甲子園球場を離れて不甲斐無い戦いを続けている我がタイガース。
代わってそのグラウンドを湧かし続けたのは、高校球児。
そう、早稲田の斎藤佑樹君。
今時あんなに素直で爽やかな少年がいるんだな?4連投しながら表情ひとつ変える事無く、ひたすらキャッチャーミット目がけて投げまくる姿に誰もが惹き付けられた訳だ。
きっと高校野球史上語り継がれるだろう決勝延長再試合、翌日も連投で栄冠を手にした。今大会開幕前は、駒大苫小牧の3連覇とエース・田中君のピッチングに話題が集中していたはずだ。
ところが、決勝前にはすっかりその田中は、斎藤の仇役扱いになっていた。(手のひら返し・判官びいき・見た目が全て・・・って訳か・・?)
過去私の記憶にある高校野球フィーバーといえば、逆転のPL。箕島高校・尾藤監督。浪商のドカベン香川&牛島コンビ。横浜高校ヤンキー投手・愛甲猛。今やお笑い系野球解説者・報徳学園金村投手。早実1年生エース・荒木。徳島池田高校『やまびこ打線』。「甲子園はこの二人の為にあるのか〜」PL学園桑田&清原『KKコンビ』。5連続敬遠・松井秀喜。平成の怪物・松坂大輔。などなど・・・数えただけでも今も鮮明に甦る。
それらに間違いなく肩をならべるか、もしかしたら世間的には超えたかもしれない程の大騒ぎだ。
余りの喧騒・馬鹿騒ぎには正直、試合の感動が薄らいでしまう。ついこの間までの亀田フィーバーの反動なのだろうか?絵に書いたように正反対な同世代のスポーツ選手・・・。対談企画とか面白そう!
きっとTVにヒステリックに映る野次馬達の中には、2年前までは「ヨン様〜」、先日のジョニー・デップや、すでに誰も何も言わないベッカムやブラピやイチローにも群がった人達が紛れこんでいるんじゃないのかな??
ともあれ、秋にはこの人気者の大争奪戦勃発間違いない。必ず巨人が名乗りを上げるだろう。人気回復の千載一遇のチャンスだからな〜。
「巨人斎藤誕生」・・・いいんじゃないか?
その代わり田中君は我が阪神が戴きましょう!彼は、北海道といいながら伊丹出身、宝塚のリトルリーグ出身なのだよ?
それにしても斎藤君、一言でいうなら『好漢』とでも言おうか。実に好感が持てる。
ただマスコミのつけた愛称『タオルの王子』や『クールビューティー』ってのはどうにも可哀想。(たしかにタオルで汗を拭くピッチャーって見た事無いな・・・)
タオルぐらい私も肌身離さず持っている。只の汗っかきのおっさんだ。