ボクは、こう見えて実はアウトドア派であり、人との交流が大好きです。
今週一週間は、週間天気予報を更新の都度何度も確認する日々。
例年通り恒例、年に一度の
お花見バーベキューを企画し、心当たる友人達に一斉に招集メールを一ヶ月前から送りつけていたのです。
何せ半ば「自己満足」の仕業だから、買い出しから仕込み、場所取り、調理までの行程の一切の責任を負っている。
毎年の様に予定日の気象予報は芳しくない。バーベキューにとって何が致命傷かと言えば、疑うまでもなく天候です。
今年もまたもや週間天気は、グレーゾーン。
降水確率が、50%だったり、翌日になれば30%になっていたりと憂鬱な日が続いていた。
今年の参加者はすでに30名を越えて、なおかつ幼い子連れ多数という大所帯に膨れ上がっていた。
晴れてもらわなければ、困る!
日頃滅多に席を共にしないあの人この人多方面の人達を束ねる『快感』を今年も逃したくない。
結局グレーな天気予報を金曜日の晩までうらめしく確かめて、予定通り決行を決断。メニュー作りと買い出し、仕込みに土曜日丸一日費やした。
その足跡を自分の為に少し記録しておこう。
過去にまずまず好評だったインド・カレー『ダールクレシー』をメインディッシュに選択。すでに数日前には食材はネット発注済み。
サイドメニューには、牛肉のプルコギ、焼き鳥、トマトとカボチャのサラダ、キノコのホイル焼き。
早朝からレシピを片手に、残りの食材調達に出掛ける。相変わらず予報は好転していない。にも関わらず、初夏の様な汗ばむ陽気に何度も文句を言う。
桃谷のコリアンタウン「御幸通り商店街」にまず到着。
プルコギ用の肉、調味用などの調達。お昼前の商店街は活気に溢れて、店先からは胃袋を直撃する刺激臭。
真っ赤なキムチや甘辛いトッポギに足がついつい吸い寄せられる。
メニューとは別会計で、キムチを何種類か、早い昼食にキムチのり巻きとトッポギ。財布が緩む。
「いかん、いかん」肝心の食材調達に戻る。
業務用プルコギのタレを2リットル、プルコギ用バラ肉を3キロ、焼き鳥用にもも肉2キロ。
プルコギに入れる松の実を思い出し、乾物屋で「松の実あらへん?」と聞く。
「有るよ。」奥に引っ込んだおばあちゃんが、小さなビニール袋に小分けされたものを手渡される。もちろんレシートも何も無く、口頭で料金を支払う。うっかりすれば、こうして寄り道をしては、時間をロスするので、そそくさとこれにて退散。その後もあちこち回ったらすっかり帰宅は夕刻となっていた。
さて約35人前の食材と格闘するため、腕まくり。
今年は頼みの綱、妻の片手は息子に取られてしまった状況のため、ボクが台所に立つことになる。
まずは、カレー作り・・・。
いたってシンプルなダル豆を使ったものだが、2時間程水で戻したふやけた豆の量にしばし途方に暮れる。
使用するスパイスはごく簡単。
4人前のレシピによれば、調理時間25分程度だったので、安易に仕込みに入る。 ・・・が案の定、35人分ともなれば、ご覧の通り用意した鍋から溢れ出す勢いとなり、早くもパニクってしまうボク。結局味見をしては、スパイスを継ぎ足ししてはで、何とか食べられる形にこしらえた。
日が変わった後は、慣れない包丁で肉屋に徹し、翌日早朝の場所取りもあり、今年は、泣きのお願いをして助っ人を呼んでいるので当日に持ち越し就寝。
小一時間の睡眠後、朝の天気予報に肩を落として落胆・・・。前日の予報からさらに悪化。どうする?この35人前のカレーやプルコギ・・・。
ともかく例年通り今にも泣き出しそうな雲の下自宅近くの公園に場所を確保。
早速、何人かから、確認のメールを受信。
「キッパリ、やるで!」
雨男のレッテルにおさらばしたはずだが、暗雲立ちこめる中、助っ人の手を借りて、おにぎりを約80個、焼き鳥の串刺し80本、子供用にスープも用意。
雨男を打ち負かす余程の晴れ女が35人の中に居たらしい!
日本気象協会の予報を覆す、少し前の暗雲は昼前見事に散っていた。
続々と集まってくる参加者達の紙皿に振るまい、最高に賑やかな一日となった。味の可否は、自身が無いが、充分に自己満足の日曜日を過ごさせてもらった。
それにしても、この数年で家庭の事情が様変わりした風景。我が家もしかり。ベビーカーも増えたし、逆にそれと卒業し成長した息子に娘・・・。
長々とこの日記を綴りながら、早くも来春の献立を組み立てている。次回は子供達にも喜ばれるメニュー作りを課題にしよう!
お開きの記念撮影と一本締めが終わる頃、ポツポツと雨粒が・・・。
時おり風に散り頭上をかすめる桜の花びらに、季節が一歩前に進んでいることを感じるのでした。
(不覚にも、カメラを持って出忘れ、途中取りに戻ったら今度は電池が入っていなかった為、集合写真撮影も出来ず・・・よって肝心の賑やかな様子が今年は一枚も手元に残らなかった・・・残念。)