり若手の台頭に今年も物足りなさを感じる。
見渡せば、結局はフリーエージェントの選手にマスコミもファンも注目してしまう。
これまた同い年の金本選手にまた今年も負担としわ寄せをのしかけることになるのでしょうか?
今さらこんな言葉を使うのも考えが古いのかもそれないが、生え抜きにどうしてもこだわりたい。
特に野手の活躍を今年は是が非でも期待したいところだ。
さてボクが何故阪神ファンになったのかと、遠い記憶を手繰ってみた。
考えたが、さしたる理由はなかった、簡単に言えば物心ついた時にはもうタイガースファンだったとしか言い様が無いのだ。
もちろんあの黄色と黒のベースボールキャップを被って学校に通っていた。
最初の記憶にあるタイガースは昭和50年頃からの事だ。小学生に上がった頃だろう。
だから江夏投手の投げっぷりもほとんど記憶に残っていない。
江夏は南海のストッパーとして、緑色のユニフォーム姿の印象である。
当時、打者なら田淵、掛布、ブリーデン、ラインバック、中村勝、藤田平、池辺、東田、遠井吾郎・・・
投手は、江本、古沢、、谷村、上田、山本和・・・
野球図鑑を常に持ち歩いていた。今でも50年〜55年頃までの図鑑は大事に保管してある。
さて肝心の今年の展望だ。
投手力は、千葉から小林宏投手がフルーエージェントで加入した。
てっきりメジャー移籍だと予想だにしなかった入団だけに、大いにその活躍には期待したい。
すでに、久保田〜小林宏〜藤川球児とつなぐ、リリーフの新方程式が決定的だ。
スポーツ紙はこぞってこの3人の頭文字をとって「3K」と、はやし立てている。
先発陣もここ数年同じことだが、頭数は枚挙にいとまがない。
昨年エース格として活躍した久保が中心にローテーションが組まれるのだろう。左の能見、岩田、秋山ら次の候補は贅沢なくらい名前は出てくるが、二軍でくすぶっているドラフト1位組から一人でも飛び出してもらいたいのが本音である。正直、故障の安藤や超ベテラン下柳、福原などの出る幕が無いくらいの勢いがこのキャンプからは感じ取れないのが不満である。
打力の検証をしよう。
昨年は打率の数字上では、セリーグで最も強力な打線であった。
期待値の少なかった両外国人の目覚ましい活躍は、誰も予想しなかった。
逆説的に考えれば、この二人が例年5月には結果が出てしまうダメ外国人助っ人ではなかった事が不幸中の幸いだったと言う風にもとれる。
4番を任されるだろう新井選手には、なんといっても長打が足りない。
生え抜きで選手会長の鳥谷選手には、今年こそリーダーシップを発揮してチームを引っぱる存在になってほしい。
早稲田の後輩ですでに「スター選手」の佑ちゃん絡みで質問も少ない様では、ミスタータイガース候補の名がすたる。
ともかく2002年以来監督・シニアディレクターの肩書きで長く影響力を与えた星野仙一が去った。
真の猛虎タイガースの復活を夢見たい。
例のタイガーマスク運動の報道もいつしか萎んでしまったが、タイガースには今年一年話題を振りまいて欲しい。全国放送のスポーツニュースにタイガースが注目されることは、もう滅多になくなってしまった。
過去、ミスタータイガースと呼ばれた選手が何人かいた。
彼らは盟主巨人を打ち負かす意地を持って、マウンド、バッターボックスに立っていただろう。
『打倒』する気迫を球場からボクたち虎党に伝えて欲しい。
あと一ヶ月で球春が始まる。
虎党の皆様、我がタイガースに声援をともに贈ろうではありませんか!
最後に、1985年、あのバース掛布岡田の歓喜の優勝時、懐かしい佐々木信也さんのプロ野球ニュースで特集されたものでしょう、
『タイガース50年史』という涙物の映像が、YouTubeにアップされていました。
伝説の物干竿バットの藤村富美男氏のインタビューや戦前の巨人沢村栄治のライバル景浦選手の映像など貴重ですよ!