9月に入ってから、ブログの更新が飛び飛びになっている。
一部より「とうとうネタ切れでっか〜?」とか「忙しいの?」と問いかけられる。
さしたる理由がある訳では無く、ただ涼しくなった秋の陽気のせいで、帰宅後夕飯を済ませ、ひとっ風呂浴びてしまうとついついくつろいでしまって、あとは寝床へ・・・という生活が続いてしまったのであります。
ライブの方も今週末から忙しいし、週イチの難波路上も継続中。書くべき事も多いのですが。
強いて更新滞り気味の要因を挙げれば、デジカメの具合が悪かった事。USBで直接パソコンに画像が取込めなくなり、画像のアップがままならなかったのです。
今日よりそれも解消!
遅ればせながら先週土曜秋分の日、湊町リバープレイスなんばHatchでのDJイベントにフリマ出店参加の模様を少しご報告。
朝9時半、背後には道頓堀川、正面はなんばHatchへつながる大階段。ここでのフリマ出店は初体験。見事な秋晴れの下、せっせと段ボール箱から古着や雑貨を陳列。
結局はパッキン10ケース分。いつまでたっても減らない・・・。さて売れるかな?
助っ人にシティーボーイズでギターを弾く久米君を呼ぶ。彼にはレディースのデニムシャツ(ぴったりサイズ!)とワークブーツを報酬としてプレゼントした。
午前中誰も居ない大階段を見上げて・・・。
午後8時まで、DJにバンド演奏も交えて、ゆったりと時間は流れたのでした。
打ち上げは、近所の焼き鳥屋で。私は運転手の為、ウーロン茶・・・。
ここまでは前置き。さてタイトルのお話。
今日新しい日本国首相が誕生、内閣も一新された。
誰が名付けたか、
『小泉劇場』が幕を閉じた。5年半も続いたそうな・・・。
5年半前の記憶をひも解いてみると、あの当時小泉首相を誰もが無知に待望し、熱狂した。どん底の景気の救世主の様に祭り上げられた。
『自民党をぶっ壊す!』と説いて回った総裁選の最中、高島屋前に現れた小泉と遭遇した。
その日私は難波路上演奏の為、場所取りに向かった。思えば、その時は『SPECIAL AGENTS』の一員だった。現在の『NEW SPECIAL AGENTS』とは大きくメンバーが異なる。今はベースの江上君もこのころはギタリスト。皆独身を謳歌していた。
高島屋前に着くと、人、人、人・・・黒山の人だかりである・・・。
「あちゃ〜小泉さんの演説か!」ようやく気付く。
演奏どころの沙汰では無く、群集にまぎれて街宣車の上で叫ぶ小泉さんを眺める。その人だかりの中、扇千景が握手をしながら走り回る。
テレビカメラもあちこちに・・・。ここからが今でも私の情けない記憶である。演説が終わり、群集がザワザワ移動を始めたと同時に、例のTVクルーがあちこちでインタビューを開始。
「え??、まさか?」思う間も無く1台のテレビカメラがこちらへ・・・。
バンドのメンバー達は雲の子散らすように退散。ひとり残された私にそのマイクとカメラは向けられた。
よく夕方のニュースなんかで流れるあれだ!
唐突にインタビュアーはこう言った。
「あなたは何故ここに来ましたか?」
「へ??いや、あの・・・」
「路上演奏の為に場所取り来ました・・」なんて言えっこない。
「いや、あの、ま〜小泉さんが来るって聞いたもんで・・・」
「・・・・・。」
インタビュアー「・・・ありがとうございました・・・」
視界にメンバーの軽蔑の目。
「タカギさん〜普段あんだけ言うてんのに、何今の?」
あのインタビューがオンエアされたかは不明だ。
あれから5年半・・・。そういえば小泉さんが『感動した!』と大相撲の千秋楽で絶叫した時の相手は、怪我から復帰した貴乃花だった。対戦相手は、武蔵丸だった。時の流れは思いのほか早い。
この『小泉劇場』が、大衆演劇だったのか、彼が好きな壮大なオペラだったのか?
今日の呆気無い主役交代の幕引きを見て、不思議な感覚をおぼえたのでした。
そういや、なんばHatchなんてのも5年半前は無かったよな・・・・。