湯船につかり、深く息をつき、一日の疲れを癒す。その器が小さいとか大きいとかは気にならない(やややせ我慢か?そりゃ足を伸ばして入りたいに決まってる)。
熱めに身を縮めるのが習慣だったが、この頃は少しぬるめに慣れた。それでも家人からはカラスの行水だと諭される。
いずれにしても、日本にこの習慣があって良かったと思う。入るまでのわずらわしさは、幼い頃から変わらないけれど・・・。
・・・と、ひとっ風呂浴びて、ビールではなく野菜ジュースでひと息ついて只今連日こうしてカチャカチャ。少し前の日記で「〜こんなネットの世界に云々」と書いた矢先ながら。
どうやらこうして一日をぼんやりと振り返る事で、何も考えない自分をなぐさめているのかも。ですから、もしここに訪ねてこられたならば、聞き流し(?ちょっとおかしな言い回しかな)て下さい。
明日は、年度替わりの4月1日。そういえば先週辞令を出された実弟も新しい土地へ移ってしまったのか・・・。
ちなみに、ひと昔前なら4月1日といえば、「エイプリルフール〜」「嘘をついても許される日〜!」などと話題にされたものですが、ここ最近そんな事持ち出す人なんて周りではほとんど見かけない。
要は、経済効果を生まないことが、メディアや企業を動かさないのだろう。ですから勢い余って、「うっそ〜!」とかやってはいけません。オヤジギャグだと誰も許さないでしょう。
だいたい、近頃の世間は偽装だらけなので、簡単な嘘などでは誰もビックリしなくなりましたから。
それはさておき、雨あがりの月曜日。
不謹慎ながら、職場へデジカメ持参。何を撮るか決めている。被写体は桜。
職場のすぐ脇にある
旧真田山陸軍墓地
に見事に咲いているはずだ。
昼休み、デジカメ片手に一服がてら立ち寄る。通りから小高く人目に付きにくい場所にある初めてここを見た人によれば一種異様に映るかもしれません。
私自身も高校生活3年間と現在の職場で丸10年ほとんど気にも留めなかった。
よくよく調べてみるとこの墓地には、これまで詳しく語られなかった明治維新以降の陸軍を中心にした日本の近代史のある部分が五千数百の名も無い墓碑とともに眠っている。
元は、戦国時代大阪夏の陣にて真田幸村が出城を築いた土地だという。
そして明治維新後すぐにここが陸軍墓地になったという。西南戦争、日露・日清戦争、満州事変などで戦死したり、病死した軍人などの墓標や慰霊碑が並んでいる。(中には中国人捕虜の墓も立つ)
興味のある方は下記保存会のホームページをご覧あれ。興味深い。
http://www.jttk.zaq.ne.jp/bacas400/sanaboti/
理由はどうあれ、不気味にも思う朽ち果て、整然と並ぶ墓石を前に何故かしばし心乱れ、立ち尽くした。
頭上には、対照的に満開の桜。この桜を撮りにきたのだが、このおびただしい墓標を抱えるこの施設の方に興味が湧く。
何故か宗教施設でもない(すぐ裏には神社もあるのだが)、公的に管理もされていない。
墓地の下にある小さな公園では、春休みを満喫して遊ぶ子供の無邪気な歓声。
もうこんな施設が将来造られることがないことを祈る。