一ヶ月ぶりの日記・・・手間取りました。
この間にフォトライブラリーに溜まった写真から日記に見合った画像を選択するだけでも難儀な事でした。
地道に短くても構わないから書く事ですなぁ〜。
言ってもあとの祭。
「あの年の夏は何をしたっけ?」
将来そうならない為には、個人的に記録しておく必要性がある。
まずは、前項でも予告した通り、私事での出来事まつわる感想を幾つかまとめたい。
「・・・せえへんか?」
「・・・するぞ!」
結果が同じでも、両者2つの言葉には感じ取り方に大きな違いがあるだろう。
ボクは普段、どうしても前者にありがちである。善く言えば慎重、逆は消極的。
後者は、命令口調だが、予定を決めて心身の準備をあらかじめ用意するには分かり易い。
今年の夏は「・・・するぞ!」息子を遊びに誘った。
財布に優しいことは、大前提だが。
市民プールには、合計3度通った。
この酷暑も午前中からの水遊びには絶好の日に恵まれ、付き添いに3回とも積極参加した70半ばの母も何十年振りかに、足を水に浸けて涼を取るほどであった。
ボクも10数年振りだろう?肩や背中の皮がポロポロと粉をふいてむけた。
『絵本教育』に熱心な保育所に通う息子は、寝床に就く際は必ず絵本を2冊ほど読み聞かせないと瞼を閉じない。
男の子だからか、車や動物、昆虫などに反応する。
「バッタやカブトムシなんか捕まえたいなぁ〜」
ボソボソと呟く。
小さい頃、どこかの草むらや空き地にはバッタもカマキリもいつでも見かけられたものだが、そういえば見かけるのはアブラゼミくらいなものだ。
アイパー大西から「ノコギリクワガタ」の画像が届いたことも彼を刺激した様だ。
7月末の北琵琶湖では、初めてのバッタ捕獲に歓声を上げて喜んだ。
「次の日曜は、磯にカニとかヤドカリ君を獲りに行こう!」
実は知ったかぶり・・・。
大阪近郊で磯遊びの出来る場所・磯遊びの装備などはネットでこっそり検索しての台詞だ。
大阪と和歌山の県境、和歌山加太海岸がヒットした。
おばあちゃんも参加する!宣言・・・。
4人で、加太を目指したのは、8月11日の日曜日の早朝。
海水浴場を通り過ぎ、調べてあった岩場のある淡嶋神社脇の海岸に駐車場があって滑り込む。
まだ潮が引くまでは、数時間というので、海水浴と日光浴。
加太の漁港がすぐ近くにあり、地元の海産物が淡嶋神社鳥居の前に並んであった。
3軒ほど土産物店が並んでいるが、これもネット検索してある一軒に狙いを定めてある。
潮が引くまでの時間、浜を上がって、神社にお参りそして腹ごしらえと、お父ちゃんの計画通り4人で動く。
陽射しはジリジリときついが、大阪の拷問的な照り返しとは比較にならないサラッとして感じるのは、心持ちの違うことも大きく作用しているのだろう・・・。
淡嶋神社は、人形供養の神社なのか、本殿には古いひな人形や日本人形が所狭しと並び、その他縁起物の人形や瀬戸物も境内のあちこちに並べられていて、予想を反して水着のまま楽しく散策する。
さっきの土産物店に戻ると、昼前の時間にも関わらず、すでに列が出来ていた。
名前を書いて順番を待っていると、店のおばちゃんが、慣れた手つきで凍ったおしぼりを首筋にポンと乗せてくれる。予期せぬサービスに「つめたっ!」と4人揃って声を上げて笑った。
店の前の縁側では、瓶ビールをちびちびやりながら、店から小皿で何やらつまみを運んでもらって悠々しているおじさんに待ち時間に話しかける。
ほろ酔い和歌山弁で、「ほらも〜な、ここら辺りも変わったわ。魚や貝も採れん様なってもてなぁ。この店のおばはんとは、同級生でなぁ、もう60年くらいなぁ。ほらもうサザエやらも大きさがそこにあるのともう全然ちゃうかったで、なぁ、ははは。」
名前を呼ばれて、畳敷きの店内に誘導される。
磯の香りが胃を刺激していると、またおばちゃんがポンと首筋に凍ったあのおじぼりを乗っけて注文を聞きにきた。
事前からこっそりと調べてあったメニューを注文。
待つ事数分、来ました!!!!
「しらす丼のダブル」です。
予想以上の迫力に笑うしかない。で、もちろん旨いっす!
4人で平らげて、磯に降りると・・・言われた通りにさっきまでの波打ち際が大きく引いて、足元に感じていた岩場がすっかり顔を出していた。
地元の子供達が、小さな網を片手に慣れた足取りで磯の隙間に手を突っ込んでいる。
こっちも負けず、用意していたマリンシューズと手袋を装着、プラスティックの虫かごは大事に息子が肩から下げて、さぁ格闘開始!
4人、童心に還って、
「おった!」
「そこや!」
「よっしゃ!」
おるわ、おるわ、岩の隙間から小さな蟹さんとヤドカリ君達。
息子が下げたケースは、みるみるうちに蟹さん達で満室だ。
おばあちゃんまでもが童心に戻った気分で大阪への帰路は、気分爽快の一日であった。
ちなみに数十匹プラスティックケースに持ち帰ってきた磯ガニや小さなヤドカリは数匹を残して翌朝には残念ながら死んでしまった・・・。
「来年は、捕まえても逃がしたげようなぁ」
そんな約束を息子と交わし、生き残った数匹は、
只今玄関先に無事に生き生きと活動してます!!!