そういえば、歳が明けてから初めてこの地下への階段を降りた気がする。
大阪天満宮の裏手、落語定席『繁昌亭』からすぐに見えるジミー・リードとエディー・テイラーが肩を組む電飾看板が目印である。
一階にある、ガールズ・バーよりもそれは目立っている。
ここに出入りしてもうかれこれ何年だろう?
答えは、すぐあとに何やらと重い荷物をバーテンのI山君に担がせて登場し、雑談の中で2003年になんばHATCHで開催された『大阪シカゴブルースフェスティバル』頃と判明するのだが・・・。
シカゴロックには、その時来日したジミー・ドーキンスやボニー・リーの写真が飾られている。
(余談だが、結局この姉妹都市関係でブルースファンの中では期待されたが、立ち消えになった)
えびっさんも松の内も過ぎ、年始のご挨拶もおおまかにひと段落した金曜日の夜。
月に一度のシカゴロックでのブルースジャムセッション。
特に指折り数えている訳ではないが、過去のブログを振り返ってみたら、
2012年の5月からスタートさせている。
それまでの同店でのジャムセッションはと言えば、土曜日のライブが掃けた深夜帯に自然発生的に始まって、終了時間が明け方という時も多々あった。
近隣住民からのクレームを誤摩化しつつ恒常化していたし、そこで初めて逢うミュージシャンもあった。
実際それ目当ての人もそれなりにあった。つまりはボクもその内の一人でもあった。
しかし、ホスト役の相次ぐ交代劇や終電が終わって始まるという余りにも無謀な設定も重なって次第に足が遠のいた。
そういった経緯があって、土曜日深夜のジャムセッションを不定期にして、打診したのがこの金曜ジャムセッションという訳です。
柄にもないが、おのずとボクがホスト役だ。
今も口コミが最も頼りなのは、不徳の限りだが、それもまた良いか・・・。
他所で行われている同様のジャムセッションと比較すれば、常設の機材は勿論、演奏環境などお世辞にも良いとは言えない。
二度と来ない人もいれば、反対に毎回参加されるご常連さん方、忙しい合間を縫って立ち寄られる方、他府県からの方も時々おられる。カウンターには、二軒目と思しきスーツ姿のサラリーマンの団体が占拠した夜もある。
月によっては、参加者がまばらでジャムにもならなくて苦笑した夜があったかと思えば、平等に演奏機会が回らなくて冷や汗をかく月の記憶も残っている。
そんな状況、これまでの回想は、下記過去の日記、
ChicagoRock Friday Night Blues Jamを見てもらえれば少し分かります。
http://takagiman.jugem.jp/?cid=18
ということで、3年目に突入する訳です。
新年一発目という事で、ご参加が多数あればと、当日まで気を揉んでおりました。
ボクは仕事を切り上げ、すっ飛んでくるのです。
バーテン兼PAのI山君は、少し早く店の鍵を開けて待っています。
この夜も、ビールを数杯飲んで、ジャムが始まる前にすっと引き揚げる常連さんがカウンターの定位置に座って彼と対峙しておりました。
彼と目と目で「今日は、来るんかいな?」と会話。
上記に登場したマスターが、いつになく早い時間帯に現れる。
「重い荷物」は、冷蔵庫だった。
前のがお釈迦になったとか・・・。流石に冷蔵庫の無いバーなんて、聞いた事も無い。
案の定、寸法も測らずにどこかで調達したのだろう、収まりきらずにカウンター内で愚痴のこぼし合いが始まった。
先日、塚本の某バーでのブルースジャムセッションに久し振りに単身で参加した。
大阪でも有数のジャムセッションが長く盛況なお店だ。
ボクのジャムの宣伝に赴いた訳ではなかったが、知らず知らず会う人に嘆いていた。
直メールにTwitterやFacebook経由で事前告知はしておいたが、
やはりこの夜も20時スタートを目前に、お店のドアを開けたのは、初参加のギタリスト氏とハーピスト2人。
待たせるのは申し訳が立たないので、ベース抜きで始める。
・・・と、暫くすると、参加者が時間差でドアを開け、名簿欄には名前が増えた。
結果的に、数えると21名にご参加頂いた。
ハーピストにとっては、特に良い演奏環境ではない旨を聞くが、6名も集まって下さった。
但し、ベーシストの参加者が無く、ギタリストの方がお店に置いてあるベースを手に取って代わる代わる弾いてもらうが、ベース本体の不具合なのだろう、途中からは仕方なくギターをベースアンプに繋ぐという荒技で最後までなんとかかんとかしのいで頂いた。Hさん、Iさん、Kさん、ご苦労様でした。
これに懲りずにまたのご参加をお待ちしております。
誰かがいつだったか残して帰った言葉が、シカゴロックのジャムを良い意味か悪い意味か如実に表現してくれているのかもしれません。
「若い頃の軽音楽部の部室か、スタジオ思い出したなぁ」
まぁ、ボク自身は軽音楽部の部室の経験も無いし、スタジオはメンバーとの喧嘩ばかりで、良い想い出はありませんが・・・。
この記事書いていて、はて?宣伝しているのか、それとも店をおとしめているのか?分からなくなってきました。
いやいや、少し回数を重ねて足を運んで頂ければ、なんとなく居心地の良さも見つけてもらえるのかもしれません。
ちなみにマスターは、年末にも心配なエラい目に遭ったらしいものの、やっぱり生還。
不死身の猥談は、今年も健在であります。
しかし、演奏者ではない視点から長くブルースやソウルを目に耳にしてきたボクら遅れた世代には貴重な回想録も時々飛び出します(大半は、自慢話にも聞こえなくはないですけど・・・笑)。
「マディー観たで」
「ジョン・リー・フッカーとキスしたで」
とか、さらりと言われるとね。やっぱり。
来月も第3金曜日、
2月15日。
是非お誘い合わせの上、お待ちしております!
ホストは、もうテトラポットには近づかない不肖TAKAGIMANです。
午後19:00オープン 20:00〜23:00
チャージ 1,000円(1ドリンク付き)
但しフードは、乾きものしかありません。
すぐ一本向こうの日本一長い天神橋筋商店街で腹ごしらえをお薦め致します。
お財布が寂しければ、近くに、I山バーテン御用達オリジン弁当もございます(笑)
最後に、当夜の模様を少し画像に収めました。
恒例の『一期一会記念撮影』の一枚も残しておきましょう。
Blues&Soul Bar ChicagoRock Home Page
http://www18.ocn.ne.jp/~bluesbar/