平素、いつもなら混み合う幹線道路がココロ無しか走りやすくなっていることに、ふと気づく。
物の動きが、止まっている証拠らしい。あれだけTOYOTA景気に沸いていたはずの愛知に日帰り出張した家人からも似た話を聞く。
休日のユニクロがごった返すのも納得出来る。かくある私も今年は999円のユニクロフリースが家着として重宝している。
ここ大阪も冷え込んだ週末。
家人が、本厄を迎える私の代わりに門戸厄神まで祈願に出向いてくれたらしい。お土産の厄除饅頭とお茶で一服をして、昨年末にめでたく某君夫婦に誕生した第一子の顔を拝見するために訪問。
近しい人のおめでたい報せが立て続けで、こういう話は何度聞かされても思わずこちらの顔も一緒にほころんでしまう。
おめでとう。
その足であびこのライブバーに寄り道。年が明けて初めて顔を合わせる気がする面々。
知った顔ばかりが相手の演奏は、どことなく品評・審査の場の雰囲気。出演者のみんなは、少しやりにくかったんじゃないでしょうか?笑
明けた本日日曜日。知らないうちに午前中は雪も舞ったらしく、少し湿った路面をひとり、自転車に股がった。
もう何度目かの大阪の風物詩
『大阪国際女子マラソン』観戦。
到着時刻を逆算し玄関を出る。
ちょうど先頭集団が、大阪城方面へ玉造筋を北上、森ノ宮から中央大通りを中心地へ向う頃。一団はこのあと大阪府庁がある馬場町、中之島、御堂筋を折り返して、天守閣を横目に大阪城公園内を走り、又来た道を長居公園まで戻るお馴染みのルートである。
近道するつもりが、道を間違い、40分の道中。
辿り着いたのは「杭全」
大阪住民なら難解地名のひとつとして周知だろう。
府外の方の為に読みは「くまた」
約35キロ地点、偶然にも給水地点という幸運だ。これはシャッターチャンスには最適。
テーブルに並ぶゼッケン番号付きのスペシャルドリンクの列、何度も沿道観戦したが、こうしてまじかに見るのは初めてだ。
今か今かとこうして待つことも、マラソン沿道応援の醍醐味である。
徐々に集まりだした観衆(行きも応援したというおばちゃん、望遠カメラ片手のおっちゃん、ワンセグで実況中継の若者ら)と自然発生に雑談しつつ、時間を潰す。
どうやら先頭に渋井陽子選手が飛び出しているらしい。
その渋井さんのスペシャルドリンク位置を確認し(渋井陽子と大きな手製の飾りが本人同様目立ちまくってました)、シャッターチャンスの準備完了。
2時を過ぎ、先導車と遠くから徐々に伝わる声援。
いよいよ来る!
!!!
その時、
目の前を一瞬赤いウェアが通り過ぎたと思ったのも後の祭り・・・何度もシミュレーションしたはずの右手人差し指が動かない・・・。
赤い背中を振り返る。
確認した画像には、灰色のアスファルトと手前の電柱。
落胆もつかの間、2位のママさんランナー赤羽選手、大阪国際といえばのシモン選手の撮影に成功で、なんとか溜飲。
往復1時間ほどの自転車にも関わらず、帰宅後大袈裟に息切れ倒れ込む。
42.195キロ、あの距離をあのスピードで僅か2時間余りで選手は駆け抜ける。
ほんとうにお疲れ様。
沿道の見知らぬ人と心配しあった、その後の渋井さんの順位。なぜなら彼女この距離あたりから失速するという姿を何度も目にしたからである。
逃げ切り、8年ぶりの優勝テープを切ったという結果を知り、
おめでとう!
それはそうと、彼女のその勇姿を現場でボクはどうやらはっきり見なかったことを思い出した。
よーく見たら経費削減、使い回しが悲しい。