このところの毎土曜日は、人々がそろそろ寝床に向う準備に入る頃に、身支度をする。
いつもの場所で、ほぼ変わらぬ面子相手は承知だが、なぜかは分からぬが、意欲に湧いている。40を過ぎて家で寝そべっては愚にもつかないお笑い番組を観て時を過ごすことに比べれば健康的に違いない(朝帰りになるのがタマにキズだが、それもまた不思議に爽快でもある)。
意欲を高める為に不可欠なのは道中の車中でのBGM選びも忘れてはならない。
昨夜はもっぱらルリー・ベルで気負いをさらに高めた。
いまだに一昨年のブルースカーニバルのライブ後にルリー一行をホテルからなかば拉致して、シカゴロックで演奏させた思い出は鮮烈な記憶として脳の一部に熱を持ったままだから。
近所のラーメン屋で調達した餃子やらを割り箸を割らずに二本使いで食うルリーの図。
いつもより早めに着いたシカゴロックのライブは、京都からハーピストの大野木氏のバンドを招いて行われている。
昨年のエイジェンツ『拾得』でのライブブッキングへの感謝は忘れない。今思えば、当時のメンバーもかなりの入れ込み様だった気がして、思い出深い演奏になった。音源自体がある方のご好意で残ったというのも忘れ難い。
ライブ観戦が途中からになってしまったことを詫びるのをうっかり忘れてしまったが、アットホームに流れる大野木氏のバンドサウンドは「勢い勝負、お客さん無視」の私どものスタイルに比べ、場数を踏んだ年輪すら感じた。
ライブ後、少しメンバーの方々とのジャムセッションで叩かせてもらって感謝しています。また必ずやお越し下さいね?
そのままいつもの様に、深夜のジャムに雪崩れ込む訳だが、新しい参加者もチラホラ
見えて夜は更けていく。道中に想像した意気込みは大抵空回りして帰路に着くのが悔しい。
汗臭い火照りを鎮めてくれるのは、ここでもルリーだった。
ルリーと言えば、合間の休憩時間にベースの三木君が早々手に入れた噂のCDを流した。
『chicago Blues A Living History』
と銘打たれた企画盤がそれだ。
ルリーを始め、盟友のビリー・ブランチ、カルロス・ジョンソン、ジョン・プライマー、ビリー・ボーイ・アーノルド、ドラムはケニー・スミスといった小生らにとっては、ヨダレもののブルースマンが集結した。
しかもこのメンバーで7月は欧州への長期ツアーに出るとのことである。
この企画、是非継続してジャパンツアーも実現して欲しい。
http://www.raisinmusic.com/
シカゴ・ブルース・ア・リヴィング・ヒストリー
オムニバス,ビリー・ブランチ,ビリー・ボーイ・アーノルド,ジョニー・イグアナ,ジョン・プライマー,ローリー・ベル,カルロス・ジョンソン,ビリー・フリン,マイク・エイブリー